オールアロング
オールアロング | |
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ダニエル・ウィルデンシュタインの勝負服 | |
欧字表記 | All Along |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1979年4月17日 |
死没 | 2005年2月23日(26歳没) |
父 | ターゴワイス |
母 | アグジッタ |
母の父 | ヴューマノワール |
生国 | フランス |
生産者 | Daniel Wildenstein |
馬主 | Daniel Wildenstein |
調教師 |
Maurice Zilber(フランス) Patrick-Louis Biancone(フランス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 21戦9勝 |
獲得賞金 | 3,015,764ドル(ドル換算) |
オールアロング(All Along )は、フランスの競走馬。フランス、アメリカ、イギリス、日本、カナダの5ヶ国の競走に出走し、1983年にフランス、アメリカの2か国で年度代表馬に選ばれた。主な勝ち鞍は凱旋門賞、ワシントンDCインターナショナルなど。獲得賞金300万米ドルは当時の牝馬における獲得賞金記録である。
戦績
[編集]3歳(1982年)のクラシック路線ではエプソムオークス、ディアヌ賞(フランスオークス)ともに着外に敗れ、ヴェルメイユ賞に優勝した程度だった。年末には凱旋門賞15着のあと日本に遠征し、第2回ジャパンカップで2着と好走している。
翌年(1983年)も当初はめぼしい成績を残すことはできなかったが、前哨戦のフォワ賞2着を経て挑んだ凱旋門賞ではオークス馬サンプリンセスを抑え優勝した。牝馬の優勝は5年連続14回目の快挙で、上位6頭のうち5頭が牝馬であった。このあとオールアロングは北アメリカへの遠征を敢行する。凱旋門賞のわずか2週間後にカナダのロスマンズインターナショナルステークス(現カナディアンインターナショナルステークス)に勝利し、さらにそれから1か月足らずの間にアメリカのターフクラシック招待を8馬身4分の3差、ワシントンDCインターナショナルを3馬身4分の1差で制し、北アメリカの芝3大レースを史上初めて完全制覇した。凱旋門賞からわずか41日後のことであった。この年はフランスとアメリカ両国で年度代表馬に選ばれている。
オールアロングは翌年(1984年)も走り、ふたたび勝つことはなかったものの凱旋門賞3着など好走。第1回ブリーダーズカップ・ターフに出走し2着となったのを最後に引退した。のちの1990年、これらの競走成績がアメリカ競馬名誉の殿堂博物館に認められ、殿堂馬として選定された。
引退後
[編集]競走馬引退後はアメリカ・ケンタッキー州で繁殖牝馬として供用された。主な産駒に種牡馬となったアロングオール(Along All、父ミルリーフ。フランスでグレフュール賞 (G2) とシェーヌ賞 (G3) に勝利、グランクリテリウム2着)がいる。2003年には繁殖牝馬も引退し、2005年に老衰により死亡したという。
血統表
[編集]オールアロングの血統(プリンスキロ系 / Prince Rose4×4=12.50%) | (血統表の出典) | |||
父 *ターゴワイス Targowice 1970 黒鹿毛 |
父の父 Round Table1954 鹿毛 |
Princequillo | Prince Rose | |
Cosquilla | ||||
Knight's Daughter | Sir Cosmo | |||
Feola | ||||
父の母 Matriarch1964 黒鹿毛 |
Bold Ruler | Nasrullah | ||
Miss Disco | ||||
Lyceum | Bull Lea | |||
Colosseum | ||||
母 Agujita 1966 鹿毛 |
Vieux Manoir 1947 鹿毛 |
Brantome | Blandford | |
Vitamine | ||||
Vieille Maison | Finglas | |||
Vieille Canaille | ||||
母の母 Argosy1950 |
Coastal Traffic | Hyperion | ||
Rose of England | ||||
Prosodie | Prince Rose | |||
Protein F-No.1-d |
- 5番仔アーミールージュ(父ミスワキ)の初仔で、本馬の孫にあたるマリアージュ(父ブライアンズタイム)は、日本の中央競馬で36戦4勝、2勝クラス止まりであったが、その産駒でオールアロングのひ孫にあたるミックファイア(父シニスターミニスター)は、2023年の南関東大井において羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーを6戦6勝で制して無敗の三冠馬となった。