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ザ☆ネットスター!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ザ☆ネットスターから転送)
ザ☆ネットスター!
ジャンル トークバラエティ番組教養番組趣味番組
企画 安斎昌幸
出演者 立川談笑喜屋武ちあき柚木涼香(声の出演)、関智一(ナレーション)ほか
オープニング 本文を参照
エンディング 本文を参照
製作
製作総指揮 坂井秀行・大泉謙(制作統括)
プロデューサー 村中祐一
制作 日本放送協会
放送
音声形式総集編の回のみ、副音声でオーディオコメンタリーが行われていた。
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2008年4月4日 - 2010年2月6日
放送時間NHK衛星第2テレビジョン 毎月第1金曜 24:00 - 24:40
放送分40分
[ザ☆ネットスター! - ウェイバックマシン(2010年2月9日アーカイブ分) ザ☆ネットスター!]

特記事項:
デジタル・スタジアム』の放送枠を、月1回借りる形になっていた。
テンプレートを表示

ザ☆ネットスター!』(ザ ネットスター[注 1])は、NHK衛星第2テレビジョン(BS2)で2008年4月から2010年2月まで原則月1回レギュラー放送されたバラエティ番組である。略称・愛称は「ねとすた[注 2]」である。レギュラー放送が開始される前の2007年11月27日に、「NHK番組たまご・トライアル2007」企画として放送された。

内容

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インターネット上で活躍する人々やコンテンツを「ネットスター」と称し、スタジオの卓上に並べられた名前が書かれたカードを取ったものから紹介する。

「インターネットで話題になっているコンテンツを特集する」という番組の性質上、2ちゃんねるニコニコ動画YouTube、番組後期にはTwitterなど、大規模な数のユーザーを持つサイトで話題になったものが多く取り上げられた[注 3]。また、番組のそこかしこにパロディも散見された[注 4]

2010年2月6日に放送を終了した。その後の同年3月7日に、当番組と『アニメギガ』『マンガノゲンバ』を統合し、取り扱う対象を漫画・アニメ・ゲームにも拡大した後継番組『MAG・ネットβ』が放送され、同年4月4日から2013年3月1日まで『MAG・ネット』として3年間レギュラー放送された。

雑記
  • オープニングタイトルには、出演者をキャラクター化したギャルゲー風のイラストと楽曲[注 5]が流れた[注 6]。「番組たまご」及び第1期でのイラストは闇野ケンジ、第2期でのイラストは風上旬が担当した。いわゆる「衝撃が走るシーン」のイラストは、第2回から季節(放送月)を意識したものに変更された[注 7]
  • (手作りの)ルーレットでカードを選ぶ場面では、okamaキャラクターデザインを担当した「セレクたん[注 8]」なるキャラクターが使用された。
  • スタジオのセットは「番組たまご」時から一貫して『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団部室風になっていた[注 9]

放送時間

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いずれも放送日時は日本標準時(JST)、放送地域は日本全域である。

パイロット版(番組たまご)(BS2)
レギュラー放送(BS2)
再放送

出演者

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レギュラー

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ゲスト

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パイロット
第1回
第2回
第3回
第4回
  • 金田朋子
  • 岡田有花
総集編1
第5回
第6回
第7回
第8回
  • 松来未祐
  • 白石稔
  • 岡田有花
  • 白田秀彰
  • 金田朋子
  • 東浩紀
第9回
第10回
  • 時東ぁみ
  • 白田秀彰
  • 林和弘
総集編2
  • 白石稔
  • くちぶえ村の村長
第11回
第12回
第13回
  • 小清水亜美
  • 東浩紀
  • ガルシア・ルイス
  • マリアーノ・ペレス
  • パトリシア・トルヒヨ
第14回
総集編3
  • 金田朋子
第15回
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
  • 東浩紀
  • 野尻抱介
  • 岡田有花
  • 金田朋子
  • 桃井はるこ
  • 白田秀彰(VTR出演)

放送内容

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テーマ曲

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オープニングとエンディングの歌手名は番組中では明記されていなかった。作曲者としてクレジットされたcreazumaは自身のブログ上で、使用された楽曲に音声合成ソフトウェア初音ミクを使用したことを明かした[2][注 20]

