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コリン・マクヒュー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コリン・マクヒュー
Collin McHugh
アトランタ・ブレーブス時代
(2022年8月5日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州ネイパービル
生年月日 (1987-06-19) 1987年6月19日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト18巡目
初出場 2012年8月23日
最終出場 2023年9月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コリン・アレクサンダー・マクヒューCollin Alexander McHugh, 英語発音: [ˈkɑlɪn ˌælɪgˈzændɚ məˈkju][1]; 1987年6月19日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ネイパービル出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はスナップ・ドラゴン2[2]

経歴

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プロ入りとメッツ時代

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2008年MLBドラフト18巡目(全体554位)でニューヨーク・メッツから指名され、6月8日に入団。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツ英語版でプロデビュー。12試合(先発8試合)に登板して1セーブ、防御率4.17、41奪三振を記録した。

2009年はA-級ブルックリン・サイクロンズでプレーし、14試合に先発登板して8勝2敗、防御率2.76 、79奪三振を記録した。

2010年はA級サバンナ・サンドナッツでプレーし、28試合(先発20試合)に登板して7勝8敗1セーブ、防御率3.33 、129奪三振を記録した。

2011年はA+級セントルーシー・メッツで開幕を迎え、9試合(先発6試合)に登板して1勝2敗1セーブ、防御率6.31、39奪三振を記録した。5月にAA級ビンガムトン・メッツへ昇格。18試合(先発16試合)に登板して8勝2敗2セーブ、防御率2.89、100奪三振を記録した。

ニューヨーク・メッツ時代
(2012年8月23日)

2012年はAA級ビンガムトンで開幕を迎え、12試合に先発登板して5勝5敗、防御率2.41、65奪三振を記録した。6月にAAA級バッファロー・バイソンズへ昇格。13試合に先発登板して2勝4敗、防御率3.42、70奪三振を記録した。8月22日にメジャー初昇格を果たし、翌23日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。先発起用され、7回を2安打無失点、1四球、9奪三振と完璧な内容だったが、援護がなく勝ち星は付かなかった[3]。この年メジャーでは8試合(先発4試合)に登板し0勝4敗、防御率7.59、17奪三振を記録した。

2013年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズで開幕を迎え、5月14日にメジャー昇格。3試合に登板して0勝1敗、防御率10.29だった。6月8日にAAA級ラスベガスへ降格し[4]、6月15日にDFAとなった[5]

ロッキーズ時代

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2013年6月18日にエリック・ヤング・ジュニアとのトレードコロラド・ロッキーズへ移籍した[6]。4試合に登板し0勝3敗、防御率9.95だった。オフの12月16日にDFAとなった[7]

アストロズ時代

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ヒューストン・アストロズ時代
(2015年10月8日)

2013年12月18日にウェイバー公示を経てヒューストン・アストロズへ移籍した[8]

2014年はAAA級オクラホマシティ・レッドホークスで開幕を迎え、4月22日にメジャーへ昇格した。メジャー昇格後は、先発ローテーションに定着。1試合目でいきなり12奪三振を記録し、メジャー初勝利を記録。9月にはルーキー・オブ・ザ・マンスも受賞。これは、球団史上4人目である[9]。25試合に登板し、2桁勝利(11勝)を記録。防御率2.73、WHIP1.02という好成績を記録、また投球回を超える奪三振を記録するなど、大ブレイクを果たした。

2015年は先発として32試合に投げてチーム2位[10]となる203.2イニングを記録。完投はなかったが、防御率3.89、19勝(アメリカンリーグ2位)7敗、171奪三振という好成績を残し、ダラス・カイケルに次ぐ準エース格として投手陣牽引の一役を担った。奪三振率は低下したものの、その分ゴロアウトが増加し、31補殺は投手としてカイケルに次ぐリーグ2位だった。

2016年は先発として33試合に登板して3年連続2桁勝利となる13勝10敗という成績を記録。ただ、2桁敗戦は自身初であり、防御率4.34も150イニング以上に投げたシーズンでは自己ワーストと、やや調子を落としたシーズンだった。守備面では無失策と堅実だった。

2017年は肘の故障で出遅れ、シーズン初登板が7月22日のボルチモア・オリオールズ戦となった[11]。結果連続2桁勝利と規定投球回到達は途切れたが、12試合先発で5勝2敗、防御率3.55と少ない登板の中で一定の成績を残した。

2018年は開幕前にゲリット・コールをトレードで獲得したことによって先発6番手に序列が下がり、リリーフとして開幕した。結果この年は全てリリーフで58試合に投げ、6勝2敗、防御率1.99、WHIP0.91という好成績を挙げた。オフの10月29日に2018日米野球のMLB選抜に選出された[12]

2019年はオフの10月31日にFAとなった[13]

レッドソックス時代

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2020年3月5日にボストン・レッドソックスと単年契約を結んだ[14]。しかし、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退し、開幕から制限リスト入りしたため、登板は無かった。オフの10月30日にFAとなった[15]

レイズ時代

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2021年2月22日にタンパベイ・レイズと180万ドルの単年契約を結んだ[16]。この年は2年ぶりにMLBに復帰し、37試合(先発7試合)に登板して6勝1敗1セーブ、防御率1.55、74奪三振を記録した。オフの11月3日にFAとなった[17]

