グレイテスト・ヒッツ (ジェームス・テイラーのアルバム)
『グレイテスト・ヒッツ』 | ||||
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ジェームス・テイラー の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年12月 | –1976年10月|||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース | |||
プロデュース | ||||
ジェームス・テイラー アルバム 年表 | ||||
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『グレイテスト・ヒッツ』(Greatest Hits)は1976年11月に発売されたアメリカのシンガー・ソングライター、ジェームス・テイラーによるはじめてのコンピレーション・アルバム。今日に至るまで、テイラーのキャリアの中で最も売れたアルバムである。
このアルバムはテイラーとワーナー・ブラザース・レコードとの契約が終了したことを背景に作られた。このアルバムには1968年のセルフタイトルのデビューアルバムに収録されていた「思い出のキャロライナ」と「彼女の言葉のやさしい響き」の再録音が収録されており、さらにこれまでのレコードには収録されていなかった「スティームローラー」のライブバージョンが収録されている[1]。
このアルバムの最初のリリースはビルボード・アルバム・チャートで23位以上には上がらなかったが、安定して売れ続け、1100万枚以上を売り上げてプラチナ・ディスク認定の11倍に達し、ダイアモンド・アルバム(売り上げ1000万枚)に認定された。
2012年8月、このアルバムはビルボード・アルバム・チャートに15位で再度チャートインし、これはアルバムの新しい頂点となった。
反応
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
オールミュージック | [1] |
Christgau's Record Guide | C[2] |
MusicHound Rock | 3.5/5[3] |
The Rolling Stone Album Guide | [4] |
音楽評論家のウィリアム・ルールマンはこのアルバムに肯定的なレビューを与え、オールミュージックにこのアルバムが「シングルによって特に明確に定義されていないアーティストにとって妥当なコレクション」を構成していると書いている。このリリースがテイラーの作詞作曲の「進化」を完全には示していないことを警告しているが、ルールマンはこのアルバムがテイラーの初期の作品の「よいサンプル」であると述べている[1]。
収録曲
[編集]特記あるものを除き、全曲ジェームス・テイラーによる作詞作曲。
サイド 1:
- 「彼女の言葉のやさしい響き」"Something in the Way She Moves" (1976年バージョン) – 3:14
- 「思い出のキャロライナ」"Carolina in My Mind" (1976年バージョン) – 4:00
- 「ファイアー・アンド・レイン」"Fire and Rain" – 3:26
- 「スウィート・ベイビー・ジェイムズ」"Sweet Baby James" – 2:55
- 「カントリー・ロード」"Country Road" – 3:26
- 「君の友だち」"You've Got a Friend" (キャロル・キング) – 4:33
サイド2:
- 「寂しい夜」"Don't Let Me Be Lonely Tonight" – 2:39
- 「ウォーキング」"Walking Man" – 3:36
- 「君の愛に包まれて」 - "How Sweet It Is (To Be Loved by You)" (ホーランド=ドジャー=ホーランド) – 3:39
- 「メキシコ」-- "Mexico" – 3:01
- 「愛の恵みを」 - "Shower the People" – 4:01
- 「スティームローラー」"Steamroller" (ライブ) – 5:19
パーソネル
[編集]- ジェームス・テイラー - アコースティックギター、ボーカル
- ケニー・アッシャー - エレクトリックピアノ(8)
- バイロン・ベルリン - フィドル(2)
- マイケル・ブレッカー - テナー・サクソフォン(7)
- デヴィッド・クロスビー - ハーモニー・ボーカル(10)
- ニック・デカーロ - ホーンオルガン、ボイスオルガン(11)
- クレイグ・ドージ - ピアノ(7)
- ダン・ダグモア - ペダル・スティール・ギター(1, 2)
- ヴィクター・フェルドマン - オーケストラ・ベルズ、ヴァイブス(11)
- アンドリュー・ゴールド - ハーモニウム、バッキング・ボーカル(2)
- ミルト・ホランド - パーカッション(10)
- ジム・ケルトナー - ドラムス(9)
- キャロル・キング - ピアオ・バッキング・ボーカル(3–5)
- ダニー・コーチマー - エレクトリックギター(7, 9–10, 12);ダニー・クーチ名義 - アコースティックギター、コンガ(6)
- ラス・カンケル - ドラムス(2–7, 10–12)、コンガ(6–7)、カバサ(6)、タンバリン(9)、シェイカー(10)
- ゲイル・レヴァント - ハープ(10)
- ジョン・ロンドン - ベースギター(4)
- リック・マロッタ - ドラムス(8)
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション(8)
- クラレンス・マクドナルド - ピアノ(2, 9, 12)、フェンダー・ローズ・ピアノ(9, 11)、ボイスオルガン(11)
- ランディ・マイズナー - ベース・ギター(5)
- ジョニ・ミッチェル - バッキング・ボーカル(6)
- アンディ・ミューソン - ベースギター(8)
- グレアム・ナッシュ - ハーモニー・ボーカル(10)
- ジーン・オーロフ- ストリングス・コンサートマスター(8)
- ハーブ・ペダーセン - バッキング・ボーカル(1)
- レッド・ローズ - ペダル・スティール・ギター(4)
- デヴィッド・サンボーン - サクソフォン(9)
- カーリー・サイモン - ハーモニー・ボーカル(9, 11)
- リーランド・スカラー("リー"・スカラー名義) - ベースギター(1–2, 6–7, 9–12)
- デヴィッド・スピノザ - エレクトリックギター、アコースティックギター(8)
- ボビー・ウェスト(ボビー・"ワイルド・ワイルド"・ウェスト名義) - ダブルベース(3)
売り上げと認定
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
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スペイン (PROMUSICAE)[5] | Gold | 50,000^ |
イギリス (BPI)[6] | Platinum | 300,000* |
アメリカ合衆国 (RIAA)[7] | 11× Platinum | 11,000,000^ |
* 認定のみに基づく売上数 |
参考資料
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d https://www.allmusic.com/album/r19702
- ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: T”. Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X March 15, 2019閲覧。
- ^ Graff, Gary; Durchholz, Daniel (eds) (1999). MusicHound Rock: The Essential Album Guide. Farmington Hills, MI: Visible Ink Press. p. 1124. ISBN 1-57859-061-2
- ^ “James Taylor: Album Guide”. rollingstone.com. January 5, 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。October 27, 2015閲覧。
- ^ Fernando Salaverri (September 2005). Sólo éxitos: año a año, 1959–2002 (1st ed.). Spain: Fundación Autor-SGAE. p. 953. ISBN 84-8048-639-2
- ^ "British album certifications – James Taylor – Greatest Hits". British Phonographic Industry. 2020年8月6日閲覧。
- ^ "American album certifications – James Taylor – Greatest Hits". Recording Industry Association of America. 2020年8月6日閲覧。