カシパン
カシパン類 | ||||||||||||||||||||||||
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ハスノハカシパン Scaphechinus mirabilis
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Scutelloida Mongiardino Koch et al., 2018[1][2] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
sand dollars[5] | ||||||||||||||||||||||||
下目 | ||||||||||||||||||||||||
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カシパンあるいはカシパンウニは、ウニ綱Echinolampadacea目Scutelloida亜目(カシパン目Scutellinaとする説もあり)に分類される棘皮動物の総称。
形態
[編集]扁平な円盤形の殻をもつ種が多く、殻板背面には管足による花紋様が形成される[5][6]。タコノマクラなどに似るが、耳状骨が1対である点で区別される[6]。背面の棘は短い[5]。マメウニやボタンウニなどは殻長1センチメートル以下と小型で[6]、粒状あるいはボタン状の殻をもつ[5]。スカシカシパンなどは殻に透かし孔をもつ[6]。
分類
[編集]不正形類の1グループであり、カシパン下目Laganiformesとヨウミャクカシパン下目Scutelliformesの2下目に区別される[2][7]。以前はタコノマクラ目Clypeasteroidaのカシパン亜目Laganina[8]あるいはヨウミャクカシパン亜目Scutellinaに分類されていたが[7]、遺伝子解析によりタコノマクラ目とは異なる系統とされ、カシパン目Scutellinaとして独立目とする意見もある[6]。2018年にはカシパン類に対してScutelloidaという学名が新たに提唱されている[1]。一方でWorld Echinoidea Database (2023) ではカシパン類をマンジュウウニ目Echinolampadoida・アメリカマンジュウウニ目CassiduloidaとともにEchinolampadacea目にまとめており、Scutelloidaは亜目として分類されている[9]。
以下の現生科の分類は、World Echinoidea Database (2023) に従う[2]。和名は金沢 (2009)[7]・田中ほか (2019) に従う[6]。
- カシパン下目 Laganiformes
- マメウニ科 Fibulariidae(ボタンウニ科Echinocyamidaeはシノニム)
- カシパン科 Laganidae
- ヨウミャクカシパン下目 Scutelliformes
生態
[編集]砂泥に潜って生活し、有機物や微生物を食べる[5]。
人間との関係
[編集]和名は明治時代以降に命名され、甘食などの菓子類に由来すると考えられている[6]。食用とはされない[5]。
脚注
[編集]- ^ a b Mongiardino Koch, N.; Coppard, S. E.; Lessios, H. A.; Briggs, D. E. G.; Mooi, R.; Rouse, G. W. (2018). A phylogenomic resolution of the sea urchin tree of life. BMC Evolutionary Biology. 18(1).
- ^ a b c Kroh, A.; Mooi, R. (2023). World Echinoidea Database. Scutelloida. Accessed at: https://www.marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=1572019 on 2023-04-24.
- ^ Kroh, A.; Mooi, R. (2023). World Echinoidea Database. Scutellina. Accessed at: https://marinespecies.org/echinoidea./aphia.php?p=taxdetails&id=196258 on 2023-04-24.
- ^ Kroh, A.; Mooi, R. (2021). World Echinoidea Database. Laganina. Accessed at: http://www.marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=152527 on 2023-04-24.
- ^ a b c d e f 金沢謙一「16章 カシパンとブンブクの生物学」、本川達雄 編著『ウニ学』東海大学出版会、2009年、339-367頁。
- ^ a b c d e f g 田中颯・大作晃一・幸塚久典「タコノマクラ目」「カシパン目」『ウニハンドブック』文一総合出版、2019年、82-107頁。
- ^ a b c 金沢謙一「18章 ウニの進化史」、本川達雄 編著『ウニ学』東海大学出版会、2009年、392-439頁。
- ^ 「分類表」、白山義久 編『無脊椎動物の多様性と系統(節足動物を除く)〈バイオディバーシティ・シリーズ 5〉』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2000年、264-274頁。
- ^ Echinoidea (2023). Echinolampadacea. Accessed at: https://marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=1572018 on 2023-04-24.