ブレーブス時代

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2022年3月15日にアトランタ・ブレーブスと2年総額1000万ドルの契約を結んだ[18]。2022年の年俸は400万ドル、2023年は500万ドル、2024年は600万ドルのチームオプションとなり、バイアウトの際は100万ドルが支払われる[18]。また給料の1%を寄付することで合意している[18]

2023年オフの11月3日に契約延長オプションを破棄してFAとなった[19]

2024年1月22日、自身のInstagramにおいて現役引退を発表した[20]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 NYM 8 4 0 0 0 0 4 0 0 .000 99 21.1 27 5 8 2 2 17 0 0 21 18 7.59 1.64
2013 3 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 34 7.0 12 2 3 0 0 3 0 0 8 8 10.29 2.14
COL 4 4 0 0 0 0 3 0 0 .000 91 19.0 33 4 2 0 0 8 0 0 21 21 9.95 1.84
'13計 7 5 0 0 0 0 4 0 0 .000 125 26.0 45 6 5 0 0 11 0 0 29 29 10.04 1.92
2014 HOU 25 25 0 0 0 11 9 0 0 .550 619 154.2 117 13 41 1 6 157 6 0 53 47 2.73 1.02
2015 32 32 0 0 0 19 7 0 0 .731 859 203.2 207 19 53 2 9 171 5 0 89 88 3.89 1.28
2016 33 33 1 0 0 13 10 0 0 .565 796 184.2 206 25 54 1 5 177 9 0 92 89 4.34 1.41
2017 12 12 0 0 0 5 2 0 0 .714 271 63.1 62 7 20 0 5 62 4 0 27 25 3.55 1.30
2018 58 0 0 0 0 6 2 0 12 .750 283 72.1 45 6 21 0 5 94 0 0 18 16 1.99 0.91
2019 35 8 0 0 0 4 5 0 5 .444 317 74.2 62 12 30 0 3 82 0 0 41 39 4.70 1.23
2021 TB 37 7 0 0 0 6 1 1 6 .857 247 64.0 48 3 12 2 2 74 2 1 15 11 1.55 0.94
2022 ATL 58 0 0 0 0 3 2 0 17 .600 272 69.1 51 5 14 1 5 75 3 0 20 20 2.60 0.94
2023 41 1 0 0 0 4 1 0 7 .800 268 58.2 70 5 22 1 4 47 0 0 34 28 4.30 1.57
MLB:11年 346 127 1 0 0 71 47 1 47 .602 4156 992.2 940 106 280 10 46 967 29 1 439 410 3.72 1.23
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2012 NYM 8 0 3 0 1 1.000
2013 3 2 3 0 0 1.000
COL 4 1 3 0 0 1.000
'13計 7 3 6 0 0 1.000
2014 HOU 25 12 21 2 2 .943
2015 32 13 31 1 1 .978
2016 33 11 19 0 2 1.000
2017 12 3 5 1 3 .889
2018 58 3 5 1 0 .889
2019 35 6 6 1 1 .923
2021 TB 37 1 3 0 0 1.000
2022 ATL 58 5 3 0 1 1.000
2023 41 4 5 0 1 1.000
MLB 346 61 107 6 12 .966
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

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背番号

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  • 36(2012年 - 2013年途中)
  • 43(2013年途中 - 同年終了)
  • 31(2014年 - 2019年、2021年)
  • 32(2022年 - 2023年)

脚注

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  1. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2019年7月18日閲覧。
  2. ^ Astros Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月2日閲覧
  3. ^ McHugh's sensational debut goes unrewarded MLB.com
  4. ^ Mets Call Up Aardsma, Send Down McHugh CBS New York
  5. ^ Mets call up Carlos Torres, DFA Collin McHugh NY Daily News
  6. ^ Rockies send Young to Mets for right-hander McHugh MLB.com
  7. ^ Rockies Designate Collin McHugh For Assignment MLB Trade Rumors
  8. ^ Astros claim McHugh off waivers from Rockies MLB.com
  9. ^ McHugh named AL Rookie of the Month
  10. ^ 2015 Houston Astros Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年11月1日閲覧。
  11. ^ McHugh encouraged by season debutMLB.com (英語) (2017年7月23日) 2017年11月1日閲覧
  12. ^ 2018日米野球 MLBオールスターチーム コーチ・出場予定選手発表 侍ジャパン公式サイト (2018年10月29日) 2020年11月8日閲覧
  13. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  14. ^ Andrew Mahoney (2020年3月5日). “Red Sox sign former Astros pitcher Collin McHugh” (英語). The Boston Globe. 2020年11月8日閲覧。
  15. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月7日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月8日閲覧。
  16. ^ Rays, Collin McHugh Close To Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月22日閲覧。
  17. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). MLB Players.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  18. ^ a b c Braves sign RHP Collin McHugh”. MLB.com Press Release. 2022年3月16日閲覧。
  19. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  20. ^ Steve Adams (2024年1月22日). “Collin McHugh Announces Retirement”. MLB Trade Rumors. 2024年1月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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