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クラバウターマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
船上のクラバウターマン
アントン・フォン・ヴェルナー (画); ルートヴィヒ・フォン・ヘンク英語版 (著) 、『Zur See』 (1885年) [1882年]より

クラバウターマンドイツ語: Klabautermann[de]、意訳「たたき屋さん」[1])は、船に住みつく家の精霊(コボルト)、または水の精。

北海やバルト海域の水夫漁師の業務の手助けをする精霊。日本の船魂(ふなだま)とも比較される。

カルファター(Kalfater、直訳「コーキング職」[2][注 1]、意訳では「修理屋さん」)とも呼ばれる[1]

ベルギーやオランダ地域では、オランダ語で「カバウターマネケン」(kaboutermanneken)と称する土の精霊が山の洞窟に棲むとされ、パンとバターの供え物をすれば、野外、あるいは粉ひき小屋、農家・家畜小屋などで手伝いをすると伝承される。悪戯好きや破壊的な評判も持っている。

名称

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クラバウターマン(Klabautermann、あるいはKlaboterman, Klabotermann[4]);カルファターマン(Kalfatermann[5])は、コボルト(家の精霊)の一種ともされ[5]、ドイツ北岸やオランダ[注 2]、バルト海に面するポメラニア地方[6]バルト三国エストニア等)などの漁夫や水夫の伝承に語られる船つきの精霊である[5]

エストニアでも、船の精霊を、外国の名称を模して「コーターマン」(kotermannや「ポーターマン」(potermann)と呼ばれるようになった[7][8]

語源

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語源説としては、ざっと言えば「コーキング職人」説と騒音説とがある。また、コーキングに使われるハンマーが語源に関わるともされるので、その両説に通ずるともいえる[9]

クラバウターマンは「コーキング職人」をを意味する異名のカルファター(Kalfater)が原型だ、という趣旨の仮説をリードリヒ・クルーゲドイツ語版が立てている。この異名は、テンメの話集に実録される[2]。由来となる語根は、動詞形で言えば「コーキングする」という動詞形の"kalfatern"で、すなわちコーキング剤(防水のシーリング剤)による船の隙間をふさぐ、職人の作業を指す[14][15][16]。この説を、ドイツ学者のヴォルフガング・シュタムラードイツ語版(1965年)が支持し、有力説視されるようになった[15][17]

次いでグリム兄弟が示した旧説であるが、グリムのドイツ辞典には、語形としてクラバーターマン klabatermann, klabotermann, klaboltermann, kabautermännchen 等を並べ、低地ドイツ語で「ノックする、叩く」などの位の"klabastern"を語源と見た[18][19][20]。これはいわゆる俗説語源であり、クラバーターマン(klabatermann)等の名は、(作業中に)うるさい音を立てることから由来すると提唱された[21]

ちなみにグリムの辞書は別項(「kobold」項)において、オランダ語でよく似た精霊名カバウターマン kaboutermann があり、これの語源がギリシア語のコバロス(cobalus; κόβαλος)であろうとコルネリス・キリアン英語版の辞書(1574年)の説も引いている[22][23][注 3]。また、グリムの遺稿には、ドイツのクラバウターマンは、オランダ語で「カバウト」(kabout)という家の精霊と関係あるとしていた[24]

第三の説として、ハインリヒ・シュレーダードイツ語版は、クラバウターマンの原型を "*Klautermann"とし、「登る」を意味する klettern に関連する語源だとした[9]

分類

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クラバウターマンは、「船のコボルト」などとも形容される[25][26]。ミューレンホフ編の民話集も、「クラバウターメンヒェン Das Klabautermännchen」(指小形)の話例を[21]、「家のコボルト」の部類としている[29]

ルートヴィヒ・ベヒシュタイン英語版は、クラバウターマンやネッセ、ニッセ=プーケ英語版などはいずれも北ドイツの「家の精霊」の名前だが、同時に「水の精霊」でもあると考察する[30][31]。また、d第151番「クラバウター小人メンヒェン」(klabautermännchen)をドイツ語の題で設けており、洞窟に棲み土の精などと解説するが、その住処の場所の伝承や、話例はいずれもオランダのものであり、すなわち「カバウターマネケン」[注 4]とオランダ語で呼ばれた精霊である(詳細は § カバウターマネケンを参照)[32][33]

