ガボンの副大統領
ガボンの副大統領(ガボンのふくだいとうりょう、Vice President of Gabon)では、ガボン共和国副大統領職について述べる。ガボンでは大統領の下に1961年から1975年、及び空白時期を置いて1997年から2009年まで、2023年に副大統領職が設置されている。
概要
[編集]1966年憲法改正により副大統領職が設置された。この改正では大統領が欠けた場合、自動的に副大統領が大統領に昇格することとされた[1]。1966年アルベール=ベルナール・ボンゴは副大統領に任命された。初代大統領のレオン・ムバは当時、病気でもあり、ボンゴが憲法の条項に従い、大統領職を継承することも予想されていた。1967年にムバ大統領が死去すると、ボンゴが副大統領から大統領に昇格した。1975年4月に副大統領職は廃止され、その権限は首相に移された[1]
1997年副大統領制が復活した。副大統領は大統領による任命制とされ、大統領与党連合の一つ民主共和同盟のディジョブ・ディヴンギ・ディ・ンディング下院議員が任命された。この時期の副大統領は大統領の職務代行者ではあったが、憲法上、大統領が空席になった場合、大統領継承者ではなかった。大統領継承者は上院(元老院)議長とされた。オマール・ボンゴ大統領が病床に就くとディヴンギ・ディ・ンディング副大統領は大統領代行を務めたが、その後ローズ・フランシーヌ・ロゴンベ上院議長が暫定大統領に就任した[2]。2009年10月、アリー・ボンゴ・オンディンバ大統領は、副大統領職を廃止した[1]。2023年1月9日にアリー・ボンゴ・オンディンバ大統領からローズ・クリスティアンヌ・オスカ・ラポンダ元首相を副大統領に任命したと発表した[3]。
副大統領一覧
[編集]氏名 | 就任 | 退任 | 特記事項 |
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ポール=マリー・エンビット | 1961年2月 | 1966年11月 | |
アルベール=ベルナール・ボンゴ | 1966年11月 | 1967年11月 | [4] |
レオン・メビアメ | 1968年 | 1975年4月 | |
廃止(1975年4月 - 1997年5月) | |||
ディジョブ・ディヴンギ・ディ・ンディング | 1997年5月 | 2009年10月 | 2009年5月から6月まで大統領代行 |
廃止(2009年10月 - 2023年1月) | |||
ローズ・クリスティアンヌ・オスカ・ラポンダ | 2023年1月9日 | 2023年8月30日 | クーデターにより解任。 |
ジョセフ・オウォンドー・ベール | 2023年9月11日[5] | (現職) | 軍事政権より任命される。 |
脚注
[編集]- ^ a b c 米国務省
- ^ "Gabon bids to choke fears of Bongo succession battle", AFP, 9 June 2009.
- ^ “ガボン、副大統領と新首相を指名”. reuters.com. 2023年1月10日閲覧。
- ^ Africa News Update
- ^ “Gabon: Joseph Owondault Berre nommé vice-président de la transition” (フランス語). ACP (2023年9月12日). 2023年1月4日閲覧。