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コアフイラケラトプス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 コアフイラケラトプス
コアフイラケラトプス・マグナクエルナ頭骨(ユタ州立自然史博物館)
地質時代
後期白亜紀マーストリヒチアン
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 周飾頭亜目 Marginocephalia
下目 : 角竜下目 Ceratopsia
: ケラトプス科 Ceratopsidae
亜科 : カスモサウルス亜科 Chasmosaurinae
: コアフイラケラトプス Coahuilaceratops

コアフイラケラトプスCoahuilaceratops)またはコアウイラケラトプス[2]は、後期白亜紀マーストリヒチアン期のメキシコに生息していた角竜類恐竜2007年鳥脚類ヴェラフロンスと共にコアウイラ砂漠で発見され、2009年に新種記載された。トリケラトプスと近縁で、2本の長い上眼窩角と1本の鼻角を備えた。フリルは小さめだった。最大級の角竜の一つ。メキシコで発見された最初の角竜である。同地域からは別のケラトプス類イェフエカウケラトプスが知られている。

いくつかの頭骨要素を含む一体分の部分骨格、CPC 276 が知られる。他の標本、CPS 277 はコアフイラケラトプスの幼体と同定されている。コアフイラケラトプスのすべての標本はセロデルプエルボ累層の中部の単一のロケーションで採集された。地質年代は7250万〜7140万年前の間である[3]

生体復元図

2010年に正式に記載された。しかし非正式な記載は2008年に先んじて行われていた[4]。コアフイラケラトプスはマーク・ローウェン、スコット・サンプソン、エリック・ランド、アンドリュー・ファルケ、デビッド・エバースらによって命名された。 模式種はコアフイラケラトプス・マグナクエルナ(Coahuilaceratops magnacuerna)である[3] 。また不完全な化石に基づくコアフイラケラトプスは、既知のいかなる恐竜よりも絶対的に長大な角をもち、トリケラトプストロサウルスのようなより大型のカスモサウルス亜科のライバルとなっている。 その角は1.2m以上と見積もられている[5][3]

系統

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コアフイラケラトプスはカスモサウルス亜科のメンバーである。以下のクラドグラムは2015年のカレブ・ブラウンとドナルド・アンダーソンに基づく。コアフイラケラトプスとブラヴォケラトプスはマロンらによる最近の分析で姉妹群であると結論づけられた。ブラヴォケラトプスは記載者の分析の精度が低い為、カスモサウルス亜科から完全に除外された[6][7]

カスモサウルス亜科

ヴァガケラトプス

コスモケラトプス

カスモサウルス・ベリ

カスモサウルス・ルッセリ

モジョケラトプス

アグジャケラトプス

ユタケラトプス

ペンタケラトプス

ブラヴォケラトプス

コアフイラケラトプス

アンキケラトプス

アリノケラトプス

トリケラトプス族

レガリケラトプス

エオトリケラトプス

オジョケラトプス

ティタノケラトプス

ネドケラトプス

トロサウルス・ラトゥス

トロサウルス・ユタヘンシス

トリケラトプス・ホリドゥス

トリケラトプス・プロルスス

脚注

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  1. ^ Loewen, Sampson, E.K. Lund, Farke, Aguillón Martínez, de Leon, Rodríguez de la Rosa, Getty & Eberth, 2009.
  2. ^ 松田眞由美『語源がわかる 恐竜学名辞典』小林快次藤原慎一(監修)、北隆館、2017年1月20日、219頁。ISBN 978-4832607347 
  3. ^ a b c Loewen, M.A., Sampson, S.D., Lund, E.K., Farke, A.A., Aguillón-Martínez, M.C., de Leon, C.A., Rodríguez-de la Rosa, R.A., Getty, M.A., Eberth, D.A., 2010, "Horned Dinosaurs (Ornithischia: Ceratopsidae) from the Upper Cretaceous (Campanian) Cerro del Pueblo Formation, Coahuila, Mexico", In: Michael J. Ryan, Brenda J. Chinnery-Allgeier, and David A. Eberth (eds), New Perspectives on Horned Dinosaurs: The Royal Tyrrell Museum Ceratopsian Symposium, Indiana University Press, 656 pp.
  4. ^ Gozález, Edgar (2008年11月20日). “Hallan en Coahuila nuevo dinosaurio” (Spanish). Vanguardia. 2009年10月11日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-05/uou-fhd052510.php eurekalert - First horned dinosaur from Mexico
  6. ^ Brown, Caleb M.; Henderson, Donald M. (June 4, 2015). “A new horned dinosaur reveals convergent evolution in cranial ornamentation in ceratopsidae”. Current Biology 25 (online): 1641–8. doi:10.1016/j.cub.2015.04.041. PMID 26051892. http://www.cell.com/current-biology/pdfExtended/S0960-9822(15)00492-3. 
  7. ^ Jordan C. Mallon, Christopher J. Ott, Peter L. Larson, Edward M. Iuliano and David C. Evans (2016). Spiclypeus shipporum gen. et sp. nov., a Boldly Audacious New Chasmosaurine Ceratopsid (Dinosauria: Ornithischia) from the Judith River Formation (Upper Cretaceous: Campanian) of Montana, USA”. PLoS ONE 11 (5): e0154218. doi:10.1371/journal.pone.0154218. PMC 4871577. PMID 27191389. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4871577/. 

関連項目

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外部リンク

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