カーチス R3C-2
R3C
ジェイムズ・ドゥーリトルとR3C-2
(1928年2月撮影)
- 用途:レース機
- 製造者:カーチス・エアロプレイン&モーター社
- 運用者
- 初飛行:1925年9月18日
- 生産数:3機
- 運用開始:1925年末
- 運用状況:退役
R3C (Curtiss R3C )は、アメリカ合衆国のカーチス・ライト社が開発したレース用航空機である。R3C-1・R3C-2・R3C-3・R3C-4の4種がある。
R3C-1は、陸上機として設計され、1925年10月12日に開催されたピューリツァー・トロフィー・レースでサイラス・ベティスの操縦により406.5km/hの記録を出し優勝した。
R3C-2は、水上機として設計され、1925年10月6日、メリーランド州ボルティモアで開催されたシュナイダー・トロフィー・レースに3機が参加し、ゼッケン番号「3」の1機はジェイムズ・ドゥーリトルの操縦により374.274km/hの記録を出し優勝した。しかし、残りのジョージ・T・カディハイ(George T. Cuddihy)とラルフ・アンドリュー・アフツィーの操縦する2機はゴールできなかった。翌日、ドゥーリトルの操縦で速度記録に挑戦し、395.4km/hの世界記録を樹立した。
R3C-3は、R3C-2の改良型。ドゥーリトルが優勝した翌年のシュナイダー・トロフィー・レースにR3C-2のエンジンを強化してR3C-3(機体番号A.7054)として参加した。 ゼッケン番号「6」をつけてクリスチャン・フランク・スキルト(Christian Franck Schilt)の操縦で372.34km/hの記録を出したが、2位に終わった。改良型だが、R3C-2とされることもある。
R3C-4は、R3C-2の改良型。ドゥーリトルが優勝した翌年のシュナイダー・トロフィー・レースに機体番号A.6979の機体として参加した。ゼッケン番号「4」をつけ、前年にも出場したジョージ・T・カディハイが操縦したが、燃料ポンプの故障により7周目と最後の周に水面に触れ、上位には入れなかった。
諸元
[編集]R3C-2
現存する機体
[編集]型名 | 番号 | 機体写真 | 国名 | 所有者 | 公開状況 | 状態 | 備考 |
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R3C-2 | A.6979 | アメリカ | 国立航空宇宙博物館[1] | 公開 | 静態展示 | ジェイムズ・ドゥーリトルが搭乗しシュナイダー・トロフィー・レースで優勝した実機。ゼッケン番号は「3」。[2] | |
(R3C-2) | レプリカ (A.6979) | アメリカ | 国立アメリカ空軍博物館 | 公開 | 静態展示 | 上記機体の原寸大模型。 |