ケイト・サマースケイル
ケイト・サマースケイル
(Kate Summerscale) | |
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誕生 |
1965年9月2日(59歳) イングランド ロンドン |
職業 | 作家、ジャーナリスト |
国籍 | イギリス |
最終学歴 |
オックスフォード大学 スタンフォード大学 |
代表作 |
『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』 |
ウィキポータル 文学 |
ケイト・サマースケイル (英語: Kate Summerscale、1965年9月2日 - )はイングランドの作家・ジャーナリストである。
生い立ち
[編集]サマースケイルは日本、イングランド、チリで育った。デイルズ・スクールに通った後(1978–1983)、オックスフォード大学で二科目優等生となり、スタンフォード大学でジャーナリズムの修士号を取得した[1]。ロンドン在住である[2]。
1995年から1996年まで、『インデペンデント』と『デイリー・テレグラフ』で働き、訃報の編集を担当していた[3]。その後、『インデペンデント』で日曜のレビューの編者をつとめ、1999年には『デイリー・テレグラフ』の文芸エディターになった[4]。2005年、執筆に専念するためこの職を辞した[5]。
作品
[編集]サマースケイルの著書『ネヴァーランドの女王』(The Queen of Whale Cay)は「世界最速の女性」ことジョー・カーステアズに関する作品で、ベストセラーとなり、1997年のウィットブレッド賞伝記部門候補、1998年のサマセット・モーム賞受賞作となった[2]。
また、『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』(The Suspicions of Mr Whicher or The Murder at Road Hill House)は、コンスタンス・ケントによる実際の殺人事件と、ジャック・ウィッチャーによる捜査を描いたもので、2008年にサミュエル・ジョンソン・ノンフィクション賞を受賞した[2]。ウィッチャーに関するこの本は2011年から2014年までITVで放送されたパディ・コンシダイン主演、ヘレン・エドマンドソン脚本によるドラマシリーズThe Suspicions of Mr Whicherの原作となった[6]。第三作Mrs Robinson's Disgrace: The Private Diary of a Victorian Ladyは1858年に起こった有名な離婚裁判を扱ったものであり、『サンデー・タイムズ』のベストセラーとなった[5][7]。第四作The Wicked Boy: The Mystery of a Victorian Child Murdererもやはり19世紀の殺人事件を扱っており、2017年にエドガー賞犯罪実話部門で賞を獲得した[5][8]。
2001年のブッカー賞をはじめとして、文学賞の審査員も務めている[9]。
受賞
[編集]- 1997 ウィットブレッド賞伝記部門候補(『ネヴァーランドの女王』)[10]
- 1998 サマセット・モーム賞受賞(『ネヴァーランドの女王』)[10]
- 2008 サミュエル・ジョンソン賞受賞(『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』)[10]
- 2009 アンソニー賞評論 / ノンフィクション部門候補 (『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』)[11]
- 2010 王立文学協会フェロー[12]
- 2017 エドガー賞犯罪実話部門賞受賞(The Wicked Boy: The Mystery of a Victorian Child Murderer)[5]
邦訳作品
[編集]- 『ネヴァーランドの女王』金子宣子訳、新潮社(新潮クレスト・ブックス)1999.4
- 『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』日暮雅通訳、早川書房、2011.5 / ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2016.3
著作
[編集]- The Queen of Whale Cay (Fourth Estate, 1997).
- The Suspicions of Mr Whicher or The Murder at Road Hill House (Bloomsbury, 2008).
- Mrs Robinson's Disgrace: The Private Diary of a Victorian Lady (Bloomsbury, 2012).
- The Wicked Boy: The Mystery of a Victorian Child Murderer (29 Apr 2016)
出典
[編集]- ^ Whalecay.net Archived June 28, 2008, at the Wayback Machine.
- ^ a b c “Kate Summerscale”. Bloomsbury. 2018年2月20日閲覧。
- ^ “Kate Summerscale”. Penguin Random House. 2018年2月20日閲覧。
- ^ “A life in writing: Kate Summerscale”. The Guardian (2012年5月4日). 2012年2月20日閲覧。
- ^ a b c d “About”. Kate Summerscale. 2018年2月20日閲覧。
- ^ “ITV recommissions The Suspicions of Mr Whicher”. ITV (2014年3月26日). 2018年2月20日閲覧。
- ^ Alexandra Harris (2012年5月9日). “Mrs Robinson's Disgrace by Kate Summerscale – review”. The Guardian. 2018年2月20日閲覧。
- ^ “Boy's Own”. The Economist (2016年5月19日). 2018年2月20日閲覧。
- ^ “The Man Booker Prize 2001”. themanbookerprize.com. 28 November 2016閲覧。
- ^ a b c “The Samuel Johnson Prize 2008”. thebailliegiffordprize.co.uk. 5 October 2016閲覧。
- ^ “Bouchercon World Mystery Convention : Anthony Awards Nominees”. Bouchercon.info (2003年10月2日). 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月28日閲覧。
- ^ “Royal Society of Literature All Fellows”. Royal Society of Literature. 5 March 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。10 August 2010閲覧。