クライ・フォー・ア・シャドウ
「クライ・フォー・ア・シャドウ」 | ||||||||||
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ビートルズ の シングル | ||||||||||
A面 | ホワイ | |||||||||
B面 | ホワイ | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||||
録音 | 1961年6月22日 | |||||||||
ジャンル | ||||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | ||||||||||
作曲 | ||||||||||
プロデュース | ベルト・ケンプフェルト | |||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
週間32位(オーストラリア Kent Music Report)[1] | ||||||||||
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「クライ・フォー・ア・シャドウ」(Cry for a Shadow)は、ビートルズの楽曲である。ビートルズがビート・ブラザーズ名義でトニー・シェリダンのバックバンドとして演奏していた時に、ハンブルクのフリードリッヒ・エバート・ハレで録音した楽曲。ジョージ・ハリスンとジョン・レノンがシャドウズの音楽スタイルを模倣して書いた楽曲[2]で、ビートルズで唯一のハリスンとレノンの共作曲。後にトランスレーターやザ・ベンチャーズによってカバーされた。
背景
[編集]1961年、ビートルズはビート・ブラザーズ名義[3][4]で、ハンブルクでトニー・シェリダンのバックバンドとして演奏を行なっていた。ポリドール・レコードの音楽プロデューサーであるベルト・ケンプフェルトは、トニー・シェリダンとビートルズの演奏に感銘を受け、レコーディング・スタジオに連れて行った[5]。6月22日にフリードリッヒ・エバート・ハレで、「クライ・フォー・ア・シャドウ」のレコーディングが行なわれた[4]。本作は、レノンがリッケンバッカー社のギターのビブラート・ユニットをいじっていて、ハリスンがシャドウズ風の1節を加えたことから生まれた[3]。セッション時に、レノンはシェリダンからギブソン・ES-175を借りてリズムギターのパートを弾いた[3]。
制作当初のタイトルは「Beatle Bop」[6]であったが、コイントスにより皮肉を込めた「クライ・フォー・ア・シャドウ」に変更された[3]。6月28日にレノンとハリスンは、アーベルバッハ・ミュージックのアルフレッド・シャハトと契約を結び、このタイトルで曲を出版することとなった[3]。
1962年にフランスでEP『Mister Twist』の収録曲として発売された[3]。1964年3月27日にアメリカでMGMレコードからシングル盤『ホワイ』のB面曲として発売され[7]。同年にドイツで発売された『Let's Do the Twist, Hully Gully, Slop, Surf, Locomotion, Monkey』[3]や、1965年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』[8]などのコンピレーション・アルバムにも収録された。
演奏
[編集]※出典[9]
カバー・バージョン
[編集]1983年にトランスレーターがシングル盤『Break Down Barries』の B面曲としてカバー。ビートルズのファンの間で、ドキュメンタリー・シリーズ『ザ・ビートルズ・アンソロジー』のために存命のメンバーで新たに録音された音源と勘違いされた[10]。
1998年にザ・ベンチャーズがアルバム『New Depths』でカバー[11]。
2008年にザ・スミザリーンズがアルバム『B-Sides the Beatles』でカバー[12]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Kent, David (2009). Australian Chart Book:Australian Chart Chronicles (1940-2008). Turramurra: Australian Chart Book. p. 203. ISBN 9780646512037
- ^ MacDonald 2007, p. 48.
- ^ a b c d e f g Winn 2008, p. 5.
- ^ a b Womack 2016, p. 105.
- ^ Halpin 2017, p. 17-18.
- ^ Lewisohn, Mark (2013). All These Years Volume 1:The Beatles Tune In. London: Little Brown. p. 465. ISBN 978-0-316-72960-4
- ^ Hemmingsen, Piers (2016). The Beatles in Canada: The Origins of Beatlemania!. Wise Publications, a division of Music Sales Limited. p. 849. ISBN 1-7875-9073-9
- ^ Everett 1999, p. 293.
- ^ Russell 2006, p. 15.
- ^ Sullivan, Denise. Translator | Biography & History - オールミュージック. 2021年8月12日閲覧。
- ^ Bush, Nathan. New Depths - The Ventures | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年8月12日閲覧。
- ^ Deming, Mark. B-Sides the Beatles - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年8月12日閲覧。
参考文献
[編集]- Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. Oxford University Press. ISBN 0-1951-2941-5
- Halpin, Brooke (2017). Experiencing the Beatles: A Listener's Companion. Rowman & Littlefield Publishers. ISBN 1-4422-7144-2
- MacDonald, Ian (2007). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. Chicago Review Press. ISBN 1-5565-2733-0
- Russell, Jeff P. (2006) [1982]. The Beatles Complete Discography. Universe. ISBN 0-7893-1373-1
- Winn, John C. (2008). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 0-3074-5238-7
- Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5