クマツヅラ
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クマツヅラ | |||||||||||||||||||||||||||
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Verbena officinalis
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Verbena officinalis L.[1] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Common Vervain、Common Verbena |
クマツヅラ(熊葛、学名: Verbena officinalis)はクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。鳩がこの草を好むことから「pigeon grass」(鳩の草)、「pigeon meat」(鳩の餌) と言う呼び名も持つ[2]。
形態・生態
[編集]高さは50-80cm。茎の断面は四角く、上部で枝分かれする。
葉は羽状に3〜5裂する。
花期は6〜9月で、淡紅紫色の花を咲かせる。
分布
[編集]ヨーロッパ、中国、日本全土に分布し、荒れ地や道端に生える。北米に帰化している。
人間との関わり
[編集]葉はバベンソウ(馬鞭草)という生薬として、通経・黄疸や下痢の薬として利用され、ヨーロッパでもハーブとして用いられる。日本でも古くから用いられており、『和名抄』に「久末都々良」として登場する[3]。
古代ローマでは祭礼に持ちいるなど、聖なる草とされた。Verbena には「祭壇を飾る草」という意味もある.。また、古代ドルイド僧は、清めの水、占い、予言などに用いたという。他にも魔力があり、魔除けの草として、ヨーロッパの古い文献などにその名が出てくるなど、宗教、呪術に結びつく内容が多く存在する[2]。
脚注
[編集]- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Verbena officinalis L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2013年10月10日閲覧。
- ^ a b 北野佐久子『基本ハーブの事典』東京堂出版、2005年、 p25-28
- ^ ひまじん. “クマツヅラ”. 都立薬用植物園の妖精達. 2013年10月10日閲覧。
参考文献
[編集]- 平野隆久写真『野に咲く花 : 写真検索』林弥栄監修、門田裕一改訂版監修(増補改訂新版)、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2013年、451頁。ISBN 978-4-635-07019-5。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- "Verbena officinalis". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語).
- "Verbena officinalis" - Encyclopedia of Life
- 森定伸. “クマツヅラ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学生物地球学部. 2013年10月10日閲覧。