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エリック・ヤング・ジュニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エリック・ヤング・ジュニア
Eric Young, Jr.
ニューヨーク・メッツ時代
(2013年8月4日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州ミドルセックス郡ニューブランズウィック
生年月日 (1985-05-25) 1985年5月25日(39歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 外野手二塁手
プロ入り 2003年 MLBドラフト30巡目
初出場 2009年8月25日
最終出場 2018年9月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エリック・オーランド・ヤング・ジュニアEric Orlando Young, Jr. , 1985年5月25日 - )は、 アメリカ合衆国ニュージャージー州ミドルセックス郡ニューブランズウィック出身の元プロ野球選手外野手)。右投両打。

通算465盗塁エリック・ヤングを父に持つ[1]

経歴

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プロ入りとロッキーズ時代

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2003年MLBドラフト30巡目(全体887位)でコロラド・ロッキーズから指名され、翌年の6月に入団[1]

2009年オールスター・フューチャーズゲームに選ばれ3ラン本塁打を記録している。8月25日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビューを果たした。

コロラド・ロッキーズ時代
(2012年6月19日)

2012年は196打席で打率.316、4本塁打を記録して成長を印象付けた。8月8日には球団史上初の先頭打者ランニング本塁打を放った[2]

2013年6月12日にDFAとなった[3]

メッツ時代

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2013年6月18日にコリン・マクヒューとのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[4]。移籍後は、ロッキーズ時代とは別人のように活躍した。最終的に、同年は46盗塁で、初のナ・リーグ盗塁王のタイトルを獲得した[5]

ブレーブス時代

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2015年2月13日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び[6][7]、4月5日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。ブレーブスでは35試合に出場し、13安打で2本の三塁打を放つなど、高い走力を垣間見せた面もあったが、総じては打率.169、3盗塁と大不振だった。6月5日にDFAとなり、マイナー契約に切り替えて残留した[8]

メッツ復帰

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2015年8月22日に金銭トレードで、メッツへ移籍し[9]、9月1日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[10]。メッツでは18試合で盗塁を3つ決めたが、ヒットは放たなかった。2015通年では、53試合の出場で打率.153・5打点・6盗塁という成績に終わり、2013年からの2年連続30盗塁以上を含む5シーズン連続二桁盗塁の記録が途切れた。

ブルワーズ傘下時代

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2016年1月5日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んだ[11]。シーズンでは傘下のAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスでプレーした。

ヤンキース時代

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2016年8月31日に金銭トレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。9月2日にメジャー契約を結んでレギュラーシーズン終了までヤンキースでプレーしたが、6試合の出場で1盗塁、打席に立ったのは一度だけで安打は打てなかった。10月6日に40人枠を外れる形で傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ配属された[12]

エンゼルス時代

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2017年1月24日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。開幕は傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズで迎え、マイク・トラウト故障者リストしたことにより[13]、5月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[12]。5月30日のブレーブス戦で8回にアローディス・ビスカイーノからシーズン初本塁打にして2014年以来3年ぶりとなる本塁打を記録した。7月13日に40人枠から外れ、AAA級ソルトレイクに降格した。8月29日にバド・ノリスの故障者リスト入りに伴い、メジャーに昇格した[14]。11月3日にFAとなったが、2018年1月8日に再びマイナー契約を結んだ。

2018年も開幕をAAA級ソルトレイクで迎え、7月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。オフの10月29日にFAとなった[12]

オリオールズ傘下時代

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2019年2月11日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになったが[16]、3月22日に解雇された。

マリナーズ傘下時代

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2019年3月26日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[17]。7月23日に解雇となる。

メキシカンリーグ時代

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2019年7月28日にメキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約。2020年1月24日に放出された。

2020年2月12日にメキシカンリーグのオアハカ・ウォーリアーズと契約したが[12]新型コロナウイルスの感染拡大によりリーグが開催されなかったため、公式戦でプレーする機会がないままチームを退団した[12]

