コロボーク
コロボーク、カラボーク (ロシア語: колобо́к)は、東スラヴ人のおとぎ話、ならびにその主人公の名前である。
丸く黄色の生地ボールとして描かれ、胴体はない。
コロボークの内容は地域によって多様である。同様の民話は、ドイツや北欧でもみられるほか、英国のジンジャーブレッドマン(en:The Gingerbread Man)にも類似し、アールネ・トンプソンのタイプ・インデックスでは分類2025に分類されている。
ICQのスマイリーフェイスの絵文字には、コロボークという名称が充てられている[1]。
伝説
[編集]コロブ(ジャガイモを練って茹でた団子)[2][3]のコロボークがある日、生を享け、おじいさんとおばあさんの家から脱走する。コロボークは脱走の途中、兎や狼、熊など様々な動物に食べられそうになりながら、智慧を働かせ、「私はおじいさんから逃げた、おばあさんから逃げた、あなたからも逃げる」と歌いながら逃げ続ける。しかし、狐はコロボークの歌をおだてることで、油断させ、ついにコロボークを食べてしまった。
チェコでは、「オ・コブリーズコビ」(O Koblížkovi)と呼ばれ、その主人公はコブリージェク(Koblížek)である。コブリージェクの名前は、ドーナツのような食べ物コブリハ(Kobliha)に由来する。スロバキアでは、「オ・パンプーホビ」(O Pampúchovi)または「アコ・イシエル・パンプーフ・ナ・バンドロフク」(Ako išiel Pampúch na vandrovku)と呼ばれ、その主人公は同地のドーナツと完全に同名のパンプーシクと呼ばれる。
日本でも訳出されており、特に福音館書店刊行の絵本『おだんごぱん』(瀬田貞二訳、脇田和絵)は1966年の初版から50年以上を経ても版を重ね、長く親しまれる作品となっている。
脚注・出典
[編集]- ^ ICQ 6.5 Download emoticons
- ^ Забелин И. Домашний быт русских царей в XVI и XVII столетиях. Moscow: Транзиткнига, 2005. С. 803. ISBN 5-9578-2773-8
- ^ Wikisource Колоб
外部リンク
[編集]- The Kolobok tale (English translation by Regina Stadnik)
- КОЛОБОК (Russian text from Russian Folk Text Library)
- Vom dicken fetten Pfannekuchen (German text at Zeno.org)
- Pannekaken (Nordic text at Projekt Runeberg)
- おだんごぱん(福音館書店)