またクラバウターマンは、他の精霊の伝承と習合されている、という見方もある。例えば、デンマークの「船の妖精」スキプニッセ(skibnisse)や家の精霊のプーク(puk、英国のパックと同源語)の要素が混じっているとされる[5][34]

日本の船魂(ふなだま)とも比較される。ドイツの船精霊は、運あればその船に憑くが、日本の船魂(ふなだま)は、原則どの船にも宿る魂とされている[35][36]

概説

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シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州フースム市の銅像。ヴァルター・レスラー作。
フースム英語版市の銅像。ヴァルター・レスラードイツ語版(1996年没)作
―シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州北海博物館ニッセンハウスドイツ語版[37]

クラバウターマンが、あえて姿を見せて現れたときは、凶兆だと言われる。あるいは船が沈没する前触れだとも。19世紀、水夫がもっとも目にするのを恐れたものであったという[38][40]

しかし、姿を表すときには、小柄の人間のようで、煙草パイプを持ち、ナイトキャップ様式の水夫帽をかぶり[25]、赤や灰色のジャケットを着るという[5]。またある資料では、火のような紅毛で、あごひげは白く、歯は緑色、黄色いホーズ乗馬ブーツ、そしてとんがり帽子といういでたちだった[43]。別名カルファター(Kalfater、「コーキング職人」)は、目撃はまれとされるとポメラニア地方の資料にあるが、背丈は2フィート (61 cm)位で、赤ジャケット、水夫のズボン、丸い帽子を着る。ただ、ある者は丸裸だと伝えている[2][1]。船の乗り込みの大工の姿を取るともいわれる[5]。このように、資料によって様々な外見の描写がみられる、ブスによる研究にまとめられている[44]

口碑によれば、安全にその姿を目撃する方法はあるという。「キャプスタンの穴」(ドイツ語: Spillloch)にいるので、夜更けの12時から1時のあいだ、ひとりでそこにいき、股の間から、その穴ごしに見てみると穴の前に立っているといわれる。ただし、そのとき裸であっても、決して憐れんで衣服をめぐんでやってはならない。そのように憐憫をかけられるのは、精霊には我慢がならないのだ[2]

クラバウターマンは、船の木材と関係があるとされる。死産洗礼前に死んだ幼児の魂は、埋葬された場所に生える木に宿るという信仰があり、もしこの木が伐採されて造船に使われると、クラバウターマンが船に取りつくという仕組みが語られる[2][45][36]
(またリューゲン島の迷信では、骨折した子供の治癒祈願として、明け方に裂いた樫の木のあいだに三度くぐらせるが、この木を縛って成長させると、やがて治療された者が死んでその魂が宿り、船材にされればクラバウターマンになるという[46]ファイルベルク英語版ニッセ概論では、これら2例をドイツにもいるスキプニッセ(skibnisse)の例としているが、デンマークでは、どの樹木(木材)にも魂ないしヴェッテドイツ語版デンマーク語版(精霊)が宿るという伝承があることと対比させている[47][注 5])。

クラバウターマンを得た船は運がよく、その安全が守られるとされる[2]。たとえば病気や家事、海賊の襲撃なども遠のけるといわれる[30][31]。逆に、クラバウターマンに見限られた船は沈没の運命に置かれる(詳細は後述)[2][40]

普段はよく、船のキャプスタン[注 6]の下に座っているといわれる[43]。船の用務が発生するとこれを手伝い、例えば破損の修理したり[1]、大波を対処する人手に加わるなど、船が水没しないように務める[5][4]。他にも船倉庫の水を掻い出したり、積荷などを移動したり、船に穴が空けば大工が間に合うまで金槌を使って修理を始める[4]。日中に壊れた船の備品が夜を越すと直っていたり、「修理屋」(Klütermann)の異名をとる[21][20]