現役引退後

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2021年よりシアトル・マリナーズ傘下AAA級タコマ・レイニアーズのコーチに就任した[18]

2022年からはワシントン・ナショナルズの一塁コーチを務める[19]

選手としての特徴

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父譲りの俊足を誇り、2013年には史上初めて親子で盗塁王となった。

守備位置は元々二塁手であったが、2011年からは外野手としての出場の方が多くなっている。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2009 COL 30 61 57 7 14 1 0 1 18 1 4 4 0 0 4 0 0 12 1 .246 .295 .316 .611
2010 51 189 172 26 42 5 1 0 49 8 17 6 0 0 17 0 0 32 2 .244 .312 .285 .597
2011 77 229 198 34 49 4 3 0 59 10 27 4 1 1 26 0 3 38 1 .247 .342 .298 .640
2012 98 196 174 36 55 7 2 4 78 15 14 2 5 0 13 0 4 31 1 .316 .377 .448 .825
2013 57 180 165 22 40 9 3 1 58 6 8 4 4 0 11 0 0 33 1 .242 .290 .352 .641
NYM 91 418 374 48 94 18 4 1 123 26 38 7 6 1 35 1 2 67 5 .251 .318 .329 .647
'13計 148 598 539 70 134 27 7 2 181 32 46 11 10 1 46 1 2 100 6 .249 .310 .336 .645
2014 100 316 280 48 64 10 5 1 87 17 30 6 5 2 24 1 5 60 2 .229 .299 .311 .610
2015 ATL 35 85 77 7 13 4 2 0 21 5 3 0 2 0 6 1 0 17 1 .169 .229 .273 .502
NYM 18 9 8 9 0 0 0 0 0 0 3 2 0 0 0 0 1 1 0 .000 .111 .000 .111
'15計 53 94 85 16 13 4 2 0 21 5 6 2 2 0 6 1 1 18 1 .153 .217 .247 .464
2016 NYY 6 1 1 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2017 LAA 47 125 110 24 29 5 0 4 46 16 12 3 3 0 5 0 7 31 0 .264 .336 .418 .754
2018 41 117 109 12 22 4 2 1 33 8 5 1 0 1 6 0 1 28 4 .202 .248 .303 .551
MLB:10年 651 1926 1725 275 422 67 22 13 572 112 162 39 26 5 147 3 23 350 18 .245 .312 .332 .643
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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二塁守備


二塁(2B)












2009 COL 6 8 10 0 1 1.000
2010 35 44 94 6 23 .958
2011 7 10 11 1 5 .955
2013 1 1 0 0 0 1.000
NYM 3 1 4 0 1 1.000
'13計 4 2 4 0 1 1.000
2014 2 3 2 0 0 1.000
MLB 54 67 121 7 30 .964
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2009 COL - 5 4 0 0 0 1.000 -
2010 10 11 0 1 0 .917 - -
2011 35 50 0 1 0 .980 5 11 0 1 0 .917 3 4 2 1 0 .857
2012 8 7 0 0 0 1.000 15 40 0 0 0 1.000 11 17 0 0 0 1.000
2013 7 4 0 0 0 1.000 10 28 0 1 0 .966 20 26 0 1 0 .963
NYM 88 176 7 2 0 .989 8 5 0 0 0 1.000 -
'13計 95 180 7 2 0 .989 18 33 0 1 0 .971 20 26 0 1 0 .963
2014 73 128 6 1 1 .993 1 0 0 0 0 ---- -
2015 ATL 13 10 0 0 0 1.000 16 35 0 0 0 1.000 -
NYM 5 1 0 0 0 1.000 - 2 4 0 0 0 1.000
'15計 18 11 0 0 0 1.000 16 35 0 0 0 1.000 2 4 0 0 0 1.000
2016 NYY - 2 3 0 0 0 1.000 -
2017 LAA 22 40 1 0 0 1.000 15 27 0 0 0 1.000 2 1 0 0 0 1.000
2018 13 16 1 0 0 1.000 24 53 3 1 2 .982 -
MLB 274 443 15 5 1 .989 101 206 3 3 2 .986 38 52 2 2 0 .964

