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カレーヨーグルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カレーヨーグルト森永乳業1998年3月31日[1]に発売したヨーグルトである。内容量は130グラム、価格は148円。

概要

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内容物

カレーを作る際、隠し味としてしばしばヨーグルトが用いられるが、この商品は逆に、ヨーグルトにカレーが加えられたものである。パッケージは一食サイズのヨーグルトそのものであるが、ターバンをかぶったインド人のイラストが描かれたオレンジ色をベースとしたデザインとなっており、明確にカレーを連想させるものである。フタの部分には「電子レンジでの加熱はおやめください」という赤文字の注意書きや、日本語ヒンディー語の併記による「ビックリなおいしさ」というキャッチフレーズも書かれている[2]

内容は一見すればクリーム色をしたヨーグルトであるが、カレーの香りが非常に強く[3]、粒のように細かく刻まれた牛肉野菜ニンジンタマネギジャガイモ)が含まれている[3]

エピソード

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当時の『日経産業新聞』(1998年4月7日28面)により取り上げられた記事によると、

  • 首都圏200名へのモニター結果では「買ってみたい」と答えた人が58%、「おいしい」と答えた人は48%しかおらず、社内でも賛否両論あった[4]
  • 森永乳業のデザート・ヨーグルト部マーケティング担当次長は「成功すれば、今までにないヨーグルトの分野が開ける」と力説していた[4]
  • この次長は、初年度に十億円の売り上げを目指すと自信を見せていた[4]

『日本経済新聞』では「味には好き嫌いありそうだが、若い人には案外支持されるかもしれない」と書かれた[5]

販売期間はきわめて短期間だったが、非常に衝撃的な商品であったために多くのウェブサイトで取り上げられ、「日本一まずいヨーグルト」「罰ゲームに最適」「まずくて食べれなかった[3]」「腐りかけて酸っぱくなったカレーの冷めたままのものと似た味[6]」など非常に手厳しい感想が寄せられた[2]。一部の好事家からは「伝説[6]」「幻の商品[7]」ともいわれている。

原材料

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脚注

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  1. ^ “カレーヨーグルト”. 日経産業新聞 (日本経済新聞社): p. 14. (1998年3月23日) 
  2. ^ a b 有原圭三(北里大学獣医学部教授) (2009年4月27日). “幻のカレーヨーグルト”. フード・ペプタイド. 2016年5月28日閲覧。
  3. ^ a b c 田中ひろみ. “カレー三昧?”. 茶柱横町. 2016年5月28日閲覧。
  4. ^ a b c “ヨーグルト、健康増進へ+α カレーやジンジャー、男性の味覚刺激”. 日経産業新聞: p. 28. (1998年4月7日) 
  5. ^ “カレー味のヨーグルト、「カレーヨーグルト」、森永乳業(視点・採点)”. 日本経済新聞 朝刊 (日本経済新聞社): p. 6. (1998年5月24日) 
  6. ^ a b 天竺堂 (1999年5月12日). “カレー怪百科(5)衝撃的な味「二度と…」”. 熊本日日新聞 夕刊 (熊本日日新聞社): p. 7 
  7. ^ 若松豪 (1998年8月). “星獣戦隊ギンガマン 第23話”. 東映. 2013年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月28日閲覧。

関連項目

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