しかし、船員が船具のメンテナンスをおろそかにすると、縄をこんがらがらせたり、笑い声をあげたり、と悪戯をする[4]。その怒りや不機嫌は、案外に買いやすい[4]。 他の語り手によれば、クラバウターマンは不機嫌を、うるさい音を立てて意思表示するとされ、積んだ薪が投げられ、船体を叩く音がし、物が壊れ、あげくには船員が平手打ちをくらう。このためノイズメーカー的な異名があるのだともいわれる[21][20]

クラバウターマンの慈善は、船長以下、乗組員が丁重に扱う限りは受けられることができた。クラバウターマンを信じなかった船長を、船員が海に投げ落としたという噂すらあったという[4]。ハイネの取材によれば、ある船長は、船長室の一角をクラバウターマンとして設け、最高の料理や酒をふるまったという[5]

ついに船が助からないとなると、またしもポルターガイストと化して騒音がけたたましくなる。それは階段を上がり登りする足跡だったり、ロープががたがた鳴る振動だったり、船倉庫が音を立てる。異聞では精霊がフォアマスト[注 7]に昇りつめ、水にドボンと飛び込むのだとされる[10])。そうなると船員はいよいよ船を捨てて逃げなければならない[48]。精霊が居つく間は、船は無事に航行可能な状態をたもつが、居なくなればおしまいである[21]

カバウターマネケン

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オランダやベルギーのフランドル地方の「カボーター小人マネケン」または「カバウター小人マネケン」(kabotermanneken, Kaboutermanneken)を、ベヒシュタインはドイツ語の「クラバウター小人メンヒェン」(klabautermännchen)すなわちクラバウターマンの指小形に同定した。しかし、話例はいずれもベルギーなどオランダ語域のもので[32][33]ヨハン・ヴィルヘルム・ヴォルフドイツ語版が編纂したオランダ民話集にみつかる:

ある伝承によれば、ヘルローデオランダ語版村(ベルギーのアールスホット市の近郊)には カバウター山(Kabouterberg)と称した小高い丘があり、洞窟が巡り伸びていてカバウターマネケンたちが住んでいるといわれた。近くの粉ひき屋であれば、摩耗して挽きが悪くなった臼石を置き、パンとバターとビールを備えておけば、またよく挽けるように研ぎ直してくれるのだという。またリネン(亜麻布)の洗濯も託せるのだという[49][51]。異聞では「カバウター小人マネケンの山」(Kaboutermannekensberg)は(ベルギーのケンペン英語版地方の)トゥルンハウトカステルレー英語版のあいだにあるのだといい、気の向くままに家畜をさらい、金品を盗むなど、おおむね悪評がつきまとう[52]。しかしケンペンの地でも、いっときだが、お助け精霊としての恩恵を受けたという粉ひき屋の説話もある。パンとバターを備えておけば、夜のあいだに仕事を代行するので、姿は見ていなかったのだが、粉袋に隠れて盗み見し、裸のカバウターマネケンを目にした。ところが、精霊のために衣服をしつらえて食べ物と供えると、それを着て受け取ったものの、二度と仕事に戻らなくなった。粉ひき屋は、服着たカバウターマネケンを、放たれた野外でとらえようとしたが、惜しくも取り逃がした[53]

ランドルプオランダ語版(オランダ北ブラバント州の農村)の採集話によれば、カバウターマネケンはある一家を贔屓にし、コーヒーを入れたり、搾乳や掃除をしたり、あげくはデメル川英語版の渡し船まで引き受けた。ところがその隣家に対しては、牛乳を飲んでしまったり、バターをだめにしたり、悪戯が絶えなかった[54][55]

また、ある者は「赤帽子小僧こぞう[56]Rothmützchenドイツ語: Mütze)、またはクラッバー(klabberや カバウターマネケンとも呼ぶ精霊がおり、木材を増やすといわれる。厳密にいえば、住家の目のつくところに細々した梢がいくつか落とされていて、燃料には心もとないように思えるが、実際火にくべると一束の薪と同等の火力があるという[57]

