ガオ州
ガオ州 La région de Gao | |
---|---|
位置 | |
管理 | |
国: | マリ |
州都: | ガオ (都市) |
知事: | - |
圏: | 16 |
コミューン: | 43 |
人口統計 | |
人口(2022年) • 人口密度: |
727,517人 • 7.3人/km² |
地理 | |
面積: | 100,000 km² |
等時帯: | WAT(UTC+0) |
ISO 3166-2: | ML-7 |
ガオ州(ガオしゅう、フランス語: Région de Gao)はマリ共和国第7の州[1]。州都はガオ[2]。面積は10万平方キロメートル、人口は約73万人(2022年国勢調査[3])。
歴史
[編集]ガオ州の人口推移 | ||
---|---|---|
年 | 人口 | ±% |
1976年 | 367,819 | — |
1987年 | 383,734 | +4.3% |
1998年 | 495,178 | +29.0% |
2009年 | 544,120 | +9.9% |
2022年 | 727,517 | +33.7% |
Source: [2][3] |
ガオ州は1960年6月7日の州制施行の際に創設された。当時はマリ北部のほぼ全域を管轄しており、面積は約82万平方キロメートルで国土の約65パーセントを占めていた。1977年7月12日に州の西半分がトンブクトゥ州として、1991年に州北部がキダル州として、2011年12月14日に州東部がメナカ州として[4](発足は2016年[5])それぞれ分離し、現在は創設時の1割程度にまで縮小している[6]。
2012年4月6日にマリ反政府勢力アザワド解放民族運動(MNLA)が一方的に独立宣言したアザワド(国際的に未承認)の一部分を構成しており、特にガオには暫定首都がおかれた[7]が、同年6月27日のMNLAとイスラム軍事組織アンサル・ディーン間の戦闘の結果、MNLAはガオより駆逐され、アンサル・ディーンがガオなどマリ北部を支配下に収めたと宣言した[8]。活発になったイスラム系反政府勢力の動きに対し、2013年1月、フランスが軍事介入を実施。ガオに対して、ミラージュ戦闘機などの航空機により空爆が行われた[9]。
地理
[編集]ガオ州はトンブクトゥ州の西に隣接し、キダル州の南に隣接し、メナカ州の西に隣接している。南ではブルキナファソおよびニジェールと国境を接している。州内の主要な都市としてガオの他、ブーレム、バンバが挙げられる。
住民
[編集]その多くはソンガイ族、ボゾ族、トゥアレグ族、バンバラ族、アラブ人(クンタ氏族、ラマール族(Lamhar)、タジャカント族等)、Peuls (Gabéro, Sidibé, Wani, Baazi, Fafa...)で占められる。
下部行政区画
[編集]2023年2月以降、ガオ州は国内最多となる16つの圏(Circle)に分かれている[10]。圏の下は34郡[10]、53コミューン、1,220村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[11]。
- ガオ圏(Gao)
- ブーレム圏(Bourem)
- アンソンゴ圏(Ansongo)
- アルムストラ圏(Almoustrat)
- バンバ圏(Bamba)
- ワーアッタグーナ圏(Ouattagouna)
- ソニ・アリベル圏(Soni Aliber)
- ジュボック圏(Djebock)
- タラテイエ圏(Talataye)
- テッシ圏(Tessit)
- ンティリット圏(N'Tillit)
- ガベロ圏(Gabéro)
- エルサネ圏(Ersane)
- タバンコール圏(Tabankort)
- タンアウケー圏(Tin-Aouker)
- カサンベレ圏(Kassambéré)
2012年から2023年までは以下の4圏に分かれていた[4]。
1991年から2012年までは以下の4圏に分かれていた[12]。
脚注
[編集]- ^ CIA The Woridfactbook2000/Mali ,2011-02-14閲覧。
- ^ a b “Regions of Mali”. Statoids (2016年1月25日). 2024年6月12日閲覧。
- ^ a b “Mali: Regions & Cities”. Citypopulation (2024年3月1日). 2024年6月12日閲覧。
- ^ a b “JOURNAL OFFICIEL DE LA REPUBLIQUE DU MALI” (pdf). p. 364 (2012年3月9日). 2024年6月17日閲覧。
- ^ “Mali : Bamako nomme les gouverneurs des nouvelles régions administratives du Nord”. Jeune Afrique (2016年1月20日). 2024年6月17日閲覧。
- ^ “RÉGIONS ET CERCLES DU MALI: 60 ANS DE DÉCOUPAGE”. Bamada.net (2018年11月15日). 2024年6月17日閲覧。
- ^ “Mali: A scramble for power”. The Muslim News (2012年4月8日). 2012年4月13日閲覧。
- ^ Tiemoko Diallo; Adama Diarra (2012年6月28日). “Islamists declare full control of Mali's north”. ロイター (ロイター) 2012年10月13日閲覧。
- ^ “仏軍、マリ北部に初の空爆=一部で武装勢力退却情報も”. 時事ドットコム (時事通信社). (2011年1月14日) 2013年1月14日閲覧。
- ^ a b “Mali. Document sur le nouveau découpage administratif février 2023”. Malinews tv (2023年2月22日). 2024年6月5日閲覧。
- ^ “BRÈVESORGANISATION ADMINISTRATIVE DU TERRITOIRE MALIEN : 19 RÉGIONS, UN DISTRICT, 156 CERCLES, 807 COMMUNES…”. Maliactu.net (2022年7月1日). 2024年6月11日閲覧。
- ^ “Circles of Mali”. Statoids (2010年5月26日). 2015年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月18日閲覧。
関連項目
[編集]キダル州 | ||||
トンブクトゥ州 | メナカ州 | |||
ガオ州 | ||||
ブルキナファソ サヘル地方 |
ニジェール ティラベリ州 |