キコ・ルーレイロ
キコ・ルーレイロ Kiko Loureiro | |
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メガデス - ドイツ公演 (2017年8月) | |
基本情報 | |
出生名 |
ペドロ・エンリケ・ルーレイロ Pedro Henrique Loureiro |
生誕 | 1972年6月16日(52歳) |
出身地 |
ブラジル リオデジャネイロ州 リオデジャネイロ |
ジャンル |
パワー・メタル プログレッシヴ・メタル スラッシュ・メタル ジャズ |
担当楽器 | ギター |
活動期間 | 1988年~現在 |
共同作業者 |
アングラ Legalyze A Chave メガデス |
公式サイト | kikoloureiro.com.br |
著名使用楽器 | |
Tagima K1 Santo Angelo Kiko Loureiro Signature | |
キコ・ルーレイロ(Kiko Loureiro、本名:ペドロ・エンリケ・ルーレイロ Pedro Henrique Loureiro, 1972年6月16日 - )は、スラッシュメタルバンド・メガデスのギタリスト。ヘヴィ/パワーメタルバンド・アングラのギタリストとしての活動が有名。ブラジルのリオデジャネイロ州出身。
ラファエル・ビッテンコートと共にアングラの中心人物であった。日本語表記ではキコ・ルイーロと表記される事もある。
略歴
[編集]1991年11月にブラジルでパワーメタルバンド「アングラ」結成。その後もギタリストとして、ソロ音楽も並行して活動[1]。
2015年、メガデスの新作のレコーディングに参加していることが報道され、メガデス側は正式メンバーとして加入したことを発表[2]。アングラでの活動も継続していたが、交代もあり得るとバンド側は示唆[3]。
2018年、「BURRN!」4月号のANGRAインタビューにて、キコはANGRAのファミリーではあるが、もうバンドメンバーではないとラファエル・ビッテンコートが話しており、正式にアングラを脱退していることが明かされる。
2023年9月5日、メガデスの公式SNSに掲載された声明文にて、父親として子供たちと過ごす時間が必要なため、翌日(9月6日)から開始する北米ツアーには参加しない意向であることを発表した。ルーレイロの代役は、ウィンターサンのギタリストであるテーム・マントゥサーリが務める[4]。また11月19日には、ルーレイロ、ムステイン、マネージメントの三者で話し合いを重ねた結果、2024年以降に予定されているツアーに関しても参加しない意向であることをSNSを通じて明かした[5]。この決定にメガデスの中心人物であるデイヴ・ムステインは声明内で、家族を優先することにしたルーレイロの選択を全面支持する意を表明した。ルーレイロの代役は北米ツアーと同じくテーム・マントゥサーリ(ウィンターサン)が務める予定[6]。12月8日・9日には、祖国ブラジル・サンパウロにある「Sesc Avenida Paulista」にて、小規模のソロ公演を開催した[7]。
音楽性
[編集]- ヴァン・ヘイレン、イングヴェイ・マルムスティーン、ブラック・サバス、スティーヴ・モーズ、アラン・ホールズワース、ジョージ・リンチ、ヴィヴィアン・キャンベルなどに影響を受けた[1]。
- クラシックの楽曲や作曲家の知識も豊富であり、過去に「ヤングギター」誌上でクリニックのコーナーを持ったときにはJ.S.バッハのフーガを両手タッピングで弾く課題を出した事もある。
- 2001年ごろ、イタリアへ音楽修業に赴きデイブ・ロジャース率いるA-BEAT Cのユーロビート作品に作曲・演奏面で参加した。
- スタイル
- アングラのアルバムで聞けるようなHR/HM系のプレイも当然得意であるが、ボサノヴァやジャズなどの演奏にも長けており、幅広い順応性を持っていると言える[1]。
- ギタープレイとしてフルピッキングによる速弾きからレガートなどのテクニカルなプレイも難なくこなす。真骨頂は両手を駆使したタッピングであり、ギター・ソロなどで指板を縦横無尽に駆け巡る彼のタッピングは彼の大きなトレードマークになっているとも言える。また単にテクニカルなだけでなく、バラードの曲で伴奏としてタッピングを使用してキーボードのような音を奏でるという発想も出来るアイデアマンでもある。
- ピックの持ち方が変わっていて、テクニカル系のギタリストとしては珍しく大きめのティアドロップ型のピックを使用し、さらにその端をつまむようにして持つ。
使用楽器
[編集]- メインギターはブラジルのギターメーカーの「TAGIMA」のギターを愛用している。2005年頃からESP製のキコ・ルーレイロモデルのギターも使用するようになった。ESPとの契約は数年で終わり、一時TAGIMAに戻るが、2013年にIbanezとエンドースメント契約を締結、同社のSAシリーズをベースに開発された自身のシグネイチャーモデルが登場した。TAGIMAとESPのギターはハイポジション側のみ指板が延長された27フレットで、フロントピックアップにシングルコイルサイズのハムバッキングピックアップ、リアピックアップにハムバッキングピックアップという構成であったが、Ibanezのギターでは24フレットでフロント/リアピックアップにハムバッキングピックアップ、センターピックアップにシングルコイルピックアップという構成に改められている。ハムバッキングピックアップのコイルを片側のみキャンセルするコイルタップスイッチによって、より多彩な音色が得られるようになっている。またいずれのギターも高音部の指板がスキャロップド指板になっている。
- ギターケーブルはブラジルのSanto Angelo(サント・アンジェロ)社より自身初のモデルが発売されている。抵抗が小さい18金メッキのコネクターを採用し良い信号伝達を実現するため銀ろうで接続している等の特長がある。1本1本シリアルナンバーが付けられておりプラグにはサイン付というプレミアムアイテムである。
ディスコグラフィ
[編集]ソロ
[編集]- ノー・グラヴィティ No Gravity (2005)
- ウニヴェルソ・インヴェルソ~キコ・ルーレイロのブラジリアン・ジャズ・グループ的観点の紹介 Universo Inverso (2006)
- フルブラスト Fullblast (2009)
- サウンズ・オブ・イノセンス Sounds of Innocence (2012)
- オープン・ソース Open Source (2020)
セッション参加作品
[編集]- Execution (2005)
- Execution – Live Reunion (2007)
- TRICK DISC (2007)
- My Winter Storm (2007)
- The Seer (EP) (2008)
- Neural Code
- Neural Code (2009)
- Paco Ventura Black Moon
- Arabestia (2015)
出典
[編集]- ^ a b c Kiko Loureiro Biography - ibanez
- ^ メガデスの新ギタリストとしてANGRAのキコ・ルーレイロの加入が正式に決定 - amass・2015年4月3日閲覧。
- ^ アングラ「キコ・ルーレイロの代わりを見つけることになるだろう」 - BARKS
- ^ “メガデス、キコ・ルーレイロが家庭の事情によりツアーを一時離脱”. BARKS. 2023年9月6日閲覧。
- ^ “メガデス、キコ・ルーレイロがツアーからの離脱期間を延長”. BARKS (2023年11月20日). 2023年11月21日閲覧。
- ^ “MEGADETH、ギタリスト Kiko Loureiroの離脱を延長。バンドはTeemu Mäntysaari(WINTERSUN)起用し前進”. 激ロック (2023年11月22日). 2023年11月23日閲覧。
- ^ “メガデスから離脱中のキコ・ルーレイロ、祖国ブラジルでソロ公演開催”. BARKS (2023年12月12日). 2023年12月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- Official Kiko Loureiro Website
- Kiko Loureiro (@KikoLoureiro) - X(旧Twitter)