オープニングテーマ
  • 第1期(パイロット版 - 総集編2):『ムゲンノホシゾラ』(作詞・作曲:creazuma)
  • 第2期(第11回 - ):『おねがいshining☆star』(作詞・作曲:OSTER project
    両曲とも2009年4月3日iTunes Storeおよび着うたサイトにて配信された[注 33]。また、2009年7月11日・12日に行われた「NHK WONDER LAND 2009」において、ほんこーんによる『ムゲンノホシゾラ』、プリコによる『おねがいshining☆star』及び後述の水木一郎による『夢の続き』が収録されたCDが発売された。
エンディングテーマ
  • 第1期(パイロット版 - 総集編2):『あなたの歌姫[注 34]』(作詞・作曲:creazuma)
  • 第2期(第11、12回):『おやすみのうた[注 34]』(作詞・作曲:OSTER project)
  • 第2期(第13回 - ):『夢の続き』(作詞・作曲:白石稔、編曲:シンP

公式サイト上のコンテンツ

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ネットコンテンツを扱う番組だけに、公式サイト上でのコンテンツも拡充させた。番組公式サイトでは視聴者からの口コミ情報を募集するほか、番組の名場面や未公開シーンを編集した動画を公開した。

また番組製作を担当したNHKエンタープライズによる「ねとすた☆あねっくす」では、番組収録終了後の出演者の反省会やインタビューの動画を配信[注 35]したほか、2008年6月からはスピンアウト企画として以下の企画を配信した。なお2008年は自社サーバでの動画配信を行っていたが、2009年の「ねとすたシリアス」からYouTubeに番組公式チャンネルを開設、それを使って配信を行った。2010年からは一部の動画コンテンツが富士ソフトが運営するWii用動画配信サービス「みんなのシアターWii」で配信されるほか、番組終了後も「あねっくす」独自でコンテンツ展開を続けファンペーパーなどの各種グッズの販売などを予定するとした。

ケータイミニノベル ねとすた☆side-B〜すでにそこにある光〜

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携帯公式サイトで配信されるノベルゲームであり、2008年8月末から「あねっくす」でも配信を開始した[注 36]。イラストを闇野ケンジ、シナリオをカキヲが担当した。

金田朋子の日本語でおk

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金田朋子司会のトーク番組である。ただし配信決定時点で何も決まっていないというNHKらしからぬ前代未聞の見切り発車企画であった。タイトルコールも番組第1回目に収録するなど、その場の勢いで突き進むある種の潔さが持ち味であった。2009年3月で一旦終了し、2009年11月より「帰ってきた金田朋子の日本語でおk」と改題して再開した。

配信期間
  • 第1期:2008年6月 - 2009年3月
  • 帰ってきた〜:2009年11月 -
出演者

柚木涼香と東浩紀の、動物化してもいいですか?(はあと)[注 39]

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「天の声」こと柚木涼香とコメンテーターの東浩紀による番組である。裏事情や没ネタなど、番組本編の裏の内容や、視聴者からの人生相談などを取り上げる。

配信期間
  • 第1期:2008年6月 - 2009年3月
  • AFTER STORY:2009年12月 -
出演者
  • 司会:柚木涼香、東浩紀
  • ゲスト:喜屋武ちあき(第8回)

ねとすたシリアス

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番組本編ではなかなかできないネットの最先端に関する真剣な議論を配信する討論番組である。

配信期間
2009年4月 -
出演者
  • 第1回:立川談笑、白田秀彰、濱野智史、黒瀬陽平
  • 第2回:立川談笑、東浩紀、濱野智史、黒瀬陽平
  • 特別編 - 民主主義2.0:東浩紀、宇野常寛、濱野智史、藤村龍至
    「ねとすたまつり2009」の一環として開催され、Ustreamを使ってライブ配信された。

セレクたんランド

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番組マスコットキャラクター「セレクたん」に関する情報ページである。セレクたんやその仲間に関する情報やミニゲームの配信を予定した。

