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カプロン酸アリル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カプロン酸アリル
識別情報
CAS登録番号 123-68-2
PubChem 31266
EC番号 204-642-4
特性
化学式 C9H16O2
モル質量 156.22 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の、透明な液体[1]
匂い パイナップル様香気
密度 0.887 g/mL[2]
0.884-0.892 g/mL[1]
沸点

190-191 ℃[1]
75-76 ℃ (15 mmHg)[2]

への溶解度 不溶[1]
危険性
Rフレーズ R22 R24 R51/53
Sフレーズ (S2) S26 S36/37/39 S45 S61
引火点 66 ℃[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カプロン酸アリル(カプロンさんアリル、Allyl caproateまたはAllyl hexanoate)は、化学式C9H16O2で表されるカルボン酸エステルの一種。ヘキサン酸アリルとも呼ばれる。天然にはパイナップル、イチゴ[3]、ジャガイモ、マッシュルーム[4]などに含まれる。

用途

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パイナップルのような香りを持ち、パイナップルやリンゴアンズなどの香りの食品用香料の調合原料[1]口紅香水の原料として使用される。柑橘類に添加すると、甘くジューシーな香りを持たせる効果がある。

製法

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塩化カプロイルアリルアルコールを反応させる方法と、アリルアルコールとカプロン酸硫酸を加えて煮沸した後、水蒸気蒸留する方法とがある[5]

脚注

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  1. ^ a b c d e f Allyl hexanoate at The Good Scents Company
  2. ^ a b Allyl caproate at Sigma-Aldrich
  3. ^ 添加物大辞典(らでぃっしゅぼーや)
  4. ^ 『におい かおり -実践的な知識と技術-』堀内哲嗣郎著 2006年 フレグランスジャーナル刊 ISBN 9784894790995 p127
  5. ^ 食品会社 品質管理の事務所HP