オリヴァー・リトルトン (初代シャンドス子爵)
初代シャンドス子爵オリヴァー・リトルトン(英: Oliver Lyttelton, 1st Viscount Chandos, KG, DSO, MC, PC、1893年3月15日 - 1972年1月21日)は、イギリスの政治家、貴族。
経歴
[編集]1893年3月15日、第4代リトルトン男爵ジョージ・リトルトンの八男アルフレッド・リトルトンとその妻エディス・ソフィア(旧姓バルフォア)の間の息子として生まれた[1][2]。
イートン校を経てケンブリッジ大学トリニティ・カレッジへ進学[2]。グレナディアガーズの大尉として第一次世界大戦に従軍した[1][2]。
1940年からシャンドス子爵に叙されて貴族院議員に転じる1954年までアルダーショット選挙区から選出されて保守党の庶民院議員を務めた[1][2]。1940年には枢密顧問官に列するとともに第1次チャーチル内閣の通商庁長官に就任した[3]。1941年7月から1942年2月には中東担当大臣(Minister of State in the Middle East)に転じ[4]、1942年から1945年にかけては生産大臣[1][2]、1945年5月から7月にかけては通商庁長官に復帰した[3]。
1951年10月に第3次チャーチル内閣が成立すると植民地大臣に就任し、1954年7月まで務めた[5]。
1954年9月9日に連合王国貴族シャンドス子爵に叙せられ[1][2]、貴族院議員に列した[6]。
1972年1月21日に死去した。78歳没。シャンドス子爵位は息子のアンソニー・アルフレッド・リトルトンが継承した[1][2]。
栄典
[編集]爵位
[編集]1954年9月9日に以下の爵位を新規に叙された[1][2]。
- サウサンプトン州におけるアルダーショットの初代シャンドス子爵 (Viscount Chandos, of Aldershot in the County of Southampton)
勲章
[編集]家族
[編集]1920年1月30日に第10代リーズ公爵ジョージ・オズボーン(1893-1972)の娘モイラ・ゴドルフィン・オズボーン(Moira Godolphin Osborne, 1892-1976)と結婚。彼女との間に以下の4子を儲けた[1][2]。
- 第1子(長男)アンソニー・アルフレッド・リトルトン (Antony Alfred Lyttelton, 1920-1980) - 第2代シャンドス子爵を継承
- 第2子(長女)ローズマリー・リトルトン (Rosemary Lyttelton, 1922-2003) - 第3代チャップリン子爵アーサー・チャップリンと結婚
- 第3子(次男)ジュリアン・リトルトン (Julian Lyttelton, 1923-1944) - 第二次世界大戦で戦死
- 第4子(三男)ニコラス・エイドリアン・オリヴァー・リトルトン(Nicholas Adrian Oliver Lyttelton, 1937-)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k Heraldic Media Limited. “Chandos, Viscount (UK, 1954)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2018年1月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l Lundy, Darryl. “Oliver Lyttelton, 1st Viscount Chandos” (英語). thepeerage.com. 2018年1月11日閲覧。
- ^ a b 秦郁彦編 2001, p. 513.
- ^ 秦郁彦編 2001, p. 514.
- ^ 秦郁彦編 2001, p. 517.
- ^ UK Parliament. “Mr Oliver Lyttelton” (英語). HANSARD 1803–2005. 2018年1月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 秦郁彦 編『世界諸国の組織・制度・人事 1840―2000』東京大学出版会、2001年。ISBN 978-4130301220。
外部リンク
[編集]- Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by the Viscount Chandos
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公職 | ||
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通商庁長官 1940年–1941年 |
次代 アンドリュー・レイ・ダンカン |
新設 | 中東担当大臣 1941年–1942年 |
次代 リチャード・ケイシー |
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生産大臣 1942年–1945年 |
廃止 |
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通商庁長官 1945年 |
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