オヨギゴカイ
オヨギゴカイ属 | |||||||||||||||||||||
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オヨギゴカイ属の一種
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Tomopteris Eschscholtz, 1825 | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
本文参照
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オヨギゴカイ(泳沙蚕、属名:Tomopteris)は、環形動物門多毛綱オヨギゴカイ属に属する種の総称、またはオヨギゴカイ属に属する動物の一種(Tomopteris pacificaまたはTomopteris helgolandica)である。本項ではオヨギゴカイ属とその一種Tomopteris pacificaおよびTomopteris helgolandicaについて解説する。
特徴
[編集]深海の上部漸深層に生息している[1]。海底で生活するベントスではなく、浮遊しているプランクトンである。
種
[編集]世界各地から発見されている。ほかのどの環形動物と近縁かよくわかっていない。
- Tomopteris australiensis Augener, 1927 - 南東部を除くオーストラリア近海に棲息[2]
- Tomopteris cavalli Rosa, 1908
- Tomopteris elegans
- オヨギゴカイ[1] Tomopteris helgolandica - 40mm[1]
- Tomopteris mortenseni Augener, 1927
- Tomopteris nisseni
- オヨギゴカイ[3] Tomopteris pacifica
- Tomopteris planctonis
- Tomopteris renata
- オナシオヨギゴカイ[1] Tomopteris septentrionalis Steenstrup, 1849 - 20mm[1]
Tomopteris pacifica
[編集]オヨギゴカイ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Tomopteris pacifica | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オヨギゴカイ |
本種(Tomopteris pacifica)は日本近海に生息するオヨギゴカイ属の一種。
特徴
[編集]顎を持たず、何を食べるのかは不明だが、マリンスノー(プランクトンなどの死骸)を食べるとの説がある[3]。
体長20cm[4]で、節は約25個、肢は約22対あり、長い尾を持つ[3]。他のゴカイは体節から伸びた剛毛で進むのに対し、オヨギゴカイは剛毛が体内に収まり外に伸びていないので、長く突き出た疣足でオールのように使って泳ぐ[3]。疣足は細長く、先が2つに分かれていて、この疣足の中に丸く透き通った卵を収めている[3]。
顔の先の方には左右水平に突き出した角飾りのようなものがあり、この付け根には口前葉が融合した体節がある[3]。その後ろに眼があり、脇から昆虫の触角のような長い触手がのびている[3]。
分布
[編集]日本では三陸沖や相模湾の水深534 - 693mに生息している[3]。
Tomopteris helgolandica
[編集]オヨギゴカイ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Tomopteris helgolandica (Greeff, 1879) | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
オヨギゴカイ |
本種(Tomopteris helgolandica)はヨーロッパに生息するオヨギゴカイ属の一種。
特徴
[編集]全長20-40mm[5]成体は暗褐色の縞があるが、標本の固定時に透明となる[5]。側足に剛毛はない[5]。
分布
[編集]北極海、大西洋、北海、イギリス海峡、地中海の沿岸に分布[5]。 深さは遠洋(Pelagic)浅海(Neritic)にかけて生息[5]。
参考文献
[編集]- ビバマンボ・北村雄一著、三宅裕志・佐藤孝子監修『DVD-ROM&図解 動く!深海生物図鑑』 講談社ブルーバックス 2010年8月20日第1刷発行 ISBN 9784062576918
脚注
[編集]- ^ a b c d e “深海水族 上部漸深層遊泳魚”. 2014年7月22日閲覧。
- ^ “World Register of Marine Species,Tomopteris mortenseni”. 2014年7月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h ビバマンボ・北村,2010年,p.110-111
- ^ 参考文献(ビバマンボ・北村,2010年,p.110-111)に拠ったが、他の種との(出典の記述を見ると)大きさが違いすぎるため20mmの間違いか?
- ^ a b c d e “Marine Species Identification Portal, Tomopteris helgolandica”. Species-Identification. 2014年7月22日閲覧。