グロウ・フィンズ:レアリティーズ 1965–1982
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『グロウ・フィンズ:レアリティーズ 1965–1982』 | |
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キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド の CD box | |
リリース | |
録音 | 1965年-1982年 |
ジャンル |
ブルース・ロック サイケデリック・ロック |
レーベル | Revenant Records |
『グロウ・フィンズ:レアリティーズ 1965–1982』 (Grow Fins: Rarities 1965–1982) は、1999年に発表されたキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド[注釈 1]の未発表音源集である[1]。
解説
[編集]本作はコンサート、デモ録音、ラジオ・セッション、アセテート盤などの未発表音源を収録した5枚組のCDである。アメリカの独立レーベルであるレヴェナント・レコードは本作を編集するにあたって、既にキャプテン・ビーフハートとしての音楽活動を止めて画家になっていたドン・ヴァン・ヴリートに連絡したが、何ら応答を得られなかったという。この企画は法的に正当なものであったので、結局、レヴェナント・レコードは彼の一切の許可も関与もないまま本作を発売して、彼に印税を支払った[2]。
添付された112ページのブックレットには、バンドにヴァン・ヴリートに次いで長く在籍したジョン・フレンチの詳細な解説と元メンバー達の証言が、バンドの歴史をなぞる数々の貴重な写真とともに掲載されている。
ジャケットのグループ写真は代表作『トラウト・マスク・レプリカ』(1969年)の裏ジャケット用の写真の撮影時のもので、ヴァン・ヴリート、フレンチ、ジェフ・コットン、ビル・ハークルロード、マーク・ボストンが写っている。また、ヴァン・ヴリートの単独写真は、彼が客演したフランク・ザッパの『ホット・ラッツ』(1969年)の中ジャケットに用いられた彼の写真の撮影時のものと考えられる。
収録曲
[編集]参加ミュージシャン
[編集]- CD 1
Just Got Back From the City [1965-67]
- Don Van Vliet – ボーカル、ハーモニカ、サクソフォーン
- Alex St. Clair – ギター、ドラムス
- Jerry Handley[3] – ベース・ギター
- John French – ドラムス
- Doug Moon[4] – ギター
- Paul G. Blakely[5] – ドラムス
- Vic Mortensen[6] – ドラムス
- Richard Hepner[7] – ギター
- Jeff Cotton – ギター
- CD 2
Electricity [1967-68]
- Don Van Vliet – ボーカル、ハーモニカ、サクソフォーン
- Alex St. Clair – ギター
- Jerry Handley – ベース・ギター
- John French – ドラムス
- Jeff Cotton – ギター
- CD 3 and 4
Trout Mask House Sessions [1969]
- Don Van Vliet – ボーカル、ハーモニカ、サクソフォーン
- Jeff Cotton – ギター
- Bill Harkleroad – ギター
- Mark Boston – ベース・ギター
- Victor Hayden – ベース・クラリネット
- Doug Moon[8] – ギター
- CD 5
Captain Beefheart & His Magic Band Grow Fins [1969-82]
- Don Van Vliet – ヴォーカル、ハーモニカ、サクソフォーン、キーボード
- John French – ドラムス
- Jeff Cotton – ギター
- Bill Harkleroad – ギター
- Mark Boston – ベース・ギター、ギター
- Victor Hayden – ベース・クラリネット
- Jeff Burchell – ドラムス
- Art Tripp – ドラムス、マリンバ
- Elliot Ingber – ギター
- Roy Estrada – ベース・ギター
- Bruce Fowler - トロンボーン
- Denny Walley – ギター
- Jeff Moris Tepper – ギター
- John Thomas[9] – キーボード
- Eric Drew Feldman – キーボード
- Robert Williams – ドラムス
- Richard Snyder[10] – ギター
- Gary Lucas – ギター
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドは1970年以後、名前をキャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドにした。本作がキャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンド名義なのは、収録された音源の大部分が60年代のヒズ・マジック・バンド時代のものだからと考えられる。
出典
[編集]引用文献
[編集]- Barnes, Mike (2011). Captain Beefheart: The Biography. London: Omnibus Press. ISBN 978-1-78038-076-6