その他

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  • 番組公式サイトトップページに2009年3月下旬から、第2期開始という意味合いと公式サイトでも紹介したいということから「やる夫」のアスキーアートを掲載した。NHKらしからぬ行為に2ちゃんねるを中心に話題となった[3]。しかし一部で「2ちゃんねるからの引用である」と表記されていないのは問題ではないかと指摘を受け、4月2日に「著作者がわからないが、不適切な利用だった」として削除した。このことは読売新聞[4]朝日新聞[5]に取り上げられるまでに至った。
  • 2008年7月23日配信のトロ・ステーションにて番組内容と立川、喜屋武、金田らの動画メッセージと柚木の天の声が画像付きで紹介された。なお、番組セットで収録された形になっていた。

脚注

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注釈

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  1. ^ 「☆」は発音しない。
  2. ^ 番組や公式HP内でも頻繁に略称が用いられた。
  3. ^ 番組内でもニコニコ動画などの画面が映されることが多くあった(NHKでは商品名や固有名詞などは放送できないため、番組内では"動画投稿サイト"という名前でナレーションされていた。ただしVTR以外ではサイト名や作品名が比較的多く登場し字幕による簡単な解説が行われるなど、他のNHK番組に比べると制限はかなりゆるめになっていた)。
  4. ^ 一例として、毎回のサブタイトルや番組内で毎回変わる黒板の落書きにも様々なネタが仕込まれていた(例:第16回の黒板での『ラブプラス』ネタや「今のお仕事楽しい?」「今月の目標:ピュアな紳士になる」(以上『ドリームクラブ』ネタ)など)。
  5. ^ 「番組たまご」での放送当時はオープニングタイトルに歌詞が表示されておらず、レギュラー放送以降は歌詞が表示された。
  6. ^ ゲストが変わると(ゲストの)キャラクターの絵も変わるので、毎回異なるイラストが流れた。
  7. ^ 「登校中、パンをくわえた女の子(喜屋武)とぶつかるシーン」のイラストの場面でぶつかったときの効果音が無くなった。また第3回では出演者がこのオープニングでの制服のコスプレをしていた。第7回は「衝撃が走るシーン」が、第8回は「登校中、パンをくわえた女の子(喜屋武)とぶつかるシーン」が再び流れた。ちなみに両回とも季節(放送月)を意識したイラストが「コスプレ喫茶」のイラストになった。第10回では第7回の際に提案のあった「その回の出演者が実写でOPに出演しては」というのを採用し、出演者による実写OPとなった(水着シーンのみイラストのまま)。また総集編1では画面を4分割して第1〜4回のオープニングが同時に放送(ただし歌詞は表示されなかった)、総集編2でも画面を6分割して第5〜10回のオープニングが同時に放送された。
  8. ^ 当初のセレクたんはイラストをかたどって厚紙などに貼り付けていたものを使用していたが、第5回に完成したフィギュアが紹介され使われ始めた。またルーレットも当初セレクたんのほうが回るようになっていたが、第5回からは台座のほうが回るようになった。
  9. ^ ただし「番組たまご」時とレギュラー放送ではセットの構成が若干異なっていた(黒板上の太陽の位置など)。第2期からは『涼宮ハルヒの憂鬱』、『CLANNAD』、初音ミクなどのグッズが置いてあった。他に番組内で確認されたものでは、「東方Projectシリーズ」の「ゆっくりしていってね!!!」ぬいぐるみ、『らき☆すた』の泉こなた型USBメモリ、『マクロスF』のランカ・リー型USBメモリ、バーチャルボーイファミコンディスクシステムなど。また戸松遥ゲスト回の第12回では、戸松の座っている位置に『かんなぎ』のナギフィギュアが一緒に飾られていた。
  10. ^ 公式Webサイト上では第4回までは「毎月第1土曜 0:00 - 0:40」と表記したが、第5回からは「毎月第1金曜 24:00 - 24:40」と表記した。
  11. ^ a b c d 第7・8回は2008年10月26日秋葉原富士ソフト・アキバホールで行われた「デジタルアートフェスティバル東京2008」での公開収録の模様を放送。両回は番組が盛り上がり通常の長さでは入り切らなかったため、放送時間がいつもより(正味)4分長かった。また収録中にはニコニコ動画を模した、専用席からのリアルタイムコメント投稿システムを使用していた。
  12. ^ a b 1月の第1金曜日が新年の特番編成だったため、1週繰り下げて放送。
