ザ・フォーモスト
ザ・フォーモスト | |
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(2019年) | |
基本情報 | |
別名 |
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出身地 | イングランド リヴァプール |
ジャンル | |
活動期間 | 1961年 - |
レーベル | |
共同作業者 | |
公式サイト | The Official Fourmost Website |
メンバー |
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旧メンバー |
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ザ・フォーモスト (英語: The Fourmost) は、イギリスのロックバンド。ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンがプロデュース、ブライアン・エプスタインがマネージャー。ロックンロールを主体としたビート・ポップと、コーラスワークで人気を出す。
来歴
[編集]1957年にブライアン・オハラが親友と共にツー・ジェイズを結成。1959年にフォー・ジェイズと名を変えた。1961年、ビートルズがキャヴァーン・クラブにて演奏する3週間前に、フォー・ジェイズも演奏しており、その時にビリー・ハットンが加入。程なくして、マイク・ミルワードが加入し、1962年にデイヴ・ラヴレディーが加わり、グループもザ・フォーモストに改名した。1963年6月30日、グループはEMIと契約を結び、ブライアン・エプスタインが彼らのマネージャーとなった[1]。その後ジョージ・マーティンのオーディションを経て、パーロフォンとの契約を締結した[2]。
バンドの初期2作のシングル曲は、ジョン・レノンによって書かれた楽曲で、そのうち「ハロー・リトル・ガール」は、1963年11月15日に発売され、全英シングルチャートで9位を獲得[3]。続く2作目のシングル『アイム・イン・ラヴ』も17位を獲得し[4]、ヒットを連発した。これらのシングルはアメリカでも発売され、ビートルズが活動初期に書いた楽曲として注目されたが、いずれもシングルチャートにチャートインすることはなかった。
1964年に3作目のシングル『ア・リトル・ラヴィング』を発売。表題曲はラス・アルキストによって書かれた楽曲で、シングル盤は6位を獲得し[5]、フォーモストの大ヒット曲となった。しかし、以降に発売されたシングルは、いずれも全英シングルチャートで上位20位以内に入ることはなかった。
1966年、グループの中心メンバーでもあったミルワードが白血病により死去。ミルワードの後任にジョージ・ペッカムが加入。同年8月にビートルズの楽曲「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」[1]、11月にジョージ・フォームビーの楽曲「マギーおばさんの救済」をカバーした。
1968年にCBSレコードよりシングル『アップルズ、ピーチズ、パンプキン・パイ』(ジェイ&ザ・テクニークスのカバー曲)、『ロゼッタ』を立て続けに発売。以降、レコーディングは行われず、ギャバレーでのライブ活動を行なった。しかし、1969年にレコーディング・スタジオの運営に携わるためにジョージ・ペッカムが脱退。後任としてジョーイ・バウアーが加入した。
1980年にハットン、ラヴレディ、バウアーが脱退。以降、オハラは新しいメンバーを迎えてザ・フォーモストの活動を続けていたが、1999年に自殺。
2005年にコンピレーション・アルバム『The Best of The Fourmost』が発売された。同作には「アイ・ラヴ・ユー・トゥー」のステレオ・ミックスの他、ハットン作の未発表曲4曲が含まれている。
2017年にハットンが死去[6]。
2018年に59日に及ぶ劇場ツアー『The Sensational 60s Experience』を敢行[7]。
オリジナル・メンバー
[編集]名前 | プロフィール | 担当 |
---|---|---|
ブライアン・オハラ (英語: Brian O'Hara) |
1941年3月12日 - 1999年6月27日(58歳没) イングランド マージーサイド州リヴァプール |
ボーカル リードギター |
マイク・ミルワード (英語: Mike Millward) |
1942年5月9日 - 1966年3月7日(23歳没) イングランド チェシャーブロンバラ |
リズムギター ボーカル |
ビリー・ハットン (英語: Billy Hatton) |
1941年6月9日 - 2017年9月19日(76歳没) イングランド マージーサイド州リヴァプール |
ベース ボーカル |
デイヴ・ラヴレディー (英語: Dave Lovelady) |
1942年10月16日(82歳) イングランド マージーサイド州リヴァプール |
ドラムス ボーカル |
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]発売年 | タイトル | 最高位 | ||
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UK[8][9] | AU | US | ||
1963 | ハロー・リトル・ガール | 9 | ― | ― |
アイム・イン・ラヴ | 17 | ― | ― | |
1964 | ア・リトル・ラヴィング | 6 | 98 | ― |
イフ・ユー・クライ (アメリカ限定発売) |
― | ― | ― | |
ハウ・キャン・アイ・テル・ハー | 33 | ― | ― | |
ベイビー・アイ・ニード・ユア・ラヴィング | 24 | 63 | ― | |
1965 | エヴリシング・イン・ザ・ガーデン | ― | ― | ― |
ガールズ・ガールズ・ガールズ | 33 | 21 | ― | |
1966 | ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア | ― | ― | ― |
アンティ・マギーズ・レメディ | ― | 43 | ― | |
1968 | アップルズ、ピーチズ、パンプキン・パイ | ― | ― | ― |
ロゼッタ | ― | ― | ― | |
1969 | イージー・スクイージー | ― | ― | ― |
アルバム
[編集]タイトル | 原題 | 発売日 |
---|---|---|
ファースト・アンド・フォアモスト | First and Fourmost | 1965年11月 |
ザ・フォーモスト | The Fourmost | 1975年 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e Eder, Bruce. The Fourmost|Biography & History - オールミュージック. 2020年6月8日閲覧。
- ^ “The Fourmost - Bill Harry - Mersey Beat”. Triumphpc.com. Bill Harry, Mersey Beat Ltd. 2020年9月4日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1963年10月24日). 2020年9月4日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1964年2月6日). 2020年9月4日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1964年5月28日). 2020年9月4日閲覧。
- ^ “Billy Hatton obituary”. The Guardian (Guardian Media Group). (2017年9月27日) 2020年9月4日閲覧。
- ^ “The Sensational 60s Experience gearing up for autumn 2018 tour”. StaffordshireLive (2018年5月30日). 2020年9月4日閲覧。
- ^ Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 211. ISBN 1-904994-10-5
- ^ “FOURMOST | full Official Chart History”. Official Charts Company. 2020年9月4日閲覧。