グッドライアー 偽りのゲーム
グッドライアー 偽りのゲーム | |
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The Good Liar | |
監督 | ビル・コンドン |
脚本 | ジェフリー・ハッチャー |
原作 |
ニコラス・サール 『老いたる詐欺師』(早川書房) |
製作 |
ビル・コンドン グレッグ・ヨーレン |
製作総指揮 |
リチャード・ブレナー アンドレア・ジョンストン アーロン・L・ギルバート ジェイソン・クロース アンジェイ・ナグパル ジャック・モリッシー ニック・オへイガン |
出演者 |
ヘレン・ミレン イアン・マッケラン ラッセル・トーヴィー ジム・カーター |
音楽 | カーター・バーウェル |
撮影 | トビアス・A・シュリッスラー |
編集 | ヴァージニア・カッツ |
製作会社 |
ニュー・ライン・シネマ ブロン 1000アイズ |
配給 |
ワーナー・ブラザース映画 同上 |
公開 |
2019年11月15日 2020年2月7日 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 ドイツ語 |
製作費 | $10,000,000[1][2] |
興行収入 |
$33,856,058[2] 4230万円[3] |
『グッドライアー 偽りのゲーム』(グッドライアー いつわりのゲーム、The Good Liar)は、2019年のアメリカ合衆国のスリラー映画。監督はビル・コンドン、出演はヘレン・ミレンとイアン・マッケランなど。ニコラス・サールが2016年に発表した小説『老いたる詐欺師』を原作としている。
ストーリー
[編集]ロイ・コートネイはベテランの詐欺師であった。身分を偽って相手の懐に飛び込み、徐々に相手の信頼を勝ち取っていき、油断しきったところで財産を残らず奪い取るというのがロイの得意とする手法であった。2009年、そんなロイが新しく目を付けたのが資産家のベティ・マクリーシュであった。ベティは1年前に夫を亡くしてからというもの、悲しみに暮れていた。しかも、ベティは持病の発作に苦しんでおり、「もう長く生きられない」と気弱になっていた。ロイはベティの孤独や苦しみに付け入り、あっという間に彼女の信頼を勝ち取ったかに見えた。
ところが、ベティは陰である策略を巡らせていたのである。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替[4]
- ベティ・マクリーシュ: ヘレン・ミレン(一柳みる) - 裕福な老婦人。未亡人。
- ロイ・コートネイ: イアン・マッケラン(真田五郎) - ベテラン詐欺師。
- スティーブン: ラッセル・トーヴィー(津田英三) - ベティの孫。博士課程の大学院生。
- ヴィンセント・ハロラン: ジム・カーター(佐々木啓夫) - ロイの詐欺の相棒。
- ブリン: マーク・ルイス・ジョーンズ(浦山迅)- ロイに騙された末に殺された男。
- ハンス・タウブ(1948年): ローリー・デヴィッドソン - ドイツ語の通訳。
- ロイ・コートネイ(1948年): フィル・ダンスター - ベルリン駐在のイギリス兵。
- ベニ: ルシアン・ムサマティ(楠見尚己)- ロイに騙された男。アフリカ系。
- ヴラド: ヨハネス・ハウクル・ヨハネッソン(斉藤次郎)- ロイの仲間。分け前を要求して痛めつけられる。
- マイケル: タンジ・カシム - ベティの家を監視している男。
- ハンス・タウブ(1943年): スパイク・ホワイト - 英語の家庭教師。15歳。
- リリー: ネル・ウィリアムズ - ハンスに英語を習っている少女。
- アナリース: セリーヌ・バッケンズ - リリーの姉。
製作
[編集]2018年3月12日、ビル・コンドン監督の新作映画にイアン・マッケランとヘレン・ミレンが出演するとの報道があった[5]。4月9日、ラッセル・トーヴィーとジム・カーターがキャスト入りした[6]。23日、本作の主要撮影がロンドンで始まった[7]。11月12日、カーター・バーウェルが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[8]。
マーケティング・興行収入
[編集]2019年6月16日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[9]。
本作は『チャーリーズ・エンジェル』及び『フォードvsフェラーリ』と同じ週に封切られ、公開初週末に500万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[10]、この予想は的中した。2019年11月15日、本作は全米2439館で公開され、公開初週末に560万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場7位となった[11]。
評価
[編集]本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには164件のレビューがあり、批評家支持率は63%、平均点は10点満点で6.20点となっており、批評家の一致した見解は「『グッドライアー 偽りのゲーム』は個々に一流な部分の総和には及ばないが、イアン・マッケレンとヘレン・ミレンのおかげで物語の成り行きは終始それなりに楽しめるものになっている。」である[12]。また、Metacriticには31件のレビューがあり、高評価は15件、賛否混在は15件、低評価は1件、加重平均値は55/100となっている[13]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[14]。
出典
[編集]- ^ “‘Ford v Ferrari’ Wins Weekend B.O. Race With $31M+ As ‘Charlie’s Angels’ Finds No Salvation With $8M+ Start – Sunday Update”. Deadline.com (2019年11月17日). 2019年11月20日閲覧。
- ^ a b “The Good Liar” (英語). Box Office Mojo. 2021年1月24日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2021年3月下旬特別号 p.49
- ^ “『グッドライアー 偽りのゲーム』6月3日ブルーレイ&DVDリリース!デジタル配信同時開始!”. ワーナー ブラザース ジャパン (2020年3月27日). 2020年3月27日閲覧。
- ^ “Helen Mirren, Ian McKellen, Bill Condon Team for 'The Good Liar' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2018年3月12日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “Russell Tovey, Jim Carter Confirmed for Bill Condon’s ‘The Good Liar’”. Variety (2018年4月9日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “Ian McKellen, Helen Mirren start filming 'The Good Liar'”. UPI (2018年4月23日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “Carter Burwell to Score Bill Condon’s ‘The Good Liar’”. Film Music Reporter (2018年11月12日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “THE GOOD LIAR - Official Trailer”. YouTube (2019年6月16日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “‘Ford v Ferrari’ To Do Donuts Around ‘Charlie’s Angels’ With $50M Global Opening”. Deadline.com (2019年11月13日). 2019年11月14日閲覧。
- ^ “Domestic 2019 Weekend 46 November 15-17, 2019”. Box Office Mojo. 2019年11月20日閲覧。
- ^ “The Good Liar (2019)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年1月24日閲覧。
- ^ “The Good Liar Reviews” (英語). Metacritic. 2021年1月24日閲覧。
- ^ Brevet, Brad (2019年11月17日). “'Ford v Ferrari' Races to #1 While 'Joker' Becomes First R-Rated Film to Ever Top $1 Billion Globally” (英語). Box Office News 2019年11月20日閲覧。