  13. ^ a b この回は番組総集編と共に、2009年7月11日に「NHK WONDER LAND 2009」の一環としてみんなの広場ふれあいホールにて行われた「ねとすたファンミーティング」の模様を放送した。またこの回は副音声で金田朋子のひとり語りを放送した。
  14. ^ a b この回は2009年12月20日に秋葉原の富士ソフト・アキバホールで行われた「ねとすたまつり2009」での公開収録の模様を放送。この回も放送時間がいつもより正味11分長かった。また収録中には公開収録参加者がTwitterで直接意見を投稿したほか秋葉原を舞台としたイベント「ねとすたくえすと」を実施、収録中には白石稔と金田朋子がクエストを奨めている模様をニコニコ生放送でライブ中継を行った。
  15. ^ 大リーグ中継が入り休止になったため。
  16. ^ 当初は同日 25:40 - 26:25放送予定だったがプロ野球日本シリーズ第7戦放送のため20分繰り下げとなり、さらに中継が延長したため。
  17. ^ a b 関西地区では『ビジネス新伝説 ルソンの壺』セレクションのため放送されず。
  18. ^ 東北地区では『あきた・よる金』のため放送されず。
  19. ^ 第3回は関のスケジュール上の都合から代理として白石がナレーションを担当した。第4回は関、柚木の他、やる夫の声を若本規夫が担当した。
  20. ^ a b この回はゲスト出演したほんこーんがオープニングテーマ『ムゲンノホシゾラ』を歌っている。
  21. ^ 雑誌「CONTINUE」編集長。
  22. ^ この回はオープニングテーマ『ムゲンノホシゾラ』の頭に白石が「WAWAWA忘れ物」を入れた。
  23. ^ この回のエンディングの歌唱も担当。
  24. ^ クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事。
  25. ^ 株式会社虎の穴代表取締役社長。
  26. ^ a b 総集編では天の声の柚木がナビゲーターを担当、副音声で柚木とゲストの2人によるオーディオコメンタリー風のフリートークが流れた。
  27. ^ サブタイトルのロゴが『天元突破グレンラガン』のパロディになっている。
  28. ^ サブタイトルのロゴが当番組のOPのワンカットをアニメ『さよなら絶望先生』のパロディにしたデザインになっている。
  29. ^ サブタイトル表記の「2.0」及びロゴが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のパロディにしたデザインになっている。
  30. ^ 番組中ではサブタイトルの明示無し。
  31. ^ この回では収録時間中にTwitterで視聴者からの意見を募り、放送時にそのコメントがテロップで流された。また本放送の時間には出演者による打ち上げパーティの会場から東がUstreamでその模様を配信、出席した出演者やスタッフも放送を見ながらTwitterでコメントするなどオーディオコメンタリー的な使われ方がされた[1]
  32. ^ 例として第2回の「セレクたん」のコーナーで東方Projectの名前のみが登場した(「取材をしていない」との理由でVTRは流れなかったが詳細は不明)が、第5回で取り上げられた。
  33. ^ オリジナルバージョンの他、ほんこーんによる『ムゲンノホシゾラ』、プリコによる『おねがいshining☆star』それぞれのカバーバージョンも配信された。
  34. ^ a b 『あなたの歌姫』と『おやすみのうた』は、元々ニコニコ動画にcreazuma(当時はcreazuma名義ではない)やOSTER projectが投稿したものである。第14回のエンディングはスタジオで水木一郎が歌った。
  35. ^ 2009年4月より番組公式サイトに移行。
  36. ^ 番組オープニングがギャルゲー風と言われ続けたために番組スタッフが作成した。
  37. ^ 立場的に天然ボケ担当である金田のかわりに実際は喜屋武または白石が進行する。
  38. ^ この回は本編の公開収録と同じく、2008年10月24日に行われた「デジタルアートフェスティバル東京2008」でのトークライブの内容を配信した。「動物化してもいいですか?」11月・12月分も同年10月25日に行われたトークライブの内容を配信。
  39. ^ タイトルの元ネタは東の著書『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』(講談社現代新書)より。

出典

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外部リンク

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