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サヨノネイチヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サヨノネイチヤ
欧字表記 Sayono Nature[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2019年3月23日(5歳)[1]
ダノンレジェンド[1]
オムスビ[1]
母の父 オレハマッテルゼ[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 木村牧場[1]
馬主 吉岡泰治[1]
調教師 坂井英光大井[1]
競走成績
生涯成績 18戦12勝[1]
獲得賞金 1億269万円[1]
(2024年12月29日現在)
勝ち鞍
重賞 勝島王冠 2023年
重賞 ブリリアントC 2024年
重賞 大井記念 2024年
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サヨノネイチヤ(欧字名:Sayono Nature2019年3月23日 - )は、日本競走馬[1]2023年勝島王冠2024年ブリリアントカップ大井記念の勝ち馬である。

馬名の意味は、小夜自然[2]

経歴

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3歳(2022年)

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2022年4月18日、大井競馬場第2レースの3歳55万円以下(ダート1400m)で、鞍上に西啓太を迎えデビューした。スタートは出遅れたものの、前団に付けると、直線では先頭を難なく交わし新馬勝ち。その後は条件戦を次々と制し4連勝を飾る。次走では2着に敗れ無敗の5連勝とはならなかったものの、年内最後のレースではアタマ差で差し切り5勝目を挙げた。

4歳(2023年)

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4歳シーズンは観音坂賞(B3)から始動した。2番人気で迎えたレースは、前走で破ったスウィングにハナ差届かず。結果的にやり返される格好となった。次走の行人坂賞(B3)は断トツの単勝オッズ1.5倍で迎えた。先行策を取ると、後続を寄せ付けずそのまま勝利。その後の鼠坂賞(B3)で後続に3馬身以上付け勝利すると、初の2000m戦、57kgを背負うレースとなった花梨賞(B2B3)でもハナ差制し3連勝。次走のスポーツニッポン賞(A2)も難なく制し4連勝となった。

そして重賞初挑戦として勝島王冠(SII)を陣営は選択。11.4倍の5番人気と低評価で迎えた。道中は中団に控える形で進め、3コーナーから進行を開始。直線でライトウォーリアとロードレガリスをゴール前でハナ差差し切り、5連勝で重賞初制覇を飾った[3][4]

5歳(2024年)

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5歳シーズンは2度目の重賞挑戦となるブリリアントカップ(SIII)から始動した。スムーズにゲートを出た後は、前団に付け追走。馬群に包まれる場面もあったが上手く交わし、直線では並ぶヒーローコールとナンセイホワイトを押さえ付け6連勝で重賞連勝を飾った[5][6]。続く大井記念(SI)では、前団に付け先頭のバーデンヴァイラーをマークすると、直線で差し切り7連勝・重賞3連勝を飾る[7][8][9]

次走には優先出走権を獲得した帝王賞(JpnI)を選択した[10]。一団と固まった馬群内で脚を溜めていくと、3コーナーから4コーナーで鞍上が動かしていき、直線では伸び脚を欠き5着と健闘した[11][12]。しかし、連勝記録や連対記録は途切れてしまった[13]。休養を挟み、秋初戦には初の大井以外・左回りでのレースとなるマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)に参戦[14]。道中は好位に付け、レモンポップペプチドナイルを見る形となる。しかし、4コーナーから脚が進まず8着に沈んだ。その後は大井に戻り、勝島王冠に出走。2番手から追走し、3コーナーからは一時先頭に立ったものの、直線でキングストンボーイに5馬身引き離され2着に敗れた[15]。そして年内最後のレースに東京大賞典(GI)を選択。スタートはデルマソトガケグランブリッジとぶつかり合い不利を受け、後方に位置付ける形に。直線で鞍上が動かしたものの、伸び脚見せれず8着に敗れた[16]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[17]およびJBISサーチ[18]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.04.18 大井 3歳55万円以下 ダ1400m(稍) 13 6 9 002.10(1人) 01着 R1:29.7(38.1) -1.0 0西啓太 56 (ノーブルコースト) 485
0000.05.10 大井 3歳170万円以下 ダ1600m(稍) 11 6 7 001.70(1人) 01着 R1:43.4(39.8) -0.4 0西啓太 56 (ビッグヒップルーフ) 486
0000.07.29 大井 3歳310万円以上 ダ1600m(良) 12 5 5 003.10(1人) 01着 R1:42.5(38.7) -0.8 0西啓太 56 (レイディガンナー) 497
0000.11.03 大井 C1六七 ダ1600m(良) 14 6 9 003.60(1人) 01着 R1:41.7(38.2) -0.4 0西啓太 56 (グレイテストワーク) 499
0000.12.09 大井 C1一二三 ダ1600m(重) 12 6 7 001.80(1人) 02着 R1:41.9(37.7) -0.0 0西啓太 56 チャンピオンフジ 509
0000.12.31 大井 C1二三四 ダ1600m(良) 14 2 2 003.20(2人) 01着 R1:41.1(37.9) -0.0 0西啓太 56 (スウィング) 501
2023.04.19 大井 観音坂賞 B3 ダ1600m(稍) 11 7 9 003.10(2人) 02着 R1:40.7(37.7) -0.0 0西啓太 56 スウィング 496
0000.05.08 大井 行人坂賞 B3 ダ1600m(不) 11 5 6 001.50(1人) 01着 R1:40.7(38.5) -0.3 0西啓太 56 (モンサンレックス) 487
0000.06.05 大井 鼠坂賞 B3 ダ1600m(重) 14 7 12 001.90(1人) 01着 R1:40.2(38.1) -0.7 0西啓太 56 (アイスボウル) 492
0000.10.30 大井 花梨賞 B2B3 ダ2000m(良) 12 8 12 002.60(1人) 01着 R2:10.3(39.5) -0.0 0西啓太 57 (ロヴェンテ) 493
0000.11.17 大井 スポーツニッポン賞 A2 ダ2000m(不) 15 7 13 004.60(2人) 01着 R2:10.7(38.8) -0.2 0西啓太 53 (マッドルーレット) 496
0000.12.07 大井 勝島王冠 SII ダ1800m(良) 15 1 2 011.40(5人) 01着 R1:54.2(38.5) -0.0 0西啓太 54 ライトウォーリア 492
2024.04.09 大井 ブリリアントC SIII ダ1800m(不) 13 7 10 002.70(2人) 01着 R1:55.5(39.3) -0.2 0西啓太 56 ヒーローコール 490
0000.05.15 大井 大井記念 SI ダ2000m(重) 9 1 1 002.40(1人) 01着 R2:08.6(38.5) -0.1 0西啓太 57 バーデンヴァイラー 494
0000.06.26 大井 帝王賞 JpnI ダ2000m(稍) 13 4 4 023.00(6人) 05着 R2:08.2(39.0) -1.3 0西啓太 57 キングズソード 490
0000.10.14 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI ダ1600m(良) 15 4 7 065.10(6人) 08着 R1:38.5(38.9) -2.6 0西啓太 57 レモンポップ 498
0000.12.06 大井 勝島王冠 SII ダ1800m(良) 15 5 9 001.70(1人) 02着 R1:54.1(40.3) -1.1 0西啓太 58 キングストンボーイ 494
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(良) 10 6 6 143.40(8人) 08着 R2:07.0(38.3) -2.1 0西啓太 57 フォーエバーヤング 495
  • 競走成績は2024年12月29日現在

