カラート・ベニ・アッベス (揚陸艦)
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カラート・ベニ・アッベス | |
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基本情報 | |
建造所 | フィンカンティエリ・ムッジャーノ造船所[1] |
運用者 | アルジェリア海軍 |
艦種 | 強襲揚陸艦[1] |
艦歴 | |
起工 | 2011年[1] |
進水 | 2014年1月14日[1] |
竣工 | 2014年9月4日[1] |
要目 | |
満載排水量 | 8,800t[1] |
全長 | 142.9m |
最大幅 | 21.5m[1] |
吃水 | 4.9m[1] |
主機 | バルチラ 12V32ディーゼルエンジン×2基[1] |
出力 | 16,100hp[1] |
推進器 | 2軸[1] |
最大速力 | 20ノット[1] |
航続距離 | 7,000海里(15ノット巡航時)[1] |
乗員 | |
兵装 |
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搭載艇 |
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搭載機 | 中型ヘリコプター×5機[3] |
C4ISTAR | Athena-C 戦術情報処理装置[1] |
レーダー | |
電子戦・ 対抗手段 | SCLAR-H デコイ発射器[1] |
カラート・ベニ・アッベス(英語: Kalaat Beni-Abbes)は、アルジェリア海軍の強襲揚陸艦[1][4]。艦番号は474[1]。
設計
[編集]イタリア海軍のドック型輸送揚陸艦「サン・ジュスト」を発展させた設計であり[2]、本艦の設計を基にした艦としてカタール海軍のドック型輸送揚陸艦「アル・フルク」がある[5]。サン・ジュストと比較すると、頂部にレーダーを装備した塔型の構造物をアイランド上方に設置したため、外観には差異がある[4]。
最大の特徴は船体後部のウェルドックであり、搭載する20メートル級揚陸艇(LCM)を即座に発進させることができるほか、任務によってはLCMではなく車両を搭載することも可能[4][2]。さらに、左舷甲板にもLCVPを搭載しダビットで発進・揚収する[4][2]。
航空機運用能力としては、中型ヘリコプターを5機搭載することができる[4][3]。ただし、2020年時点では固有の搭載機はなく、海軍航空隊からAW101捜索救難ヘリコプターが派遣される形をとっている[4]。
補給機能や病院機能も有しており、多目的艦として使用できる[1]。
兵装
[編集]砲熕兵装としてオート・メラーラ スーパーラピッド 62口径76mm速射砲1基と、25mm機関砲2基を装備している[1]。ミサイル兵装としては、アスター15短SAM用にシルヴァーVLSを装備しているが、8セル1基とする資料[3]と2基とする資料[1][2]がある。
艦歴
[編集]2011年にイタリアにあるフィンカンティエリ社のムッジャーノ造船所で起工され、2014年1月14日に進水、同年9月24日に竣工した[1]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad Commodore Stephen Saunders RN, ed (2015) (英語). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Jane's Information Group. p. 7. ISBN 978-071063143-5
- ^ a b c d e “Enhanced San Giusto class” (英語). Fincantieri. 2024年12月9日閲覧。
- ^ a b c 『世界の艦船2017年10月号 通巻第867集』海人社、2017年8月25日、63,121頁。
- ^ a b c d e f 『世界の艦船2020年12月号 通巻第937集』海人社、2020年11月15日、47,76頁。
- ^ “Fincantieri Delivers Al Fulk LPD to Qatar” (英語). TurDef (2024年11月30日). 2024年12月7日閲覧。