カタルシス (SKY-HIのアルバム)
『カタルシス』 | ||||
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SKY-HI の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2014年 - 2015年 | |||
ジャンル | ヒップホップ、ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | avex trax | |||
プロデュース | SKY-HI | |||
チャート最高順位 | ||||
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SKY-HI アルバム 年表 | ||||
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『カタルシス』収録のシングル | ||||
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『カタルシス』は、2016年1月20日にavex traxから発売されたSKY-HIの2枚目のオリジナルアルバム。
概要
[編集]前作『TRICKSTER』から約1年10ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバムである。CD、CD+DVD(ライブ映像)、CD+DVD(Music Video)の3形態で発売。
アルバムタイトルのカタルシスは、本来のカタルシスの意味に加え、ダブル・ミーニングで"死す"を"語る"という意味も込められている。生きること、死ぬことに改めて向き合い生きる意味を自分なりに感じてもらいという想いから付けられたタイトルとなっている[1]。人生の中で少しでも自分の音楽を聴いてくれた人に責任を持ったものを作りたいという念も込めて制作されたアルバムである[2]。
iTunesで配信限定シングルでリリースされた「Limo」と「Enter The Dungeon」はアルバム未収録となった[3]。
ライブ映像盤には11月23日にZEPP NAGOYAで行われたSKY-HI LIVE TOUR 2015 〜Ride my Limo 2〜の映像を収録。
本作のリリースに伴い、ホールツアー「SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~」を全国7ヶ所で開催。2016年3月13日に行われるTOKYO DOME CITY HALLでのツアーファイナルはニコニコ生放送で生中継で放送された。
内容
[編集]本作も前作『TRICKSTER』同様、全曲の作詞及び作曲にSKY-HIが携わっている。
本作は1枚を通して映画のような作品になることを意識し制作され、1曲目~13曲目までの歌詞が物語として続いている。アルバム全体の構想が制作前からあり、映画のように脚本がある中シーンごとに録るという制作方法が用いられた[4]。音にこだわるとコンピレーション・アルバムのようになってしまうことを恐れ、自身の主張やメッセージを最初から最後まで通すことを重視した[5]。制作後没となった曲は1曲もなかったと言う。このアルバムのライバルは映画や漫画といった娯楽だと述べている[6]。
前作『TRICKSTER』制作後、早く次のアルバムを作りたいと意欲を見せており、リリース計画も早い段階であったが、歌詞力などの問題に痛感し、一度白紙化された[7][8]。2枚目のシングル「スマイルドロップ」の完成まで半年以上煮詰まり制作が出来ず、プライベートでも壁にも直面し、実際に死にたいと当時感じるくらいだったという[8][9]。それを経て3枚目のシングル「カミツレベルベット」の制作中、仮歌の作成の段階でカミツレベルベットのサビにも登場する"Everything's gonna be alright(全てうまくいく)"という肯定する言葉を無意識に口ずさみ、感情が浄化されたことでアルバムのプロットが生まれ、本作の制作に取り掛かった[9][8]。「スマイルドロップ」から「カミツレベルベット」の間に自身が得たカタルシスをこのアルバムで表現したかったと語っている[5]。
本作で自分が思うような評価や結果が得られなかった場合は今後CDとして作品をリリースすることを辞めようと考えていた事を後に振り返っている[10]。
チャート記録
[編集]iTunes総合ランキングでは5位、HIPHOPランキングでは1位を獲得。2016年2月1日付のオリコンアルバムチャートでは5位にランクインし、アルバムでは初のトップ10入りを果たした[11]。
収録曲
[編集]- フリージア 〜Prologue〜 [2:10]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, SHIMI
- Track produced by SHIMI
- Ms.Liberty [4:01]
- 作詞・作曲:SKY-HI
- Track produced by FIRE HORNS, DJ WATARAI
- スマイルドロップ '16 [4:13]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, UTA
- Track produced by UTA
- 2枚目のシングル。アルバムバージョンとして収録。
- Count Down [4:53]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, BROKEN HAZE
- Track produced by BROKEN HAZE
- 次曲の「LUCE」のメッセージをしっかり伝えるために必要だった曲と本人は述べており、「スマイルドロップ」から「LUCE」に繋げるとメッセージとして表現できないことを考慮した[12]。
- LUCE [5:15]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, 夢幻SQUAD
- Track produced by 夢幻SQUAD
- 3枚目のシングル「カミツレベルベット」のカップリング曲。喪失の究極の曲として5曲目に収録。
