コロネーションチキン
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コロネーションチキン(英語: Coronation chicken)はイギリス料理の1種。正式名称はプーレ・レーヌ・エリザベス(フランス語: Poulet Reine Elizabeth)[1][2]。
イギリスの伝統的な家庭料理として親しまれている[3]。
冷製チキンをカレー風味のクリームソースで和えた料理である[2][4]。
考案者は料理学校・ル・コルドン・ブルーロンドン校の校長であったローズマリー・ヒューム[1]。
1953年に行われたエリザベス2世の戴冠式後の昼食会のために考案された料理の1皿[1][3]で、昼食会のものはレーズンやアンズなどが宝石のように飾り付けらっれていた[2]。当時のイギリスは第二次大戦の戦勝国であったとはいえ、配給制も未だ続いていたため、食材の調達も容易ではなかったが、この料理は世界各国の来賓者からも絶賛されることになった[1][2]。
クリームソースの代わりにマヨネーズとカレー粉を使った手軽なレシピはイギリス国民の間で広まった[2]。サンドイッチの具材としても用いられ、ビュッフェのメニューには欠かせないものとなっている[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e “vol.1458 No. 24 コロネーション・チキン”. 英国ニュースダイジェスト. 英国の口福こうふくを探して (2016年5月5日). 2024年4月5日閲覧。
- ^ a b c d e June (2022年1月31日). “英国王室ゆかりの伝統料理「コロネーション・チキン」”. 地球の歩き方. 2024年4月5日閲覧。
- ^ a b “英国王国 コロネーションチキン Coronation Chicken”. 新・大使館の食卓. BSフジ (2022年11月5日). 2024年4月5日閲覧。
- ^ 『Tea Time 13』サンサンサン、2022年、91頁。ISBN 978-4910059068。