クサキョウチクトウ
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クサキョウチクトウ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Phlox paniculata | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
garden phlox |
クサキョウチクトウ(草夾竹桃、学名:Phlox paniculata)は、ハナシノブ科の多年草[1]。観賞用植物として世界各国で栽培されている。
和名の「クサキョウチクトウ」は、渡来した明治時代から呼ばれているが、キョウチクトウ科とは全く関係がない。名前が長すぎるため大正期から戦後にかけて、園芸界では「オイランソウ」と呼ばれていた。1958年の売春防止法制定を機に「花魁(おいらん)」のイメージも余り良いものではなくなったため、現在では学名の英語読みであるフロックス・パニキュラータまたは宿根フロックスと呼ばれることが多くなっている。
形態・生態
[編集]草丈40–120センチメートル、茎は直立し、通常分枝しない。茎は無毛だが、上部で柔らかい毛があることもある。
花は通常6、7月咲きで、直径2センチメートルくらいの合弁花が数十輪比較的密な円錐花序を作って開花し、花序はよく作ると十数センチから20センチ以上になる。花色には青紫、藤色、紅、白などがあり、筒の部分が白く抜けるものもある。
分布
[編集]北アメリカ原産で[1]、アメリカ合衆国北東部に分布する。
人間との関わり
[編集]アメリカ・イギリス・ドイツなどではかなりポピュラーな花壇用草花で、栄養繁殖系の品種が数百種作出されている。耐寒性はかなりあるが、高温多湿に弱く、花時が梅雨期と重なるため、東京以南の暑い地方ではよく育たないことが多い。北関東・東北や中部山岳地域では、比較的丈夫で育てやすい草花である。通常は、秋の9月頃に、株分けした苗を植え付ける。日当たりがよく、とくに水はけの良いことが必要である。株間は30センチメートルくらいにする。9月下旬ころにタネをまいて栽培することもできる。
脚注
[編集]- ^ a b 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、789頁。ISBN 978-4-00-080121-8。