また、カバウターマネケンが、若者と金持ちの娘との恋を成就させた話がある。若者は所持金が800しかなかったが、精霊が数え直してみよと諭すと、1000ギルダー(フルデン)に増えていた。これが娘の父親が提示した結婚の許しの条件だったのである[58]。ベヒシュタイン版では脚色されたものか、若者の所持金がわずか"100バッツェン英語版にも満たないとしている。バッツェンは1/15ギルダー(フルデン)[59]

起源

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クラバウターマンの伝承は、少なくとも 1770年代頃にさかのぼる、とハイネの情報源が語っている(すなわち、50年前からあったと証言した)[5]。しかし、文献記録は1810年代より古いものは見つかっておらず、クラバウターマンの伝説が集められ始めた1820年代より、ほんの10年程度しか古い文献記述しかない[5]

早期のフォークロア的な原典に挙げられるのが2点、いずれも北海近域びにびで、T・F・M・リヒター(1806年)がオランダ船員から得た話と、ハインリヒ・ハイネがドイツ・フリースランドのノルダーナイ島出身の船長から得た伝説である[60][5]

|ハインリヒ・シュミット (作家)ドイツ語版は、海のコボルトたるクラバウターマンは、ドイツ船員が英国で習得した伝承を伝えたものだと論じたが[61]、英国にその源流になるような伝承があったというのは、根拠に乏しいとデヴィド・カービー、メルヤ=リーサ・ヒンカネン共著『ヨーロッパの北の海 : 北海・バルト海の歴史』(2000年、玉木俊明訳 2011年)では否定している。異説として、クラバウターマンの伝承は、シノーペ聖フォカスドイツ語版伝説の混入説がある。聖人伝説が、黒海からバルト海に伝搬したというものである[62]。 ラインハード・J・ブス(仮カナ表記、Reinhard J. Buss)は、クラバウターマンがキリスト教化以前の信仰と、より新しい時代の幻獣が混ぜ合わさったもの、と推論する[63][64]

文学的言及

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アウグスト・コーピッシュ英語版作の詩『Klabautermann』では、伝承には無い脚色をくわえ、クラバウターマンを、ヴァイオリンを弾いて踊る陽気なミュージシャンに仕立てている[60]

ゲオルク・エンゲルドイツ語版[注 8]作『哲学者ハン・クリュート Hann Klüth, der Philosoph』(1905年)では、くすくす笑い、手拍子を打つクラバウターマンが水中から登場する[65][66]

クラバウターマンは、ほかにもフリードリヒ・ゲルシュテーカー英語版テオドール・シュトルム、のち クリスティアン・モルゲンシュテルンの作品に登場する[13][67]

クラブント英語版は、「クラバウターマン」と「バガボンド」(ドイツ語: Vagabund)の混成語 で、アルフレット・ヘンシュケ(Alfred Henschke、1890–1928)のペンネームに使われた[68]

アメリカの詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー作『路傍の宿屋の話英語版』(1863年)所収の「The Musician's Tale: The Ballad of the Carmilhan」では「クラボーターマン」 "Klaboterman" が、ヴァルデマール号(Valdemar)の乗組員に姿を現してその最期を予兆し、正直者の船室小僧のみが助かる。

彫刻

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fountain
クラバウターマン噴水
ブレーマーハーフェン市、ドイツ海洋博物館近くの「Der Wasserschout」料理店テラス
フレンスブルク市オスターコッペル街の彫刻
フレンスブルク市オスターコッペル街の彫刻

クラバウターマン噴水は、ヘルマン・ヨアヒム・ハインリヒ・パーゲルスドイツ語版が製作し、1912年、ペスタロッチ学校ブレーマーハーフェン分校ドイツ語版[注 9]の校庭に設置[69][70]、今は同市のドイツ海洋博物館ドイツ語版に移転されている[71]

