カルノーの定理 (幾何学)
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カルノーの定理は、フランスの数学者ラザール・カルノーに由来する、初等平面幾何学における定理である。
定理
[編集]任意の三角形 ABC において、外接円の中心 D と3辺との符号付き距離の和は、外接円の半径 R と内接円の半径 r の和に等しい。すなわち、右図において、
が成立することを主張するものである。ただし、三角形の各辺への垂線 DX (X = F, G, H) が当該三角形の外側に完全に出てしまう場合に限り、符号付き距離の符号を負にとるものとする。
応用
[編集]カルノーの定理は、三上義夫、林鶴一によって紹介されたとされる、日本の定理の証明に使用される。
幾何学におけるもう一つの「カルノーの定理」
[編集]幾何学において“カルノーの定理”と呼ばれる定理としては、上記のほかに、シムソンの定理の一般的な場合として、任意の三角形の外接円上の点から、当該三角形の各辺へ同じ向きに同じ角をなす直線を引いたときの3辺との交点が一直線上にあることを主張する定理がある。
参考文献
[編集]- 上垣渉 (2001): Japanese Theoremの起源と歴史, 三重大学教育学部研究紀要. 自然科学, 52, 23-45[1]
- 矢野健太郎 (1981): 『幾何の有名な定理』, 数学ワンポイント双書, 共立出版, ISBN 9784320010765
関連項目
[編集]- カルノーの定理 (熱力学): ラザール・カルノーの子息であるニコラ・レオナール・サディ・カルノーの名に因む、熱機関の最大効率に関する定理
外部リンク
[編集]- Weisstein, Eric W. "Carnot's theorem". mathworld.wolfram.com (英語).
- Carnot's Theorem at cut-the-knot
- Yet another Carnot's Theorem with multiple applications at cut-the-knot
- Carnot's Theorem by Chris Boucher. The Wolfram Demonstrations Project