カザフスタン陸軍
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カザフスタン陸軍 | |
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紋章 | |
創設 | 1993年4月9日 |
国籍 | カザフスタン |
軍種 | 陸軍 |
兵力 | 20,000人 |
上級部隊 | カザフスタン共和国軍 |
主な戦歴 |
タジキスタン内戦 イラク戦争 |
識別 | |
軍旗 | |
カザフスタン陸軍(カザフスタンりくぐん、カザフ語: Қазақстан Республикасының Құрлық әскерлері、ロシア語: Сухопутные войска Республики Казахстан、英語: Kazakh Ground Forces)とはカザフスタンが保有するカザフスタン共和国軍の陸軍組織。
概要
[編集]カザフスタン共和国の成立に伴い、旧ソ連地上軍のトルキスタン軍管区第32軍の装備を引き継ぐ形で創設された[1]。
1990年代前半には、推定25,000名の人員と1,100両の戦車、2,200両の装甲戦闘車両、1,850門の火砲・ロケット砲を保有し、さらに野外保管基地に2,680両の戦車、2,428両の装甲戦闘車両、6,900門の砲を保管していたとされるが[2]、2023年時点では、20,000名の人員と350両の戦車、1,000両以下の装甲戦闘車両、490門の火砲・ロケット砲にまで縮小している[3]。装備の大部分は旧ソ連製だが、アメリカ・トルコ・イスラエル製の装備も導入されている[1][3]。
カザフスタン陸軍は空挺部隊の戦力が充実しており、空中機動軍と呼ばれる空挺部隊に4個空挺旅団を有している[1][3]。このほか、2個機甲旅団、2個機械化歩兵旅団、1個襲撃旅団、1個海兵旅団、1個歩兵連隊(平和維持活動任務)、3個砲兵旅団、3個工兵旅団を有する[3]。
職業軍人と徴兵で構成されており、徴兵期間は12ヶ月[1][3]。
歴史
[編集]ロシア帝国・ソ連時代はトルキスタン軍管区の管理下に置かれていた。1991年のソ連崩壊に伴いカザフスタン共和国が独立した。1992年5月7日、トルキスタン軍管区から継承してカザフスタン共和国軍を設立。1993年に4月9日にカザフスタン陸軍を設立した。
装備
[編集]小火器
[編集]- マカロフ PM[4][注釈 1]
- PSM[4][注釈 1]
- スチェッキン・マシンピストル
- AK-47
- AKM[4][注釈 1]
- AK-74[4][注釈 1]
- AKS-74U[4][注釈 1]
- ベレッタ ARX160
- RPK-74[4][注釈 1]
- PK[4][注釈 1]
- DShK[4][注釈 1]
- NSV[4][注釈 1]
- ドラグノフ狙撃銃[4][注釈 1]
- RPG-7[4][注釈 1]
装甲車両
[編集]- T-72BA 主力戦車 ×350両[3]
- BMP-T 装甲戦闘車 ×3両[3]
- BRDM-2 装甲偵察車 ×40両[3]
- BRM-1 装甲偵察車 ×60両[3]
- BMP-2 歩兵戦闘車 ×280両[3]
- BTR-80A 歩兵戦闘車 ×70両[3]
- BTR-82A 歩兵戦闘車 ×63両[3]
- MT-LB 装甲兵員輸送車 ×50両[3]
- BTR-3E 装甲兵員輸送車 ×2両[3]
- BTR-80 装甲兵員輸送車 ×150両[3]
- アルラン 軽装甲車 ×138両[3]
- コブラ 軽装甲車 ×17両[3]
- サンドキャット 軽装甲車[3] ×推定20両[5][注釈 2]
- MT-LB 装甲工兵車 ×不詳[3]
対戦車兵器
[編集]- 9P149 対戦車車両 ×6両[3]
- 装甲型ハンヴィー(9K111-1対戦車ミサイル搭載) 対戦車車両[1] ×推定40両[5][注釈 2]
- 9K111 対戦車ミサイル[3]
- 9K111-1 対戦車ミサイル[3]
- 9K115 対戦車ミサイル[3]
- MT-12 対戦車砲 ×20門[3]
火砲・ロケット砲
[編集]- BM-21 グラート 自走多連装ロケット砲 ×80両[3]
- TOS-1A 自走多連装ロケット砲 ×3両[3]
- BM-30 スメルチ 自走多連装ロケット砲 ×6両[3]
- リンクス 自走多連装ロケット砲 ×18両[3]
- 2S1 グヴォズジーカ 122mm自走榴弾砲 ×60両[3]
- Semser 122mm自走榴弾砲 ×6両[3]
- 2S3M アカーツィヤ 152mm自走榴弾砲 ×60両[3]
- D-30 122mm榴弾砲 ×100門[3]
- 2A65 ムスタ-B 152mm榴弾砲 ×70門[3]
- D-20 152mm榴弾砲 ×24門[3]
- Cardom 120mm自走迫撃砲 ×18両[3]
- BM-43 82mm迫撃砲[4][注釈 1]
- 2B9 82mm迫撃砲[4][注釈 1]
- 2B11 120mm迫撃砲[4] ×45門[3]
弾道ミサイル
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 出典「Jane's Infantry Weapons 2011-2012」では軍・準軍事組織の保有火器として記載されており、必ずしも陸軍では採用されていない可能性がある。
- ^ a b 出典「SIPRI Arms Transfers Database」では当該国への輸出兵器として記載されており、必ずしも陸軍では採用されていないか、全数が陸軍保有ではない可能性がある。
出典
[編集]- ^ a b c d e 竹内 修『万物図鑑シリーズ 全161か国 これが世界の陸軍力だ!』笠倉出版社、2014年11月9日、113頁。ISBN 978-4-7730-8738-3。
- ^ 国際戦略研究所 編、防衛庁防衛研究所 上野英詞 訳『ミリタリー・バランス 1994-1995』メイナード出版株式会社、1995年3月10日、240-241頁。ISBN 4-944025-24-6。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. pp. 178-179. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ a b c d e f g h i j k l m n Richard D. Jones,Leland S. Ness (2011-01-27) (英語). Jane's Infantry Weapons 2011-2012. Janes Information Group. p. 704. ISBN 978-071062947-0
- ^ a b “SIPRI Arms Transfers Database”. sipri.org. STOCKHOLM INTERNATIONAL PEACE RESEARCH INSTITUTE. 2024年10月3日閲覧。