グリーン (R.E.M.のアルバム)
『グリーン』 | ||||
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R.E.M. の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1988年 テネシー州メンフィス アーデント・スタジオ | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | スコット・リット、R.E.M. | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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R.E.M. アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Get Up」 - YouTube 「Stand」 - YouTube 「Orange Crush」 - YouTube |
『グリーン』(Green)は、アメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロック・バンド、R.E.M.が1988年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。ワーナー・ブラザース・レコード移籍第1弾アルバムとして発表された。
背景
[編集]1988年2月から4月にかけて、バンドの地元ジョージア州アセンズのリハーサル・スタジオで本作のための曲作りが行われる[5]。その後テネシー州メンフィスのアーデント・スタジオでレコーディングされ、ニューヨーク州のベアズヴィル・スタジオでミキシングが行われた[6]。
クレジットには明記されていないが、ビル・ベリーはドラムだけでなくベースも演奏しており、また、ピーター・バックがドラムやマンドリンも演奏したり、マイク・ミルズがアコーディオンも弾いている[7]。このことについてベリーは「僕達は全く新しい曲作りのテクニックを見つけた。どうやって演奏するか知らない楽器を引っ掴んで、適切な音が鳴るまでいじり回すんだ」と語っている[7]。
本作のリリースに先駆けて、1988年10月には古巣のI.R.S.レコードからベスト・アルバム『エポニマス』がリリースされており、メンバーもこのアルバムの選曲に関与している[5]。そして、アメリカ合衆国大統領選挙と同じ1988年11月8日に本作がリリースされた[5]。
反響・評価
[編集]バンドの母国アメリカのBillboard 200では12位に達し[2]、1989年1月にはRIAAによってゴールドディスクに認定され、1994年8月にはダブル・プラチナに認定された[8]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは2週連続で6位に達した[1]。
Michael Azerradは『ローリング・ストーン』誌のレビューにおいて「以前の作品には見られなかった遊び心を含めて、『グリーン』はより幅広さを見せている」「R.E.M.は危うく陳腐なロックン・ロール・バンドに成り下がるところだったのかもしれないが、結果的に『グリーン』は本当に良い作品となっている」と評している[9]。
25周年デラックス・エディション盤
[編集]2013年にリリースされた本作の25周年デラックス・エディション盤は、本作のリマスター盤、ボーナス・ディスク、ポスター、ポスト・カード4枚が封入されたボックス・セットとして発売された。ボーナス・ディスクには1989年11月10日のグリーンズボロ公演のライヴ音源が収録されている[10]。
収録曲
[編集]全曲ともメンバー4人の共作。
- ポップ・ソング89 - "Pop Song 89" - 3:05
- ゲット・アップ - "Get Up" - 2:41
- ユー・アー・ザ・エヴリシング - "You Are the Everything" - 3:44
- スタンド - "Stand" - 3:12
- ワールド・リーダー・プリテンド - "World Leader Pretend" - 4:19
- ロング・チャイルド - "The Wrong Child" - 3:38
- オレンジ・クラッシュ - "Orange Crush" - 3:51
- ターン・ユー・インサイド・アウト - "Turn You Inside-Out" - 4:17
- ヘアシャート - "Hairshirt" - 3:55
- アイ・リメンバー・カリフォルニア - "I Remember California" - 5:03
- - 3:11
- 11曲目は隠しトラックで曲名は付いていない
25周年デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク
[編集]- スタンド - "Stand"
- ザ・ワン・アイ・ラヴ - "The One I Love"
- ターン・ユー・インサイド・アウト - "Turn You Inside Out"
- ビロング - "Belong"
- マッカーシー発掘 - "Exhuming McCarthy"
- アナタは知恵袋 - "Good Advices"
- オレンジ・クラッシュ - "Orange Crush"
- クヤホガ - "Cuyahoga"
- ディーズ・デイズ - "These Days"
- ワールド・リーダー・プリテンド - "World Leader Pretend"
- アイ・ビリーヴ - "I Believe"
- ゲット・アップ - "Get Up"
- R.E.M.人生講座 - "Life and How to Live It"
- 世界の終わる日 - "It's the End of the World as We Know It (And I Feel Fine)"
- ポップ・ソング89 - "Pop Song 89"
- フォール・オン・ミー - "Fall on Me"
- ユー・アー・ザ・エヴリシング - "You Are the Everything"
- ビギン・ザ・ビギン - "Begin the Begin"
- ロウ - "Low"
- 最高級の労働歌 - "Finest Worksong"
- パーフェクト・サークル - "Perfect Circle"
参加ミュージシャン
[編集]アディショナル・ミュージシャン
- ジェーン・スカルパントーニ - チェロ(on #5)
- バッキー・バクスター - ペダル・スティール・ギター(on #5)
- キース・ルブラン - パーカッション(on #8)
脚注
[編集]- ^ a b charts.org.nz - R.E.M. - Green
- ^ a b R.E.M. | Awards | AllMusic
- ^ australian-charts.com - R.E.M. - Green
- ^ R.E.M. | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ a b c 日本盤CD(WPCR-75282)ライナーノーツ(沼崎敦子、1988年11月7日)
- ^ R.E.M. - Green (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ a b Green: R.E.M.'s Greatest Album - Jennie Rothenberg Gritz - The Atlantic - 2014年1月19日閲覧
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - "R.E.M."と入力して検索し、過去の記録に遡れば確認できる
- ^ R.E.M. Green | Album Reviews | Rolling Stone - 2014年1月19日閲覧
- ^ Amazon.co.jp: グリーン 25周年デラックス・エディション: 音楽