ヴァルター・エドゥアルト・フェルディナンド・レスラードイツ語版(1996年没)作の銅像は、 ノルドフリースラント博物館ニッセンハウスドイツ語版に設置されている(上図を参照)[37]

大衆文化

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注釈

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  1. ^ 現在の業界用語でいえば「シーリング防水施工技能士」。
  2. ^ フリースラント地方とされることもあるが、これはドイツにもネーデルランドにもまたがる。
  3. ^ "kaboutermann"の語釈としては、ラテン語で「人を真似るデーモン」と記載され、ドイツ語の「コバル」(kobal )に相当する、と載っている[22]
  4. ^ 鈴木訳では「カボーター小人マネケン」または「カバウター小人マネケン」。
  5. ^ ファイルベルクがいうskibnisseというのあ は、"p. 15 n4"で既述したところのそれ、 すなわちドイツのTemme (1840), p. 302とBaier (1855)所引である。デンマークのスキプニッセについて同様な伝承があるかは明確ではないが、「病気の子を間に引っぱって通したその木træ, gennem hvilket et barn for sygdom er draget」でも同様に(精霊が船に宿る)と伝わるとしており、これがドイツ伝承で骨折した子を裂いた木に間に通す習わしを指しているのか、別の伝承例なのか微妙である。
  6. ^ 原語 "Ankerwinde"は"錨のウインチ"を意味する。
  7. ^ 原語は"Boogsprit"で、英訳で直訳すると"bow-sprit"。
  8. ^ 吉田白甲がエンゲル作の戯曲『Sturmglocken』を和訳して『革命の鐘』としている。
  9. ^ ペスタロッチアヌム英語版すなわちペスタロッチ財団立の学校、ブレーマーハーフェン分校。