- As A Sugar [3:09]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, KREVA
- Track produced by KREVA
- LUCEと同じ時期に完成した楽曲。KREVAによるトラック・プロデュース曲。『TRICKSTER』でもKREVAのビートにラップを乗せたく、実際に提供されたビートに歌詞を書いたが、手応えがなく見送りとなっていた[5]。アルバムに1本筋を通すため真ん中にフリージアのようなストリングスのリフを考えており、フリージアと同じリフでインタールードを入れようか考えていた時期にKREVAからSKY-HIに合うと思うトラックがあるから聴いて欲しいという連絡が来て、KREVAのトラックが自分のイメージしていたものと一致し採用され、制作された[5]。
- カタルシスの第2幕のスタートと位置づけ、前曲のLUCEで喪失した人が行き着くのは怒りやフラストレーションだと考え、次曲のF-3までそれをテーマとした物語となる[12][8]。
- F-3 [3:13]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, DJ WATARAI
- Track produced by DJ WATARAI
- 4枚目のシングル「Seaside Bound」のカップリング曲。
- Young,Gifted and Yellow [3:58]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, Mr.Drunk
- Track produced by Mr.Drunk
- 朝が来るまで [3:51]
- Seaside Bound [4:38]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, SONPUB
- Track produced by SONPUB
- アイリスライト[4:18]
- 作詞・作曲:SKY-HI 編曲:Nao'ymt
- 5枚目のシングル。この曲から最後の「フリージア 〜Prologue〜」まで最もカタルシスを感じるシーンと語っている[5]。
- カミツレベルベット [4:52]
- 作詞・作曲:SKY-HI
- Track produced by 蔦谷好位置
- 3枚目のシングル。この物語の結論という位置づけで12曲目に収録。
- フリージア 〜Epilogue〜 [3:25]
- 作詞:SKY-HI 作曲:SKY-HI, SHIMI
- Track produced by SHIMI
初回限定盤DVD
[編集]- LIVE映像盤
- SKY-HI LIVE TOUR 2015 〜Ride my Limo 2〜 at ZEPP NAGOYA
- As a Sugar
- Critical Point
- 逆転ファンファーレ
- 愛ブルーム(short)
- スマイルドロップ
- Blanket
- WHIPLASH
- Diary
- Serial
- サファリ・システム
- Enter The Dungeon
- Tyrant Island
- F-3
- Prelude -RULE-
- RULE
- トリックスター
- センテンス
- Jack The Ripper
- Limo
- TOKYO SPOTLIGHT
- VERY BERRY
- Tumbler
- Seaside Bound
- アイリスライト
- カミツレベルベット
- 愛ブルーム
- またね
- Music Video盤
- Ms.Liberty
- スマイルドロップ
- F-3
- Seaside Bound
- アイリスライト
- カミツレベルベット
- Limo (Bonus Music Video)
脚注
[編集]- ^ SKY-HI. “SKY-HI、漆黒の衣装に身を包んだニューアルバムのビジュアルを解禁!”. iFLYER. 2015年12月21日閲覧。
- ^ B=PASS2016年2月号
- ^ Limoは本作のCD+DVD(Music Video)盤のDVDにBonus Music Videoとして収録された。Enter The Dungeonは5枚目のシングル「アイリスライト」のカップリングに収録された。
- ^ WOOFIN'2016年3月号
- ^ a b c d e f g h i j SKY-HI. “SKY-HI|インタビュー・プレイリスト|MUSICSHELF”. musicshelf. 2016年1月26日閲覧。
- ^ “SKY-HIが明かす、エンターテインメントの強度を追求する理由「階段をおりたところに真のポップミュージックはない!」”. Real Sound. 2016年9月12日閲覧。
- ^ SKY-HI. “SKY-HI INTERVIEW Amebreak”. Amebreak. 2016年1月26日閲覧。
- ^ a b c d e f SKY-HI. “SKY-HI(前編)|INTERVIEW[インタビュー|Amebreak[アメブレイク]]”. Amebreak. 2016年1月26日閲覧。
- ^ a b SKY-HI. “【漫画】SKY-HI(AAA日高)は、なぜ「死にたい」と思っていたのか? - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」”. イーアイデム. 2016年1月26日閲覧。
- ^ “SKY-HIが明かす、今“自分自身”を歌う理由「5年前だったら、俺のあり方ってNGだった」”. Real Sound|リアルサウンド. 2017年1月24日閲覧。
- ^ SKY-HI. “SKY-HI、メジャー2ndアルバム『カタルシス』がウィークリー5位。「このクオリティの作品が作れた事は誇り」”. BARKS. 2016年1月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g SKY-HI. “SKY-HI(後編:「カタルシス」全曲解説)|INTERVIEW[インタビュー|Amebreak[アメブレイク]]”. Amebreak. 2016年1月26日閲覧。
- ^ SKY-HI. “SKY-HI、2ndアルバム「カタルシス」から「Ms. Liberty」MV公開”. MUSICman-NET. 2016年1月28日閲覧。