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クロロキシレノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロロキシレノール
識別情報
CAS登録番号 88-04-0
PubChem 2723
ChemSpider 21106017
UNII 0F32U78V2Q
日化辞番号 4.285D
EC番号 201-793-8
KEGG D03473
MeSH chloroxylenol
ChEBI
ChEMBL CHEMBL398440
RTECS番号 ZE6850000
ATC分類 D08AE05
バイルシュタイン 1862539
特性
化学式 C8H9ClO
モル質量 156.61 g mol−1
精密質量 156.034192617 g mol−1
融点

114-116 °C, 387-389 K, 237-241 °F

log POW 3.377
酸解離定数 pKa 9.76
塩基解離定数 pKb 4.24
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード WARNING
Hフレーズ H302, H315, H317, H319
Pフレーズ P280, P305+351+338
EU分類 有害 Xn
EU Index 604-038-00-4
Rフレーズ R22, R36/38, R43
Sフレーズ (S2), S24, S37
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロキシレノール(chloroxylenol、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール)は、接着剤やエマルション、絵画、洗浄槽においてバクテリア藻類真菌を抑制するために用いられる抗菌性化合物である[2]クロルキシレノールとも呼ばれる。クロロキシレノールは抗菌剤入り石けんや家庭用殺菌消毒薬においても一般的に使用されている[3]。抗菌活性は低いが、添加剤によって増強される。クロロキシレノールの抗菌作用は細胞膜電位の崩壊によるものである[4]

クロロキシレノールはヒトやその他のほ乳類に対して顕著な毒性は示さない。鳥類に対しては実質的に無毒であり、淡水無脊椎動物に対しては中程度の毒性を示し、魚類に対しては高い毒性を示す[2]。クロロキシレノールは弱い皮膚刺激剤であり、一部の人においてアレルギー反応を引き起こす可能性がある。クロロクレゾールとの交差感受性が一般的である[3]

脚注

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  1. ^ chloroxylenol – Compound Summary”. PubChem Compound. USA: National Center for Biotechnology Information (2005年3月25日). 2011年10月7日閲覧。
  2. ^ a b アメリカ合衆国環境保護庁. “Chloroxylenol” (PDF). R.E.D. FACTS. 2013年10月22日閲覧。
  3. ^ a b Ascenzi, Joseph M. (1996). “Chloroxylenol: an old-new antimicrobial”. Handbook of disinfectants and antiseptics. New York: M. Dekker. ISBN 978-0-8247-9524-5. https://books.google.co.jp/books?id=tFPW4D70BmgC&pg=PA265&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ Aly, R; Malbach, H (1988). “Comparative antibacterial efficacy of a 2-minute surgical scrub with chlorhexidine gluconate, povidone-iodine, and chloroxylenol sponge-brushes”. American Journal of Infection Control 16 (4): 173–7. doi:10.1016/0196-6553(88)90029-6. PMID 3189943. 

外部リンク

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