出典

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脚注
  1. ^ a b c d テンメドイツ語版編、角田訳ではテーム『東プロイセンの庶民伝説』と表記[3]
  2. ^ a b c d e f g テンメドイツ語版編(1840年)[10]、クレー編(1885年)に転載[11]、そのアルトマン英訳[12]
  3. ^ 角田 (2007), pp. 36–37.
  4. ^ a b c d e f Ellett, Elizabeth F. (January 1846). “Traditions and Superstitions”. The American Whig Review: A Whig Journal (New York: George H. Colton) III: 107–108. https://books.google.com/books?id=Mn_QAAAAMAAJ&pg=PA107. 
  5. ^ a b c d e f g h i j k Kirby & Hinkkanen (2013), p. 48.
  6. ^ 角田 (2007), p. 37ではドイツ読みで「ポンメルン」というが、この多くの部分は第二次世界大戦後、ポーランドに移譲になっている。
  7. ^ Buss (1973), p. 38.
  8. ^ Eisen, Matthias Johann (1925). “Die Dämonen des Hauses”. Estnische Mythologie . Translated by Eduard Erkes. Leipniz : Otto Harrassowitz. p. 70. https://books.google.com/books?id=0UHXAAAAMAAJ&pg=PA70 
  9. ^ a b Buss (1973), p. 12.
  10. ^ a b Temme, Jodocus Deodatus Hubertus, ed (1840). “253. Der Kalfater oder Klabatermann”. Die Volkssagen von Pommern und Rügen. Berlin: Nicolai. pp. 300–302. https://books.google.com/books?id=7kA8XxrP0CYC&pg=PA300 
  11. ^ Klee, Gotthold, ed (1885). “45. Der Klabautermann”. Sieben Bücher deutscher Volkssagen: eine Auswahl für jung und alt. 1. Gütersloh: C. Bertelsmann. pp. 72–73. https://books.google.com/books?id=B9o1AQAAMAAJ&pg=PA72 
  12. ^ Altmann, Anna E., ed (2006). “The Klabautermann”. The Seven Swabians, and Other German Folktales. Bloomsbury Publishing USA. pp. 232–234. ISBN 9780313069031. https://books.google.com/books?id=9uLEEAAAQBAJ&pg=PA232 
  13. ^ a b c Kluge, Friedrich [in 英語], ed. (1911). "Klabautermann". Seemannsprache: wortgeschichtliches handbuch deutscher schifferausdrücke älterer und neuerer zeit, auf veranlassung des Königlich preussischen ministeriums der geistlichen, unterrichts- und medizinal-angelegenheiten. Halle an der Saale: Buchhandlung des Waisenhauses. p. 450–451.
  14. ^ Kluge (1911), Anmerkung 1.[13]
  15. ^ a b Buss (1973), p. 13.
  16. ^ Petzoldt, Leander (1990), Kleines Lexikon der Dämonen und Elementargeister, Becksche Reihe, p. 109.
  17. ^ Kluge, Friedrich [in 英語]; Seebold, Elmar [in 英語], eds. (2012) [1899]. "Klabautermann". Etymologisches Wörterbuch der deutschen Sprache (25 ed.). Walter de Gruyter GmbH & Co KG. p. 494. ISBN 9783110223651
  18. ^ Grimms; Hildebrand, Rudolf; Weigand, Karl (1864). Deutsches Wörterbuch, Band 5, 1ste Lieferung, s.v. "Klabautermann", cross-referenced to "Klabastern".
  19. ^ Buss (1973), p. 11.
  20. ^ a b c Thorpe (1852), p. 50.
  21. ^ a b c d e Müllenhoff (1845)} No. CDXXXI Das Klabautermännchen, pp. 319–320. Oral tradition from Ditmarschen and from informant Hansen from Silt
  22. ^ a b Kiliaan, Cornelis (1620) [1574] Etymologicum teutonicae linguae s.v. kabouter-manneken
  23. ^ Grimms; Hildebrand, Rudolf (1868). Deutsches Wörterbuch, Band 5, s.v. "Kobold"
  24. ^ "グリムの『ドイツ神話学』の補遺のノート(メモ) Grimm's notes in the supplements of his Deutsche Mythologie"とあるので、手稿(未刊行の遺稿)とみなす。Buss (1973), p. 11所引。
  25. ^ a b Brewer, E. Cobham (1880), "Klabotermann". The Reader's Handbook of Allusions, References, Plots and Stories. Philadelphia: J. B. Lippincott.
  26. ^ Ranke, Friedrich (1910). “6. Der Kobold”. In von der Leyen, Friedrich; Ranke, Friedrich; Müller, Karl Alexander von. Die deutschen Vokssagen. Deutsches Sagenbuch 4. München: C.H. Beck. pp. 162–163. https://books.google.com/books?id=y8JLAAAAYAAJ&pg=PA163 ; e-text @Projeckt Gutenberg
