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ザピエカンカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザピエカンカの例
フードワゴンで買ったザピエカンカを食べる子ども

ザピエカンカポーランド語: zapiekanka)は、ポーランドオープンサンドイッチ[1]。ポーランドではストリートフードの代表格とされる[1][2]

概要

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ポーランドでは、古くから愛される料理である[1]。街角のスタンドなどでも売られており、小腹が空いたときの間食としても人気が高い[1]。ポーランドには、ザピエカンカの専門店もある[3]

細長いパン(バゲット[2])の上に、マッシュルームのソテーなどの具とチーズを乗せて焼いて、トマトケチャップをかけた料理で、20センチメートルから30センチメートルの大きなサイズなのも特徴である[1][3]。使用される具の種類は豊富にある[3]

バリエーションは無数にあり、使用するチーズも、エダムチーズエメンタールチーズゴーダチーズなど、さまざまなものが使用され、ポーランドでは羊乳から作るチーズのオスツィペックも用いられる[2]

歴史

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クラクフカジミエシュ地区英語版のザピエンカスタンド

ザピエカンカが登場するのは、1970年代になってからである。

この時代のポーランドはエドヴァルト・ギェレク政権の下、外食産業への民間企業の参入規制を緩和したことで、マワガスロノミアポーランド語版と呼ばれる家族経営の小さな食堂が急速に増加した。そこでは、キルバサソーセージ英語版アイスバイントライプスープ英語版といったシンプルなポーランド料理や、ホットドッグハンバーガーアイスクリームフライドポテトといったアメリカ合衆国由来のファーストフードを定番料理とすると共に、ザピエカンカを提供していた[4][5]

1990年代になってポーランドに市場経済が導入されるとザピエカンカの需要は減ったが、大規模なファーストフードチェーンとの競争を生き残った少数の「マワガスロノミア」では、提供が継続された。クラクフカジミエシュ地区英語版のザピエカンカは、カルト的な人気を得ている。

出典

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  1. ^ a b c d e 街角で大人気! ポーランド風ピザトースト「ザピエカンカ」”. 山崎製パン. 2024年11月2日閲覧。
  2. ^ a b c 佐藤政人「ザビエカンカ」『世界のサンドイッチ図鑑 :意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355』誠文堂新光社、2017年、115頁。ISBN 978-4416616475 
  3. ^ a b c 『A26 地球の歩き方チェコポーランドスロヴァキア 2025~2026』地球の歩き方、2024年、277頁。ISBN 978-4059223788 
  4. ^ Chwalba, Andrzej, ed (2008) (ポーランド語). Obyczaje w Polsce: Od średniowiecza do czasów współczesnych [Customs of Poland: From the Middle Ages to Modern Times]. Warszawa: Wydawnictwo Naukowe PWN. p. 380. ISBN 978-83-01-14253-7 
  5. ^ “Zapiekanki z "keczukiem" wprost z przyczepy kempingowej: Początki małej gastronomii [Zapiekanki with "ketchuk" straight from a travel trailer: Beginnings of "small gastronomy"]” (ポーランド語). TVP Info (Telewizja Polska). (2015年3月28日). オリジナルの2016年10月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161018100733/http://www.tvp.info/19418512/Zapiekanki-z-keczukiem-wprost-z-przyczepy-kempingowej-poczatki-malej-gastronomii 2024年11月3日閲覧。 

外部リンク

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