記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 4(2009年 - 同年途中、2015年 - 同年途中)
  • 3(2009年途中 - 2010年)
  • 1(2011年 - 2013年途中、2015年途中 - 同年終了)
  • 22(2013年途中 - 2014年)
  • 48(2016年)
  • 8(2017年)
  • 9(2018年)
  • 12(2022年 - )

脚注

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  1. ^ a b Eric Young Jr: Like Father, Like Son FanGraphs Baseball
  2. ^ Eric Young Jr. talks about unique inside-the-park home run The Denvor Post
  3. ^ Thomas Harding (2013年6月13日). “Young Jr. designated for assignment; Volstad up” (英語). MLB.com. 2017年7月14日閲覧。
  4. ^ Anthony DiComo (2013年6月18日). “Mets acquire Young from Rockies for McHugh” (英語). MLB.com. 2017年7月14日閲覧。
  5. ^ Chris Iseman; Anthony DiComo (2013年6月18日). “Young eyeing NL stolen base crown” (英語). MLB.com. 2017年7月14日閲覧。
  6. ^ “Eric Young Jr, Braves reach minor league deal”. Associated Press. ESPN.com. (2015年2月13日). http://sports.espn.go.com/espn/wire?section=mlb&id=12322381 2015年3月10日閲覧。 
  7. ^ Mark Bowman (2015年2月13日). “Braves ink speedy Young to Minor League deal”. http://m.braves.mlb.com/news/article/109206942/braves-ink-speedy-veteran-eric-young-jr-to-minor-league-deal 2015年3月10日閲覧。 
  8. ^ Igor Mello (2015年6月5日). “Braves activate Joey Terdoslavich, DFA Eric Young Jr.” (英語). FANTASY NEWS. CBSSports.com. 2015年9月3日閲覧。
  9. ^ Ruben Palacios (2015年8月22日). “Mets acquire CF Eric Young from Braves” (英語). FANTASY NEWS. CBSSports.com. 2015年9月3日閲覧。
  10. ^ Sean d'Oliveira (2015年9月1日). “Mets activate Bobby Parnell, make other moves” (英語). FANTASY NEWS. CBSSports.com. 2015年9月3日閲覧。
  11. ^ “Brewers sign Eric Young Jr. to minor-league deal, invite to camp”. Fox Sports. (2016年1月5日). http://www.foxsports.com/wisconsin/story/milwaukee-brewers-eric-young-jr-sign-minor-league-deal-invite-to-spring-training-camp-010516 2016年9月5日閲覧。 
  12. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2021年8月31日閲覧。
  13. ^ Young Jr.'s homer wins it, but 600 eludes Pujols” (英語). MLB.com (2017年6月1日). 2017年6月4日閲覧。
  14. ^ Trout misses 2nd straight start with stiff neck MLB.com (英語) (2017年8月30日) 2017年9月4日閲覧
  15. ^ Maria Guardado (2018年7月27日). “Young called up; Blash optioned to Triple-A” (英語). MLB.com. 2018年8月2日閲覧。
  16. ^ Joe Trezza (2019年2月11日). “Orioles ink Eric Young Jr. to Minors deal” (英語). MLB.com. 2019年2月20日閲覧。
  17. ^ Eric Young Jr. signs with Mariners” (英語). MLB.com. 2019年4月3日閲覧。
  18. ^ Daniel Kramer (2021年1月28日). “Former Mariner Negrón to manage Tacoma”. MLB.com. 2021年8月31日閲覧。
  19. ^ Jessica Camerato (2021年11月4日). “Nats add EY Jr., DiSarcina, Bones to staff”. MLB.com. 2022年6月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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