  27. ^ Müllenhoff (1845)}, Allegemeine Übersicht, p. 620}
  28. ^ 馬場綾香『ドイツ神話学派によるツヴェルク伝説の解釈‐伝説集のテクスト分類と配列が描く神話世界‐』神戸大学、2019年9月1日、125–126頁。hdl:20.500.14094/D1007257https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/kernel/D1007257/D1007257.pdf  甲第7257号
  29. ^ 馬場が解説するように、ミューレンホフは本作を4巻構成としており、第3巻「神話」のうちの「家のコボルト」の部第430–452話のなかに、第431話 「クラバウターメンヒェン」を所収する[27][28]
  30. ^ a b Bechstein, Ludwig (1853). “181. Der Nissen und die Wolterkens”. Deutsches Sagenbuch. Illustrated by Adolf Ehrhardt. Leipzig: Georg Wigand. pp. 166–167. https://books.google.com/books?id=AU4WAAAAYAAJ&pg=PA236-IA2 
  31. ^ a b 鈴木滿「ルートヴィヒ・ベヒシュタイン編著『ドイツ伝説集』(1853) 試訳(その四)」『武蔵大学人文学会雑誌』第45巻1・2 、2013年11月29日、245–248頁、hdl:11149/1627 
  32. ^ a b Bechstein (1853) "151. The Klabautermännchen", pp. 139-140
  33. ^ a b c 鈴木訳 (2014) 「151. クラバウター小人〔メンヒェン〕」, pp. 199-202
  34. ^ Buss (1973), p. 93.
  35. ^ 溝井裕一 「クラバウターマン信仰と日本の船霊-船に宿る守護霊をめぐる考察」、歌謡研究会・比較民話研究会合同例会、2005年12月23日
  36. ^ a b 角田 (2007), pp. 22.
  37. ^ a b Rumler, Andreas, ed (1997). “Nordfriesland und seine Halligen”. Schleswig-Holstein: Kultur, Geschichte und Landschaft zwischen Nord- und Ostsee, Elbe und Flensburger Förde. Köln: DuMont Kunst-Reiseführer. p. 330. ISBN 9783770135660. https://books.google.com/books?id=T3U_nBEvXSsC&pg=PA330 
  38. ^ Ellett (1846), p. 108.
  39. ^ 角田 (2007), p. 38.
  40. ^ a b エルンスト・マイアー(Ernst Heinrich Meier)編『故郷キール』、角田に「船を見捨てた妖精」としえ転載[39]
  41. ^ a b Kuhn & Schwartz (1848) "C. Gerbräuche und Aberglauben", "XVI. "Der klabauterman〔ママ〕 sitzt.." No. 222, p. 423
  42. ^ Thorpe (1852), pp. 49–50.
  43. ^ a b Kuhn&Schwartz (1848)、話者はハンブルク出身の航海長〔オーバーシュトイアーマン〕(副船長格)、 ヴァ―ナー/ヴェルナー Werner という人物[41][42]
  44. ^ Buss (1973).
  45. ^ Ranke (1910), pp. 162–163.
  46. ^ Baier, Rudolf (January 1855). “Beitrage von der Insel Rügen”. Zeitschrift für deutsche Mythologie und Sittenkunde 2: 141–142. https://books.google.com/books?id=TBpBAAAAcAAJ&pg=PA141. 
  47. ^ Feilberg, Henning Frederik, ed (1918 ). “5. Husvætten i ættetræet”. Nissens historie. København: Det Schønbergske forlag. pp. 34–35. https://books.google.com/books?id=HrdZAAAAMAAJ&pg=PA34 
  48. ^ Dornunter Syl(東フリースラント在住)の談[41]
  49. ^ Wolf (1843) "209. Müller und Zwerg", pp. 310–311; Thorpe (1852), pp. 187–188
  50. ^ Bechstein (1853), p. 139.
  51. ^ いずれもベヒシュタイン[50][33]に収録されるが、以下略。
  52. ^ Wolf (1843) "477.Der Kaboutermannekensberg", pp. 574–575; Thorpe (1852), p. 191
  53. ^ Wolf (1843) "478. Kaboutermanneken gekleidet", pp. 575–576; Thorpe (1852), pp. 191–192
  54. ^ Wolf (1843) "479. Die dienstigen Kaboutermännchen", pp. 576–577; Thorpe (1852), pp. 192–193
  55. ^ ベヒシュタインは一部のみを併記する。鈴木訳 (2014), p. 200。
  56. ^ 鈴木訳 (2014), p. 200.
  57. ^ Wolf (1843) "475. Holz vermehrt", pp. 572–573; Thorpe (1852), p. 188
  58. ^ Wolf (1843) "476. Das hülfreiche Kaboutermanneken", pp. 573–574; Thorpe (1852), pp. 189–191
  59. ^ 鈴木訳 (2014), pp. 201–202、注100), 101)
  60. ^ a b Buss (1973), pp. 28, 70.
  61. ^ Smidt (1828), p. 160.
  62. ^ Kirby & Hinkkanen (2013), pp. 48–49.
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  70. ^ “Bremerhaven”. Nordwest-Deutschland: Baedeker's Reisehandbücher (31 ed.). Leipzig: K. Baedeker. (1914). p. 372. https://books.google.com/books?id=RgwJm3rq4nEC&pg=PA372 
  71. ^ Klabautermann-Well”. bremerhaven.de (2017–2024). 2024年10月16日閲覧。
参照文献

関連項目

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