血統表

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サヨノネイチヤ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヒムヤー系
[§ 2]

ダノンレジェンド
2010 黒鹿毛
父の父
Macho Uno
1998 芦毛
Holy Bull Great Above
Sharon Brown
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
父の母
マイグッドネス
2005 黒鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Caressing Honour and Glory
Lovin Touch

オムスビ
2011 栗毛
オレハマッテルゼ
2000 栗毛
サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
カーリーエンジェル ジャッジアンジェルーチ
ダイナカール
母の母
ゲッケイジュ
2001 鹿毛
エンドスウィープ フォーティナイナー
Broom Dance
ウラカワミユキ ハビトニー
ケンマルミドリ
母系(F-No.) ヴエルヴエツト(FR)系(FN:20-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [19][20]
  2. ^ [20]
  3. ^ [19][20]
  4. ^ [19]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サヨノネイチヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年12月29日閲覧。
  2. ^ 「勢いは止まりません!」サヨノネイチヤが7連勝!次走は堂々と帝王賞へ/大井記念」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  3. ^ 新星サヨノネイチヤが5連勝で勝島王冠制覇」『スポーツ報知』。2024年12月29日閲覧。
  4. ^ サヨノネイチヤ、ゴール前強襲決め重賞初制覇 西騎手は早めガッツポーズでヒヤヒヤ/勝島王冠」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  5. ^ 祖母の半兄はナイスネイチャ!サヨノネイチヤが力強く重賞連勝/ブリリアントC」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  6. ^ 【大井競馬 ブリリアントC】サヨノネイチヤが6連勝で重賞連勝 3頭の叩き合い制した」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  7. ^ 【大井記念】サヨノネイチヤ 7連勝&重賞3連勝!帝王賞へ弾み」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  8. ^ 【大井記念】1番人気サヨノネイチヤが7連勝 大井の〝生え抜き〟が帝王賞に殴り込みへ」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  9. ^ 【大井記念】サヨノネイチヤが人気に応えて重賞3連勝」『サンスポZBAT!』。2024年12月29日閲覧。
  10. ^ SPECIAL COLUMNS ついに本格化サヨノネイチヤ 5歳で初めて挑む大舞台”. keiba.go.jp. 2024年12月29日閲覧。
  11. ^ 【帝王賞】地方馬最先着は大井のサヨノネイチヤで5着 西啓太騎手「力があるところは見せられた」」『スポーツ報知』。2024年12月29日閲覧。
  12. ^ 【帝王賞】サヨノネイチヤが地方馬最先着の5着 吉原「自分の形で逃げられたが…」」『スポーツニッポン』。2024年12月29日閲覧。
  13. ^ 【帝王賞】大井のサヨノネイチヤは堂々の5着…連続連対はストップも「力は見せられた」」『日刊スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  14. ^ 【南部杯】南関を代表する馬に躍進したサヨノネイチヤ 秋初戦にあえて左回りのマイルを選んだワケ」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  15. ^ 【大井競馬・勝島王冠】転入初戦のキングストンボーイがサヨノネイチヤを撃破 5馬身差圧勝に御神本「本当に最高の結果」」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  16. ^ 【東京大賞典結果&コメント】フォーエバーヤングが古馬も撃破 坂井瑠星「日本では負けられない気持ちでした」」『東京スポーツ』。2024年12月29日閲覧。
  17. ^ サヨノネイチヤの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年12月29日閲覧。
  18. ^ サヨノネイチヤ 競走成績”. JBISサーチ. 2024年12月29日閲覧。
  19. ^ a b c 血統情報:5代血統表|サヨノネイチヤ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年12月29日閲覧。
  20. ^ a b c サヨノネイチヤの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年12月29日閲覧。

外部リンク

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