オヤマボクチ
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オヤマボクチ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Synurus pungens (Franch. et Sav.) Kitam. (1933) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オヤマボクチ |
オヤマボクチ(雄山火口、Synurus pungens) はキク科ヤマボクチ属の多年草。アザミ類であるが、山菜として「ヤマゴボウ」と称される[1]。「ごんぼっぱ」「ごぼうっぱ」「ごぼっぱ」と呼ぶ地方もある[1]。山梨県では「ウラジロ」[2]、東京都檜原村では「ネンネンボウ」とも呼ぶ。語源は、茸毛(葉の裏に生える繊維)が火起こし時の火口(ほくち)として用いられたことから[2]。
特徴
[編集]花期は9月 - 11月。花茎の先に暗紫色の4 - 5cmの頭花を下向きに付ける。
分布
[編集]利用
[編集]根は漬け物にするなどして食べられる。また、氷餅の副原料として利用する[1][3]ほか、長野県飯山市の富倉そばでは、茸毛をつなぎに使っている[4]。
原料としてヨモギの代わりにオヤマボクチの葉を用いることもあり、新潟県の笹団子や山梨県のうらじろまんじゅう[2]、東京都檜原村の草餅で利用される。
福島県では地域特産品の凍み餅の原料として利用される[1]。しかし、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故により[1]、福島県での採取不可能になったため[1]、他県のものを購入する状況となっている[1]。
栽培
[編集]長野県や新潟県[5]などでは栽培も行われている。種子は市販されていない[1]。
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オヤマボクチの若葉
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 「オヤマボクチの栽培について」『郡山女子大学紀要』第56巻、郡山女子大学、2020年3月、229-233頁。
- ^ a b c “うらじろまんじゅう|うちの郷土料理”. www.maff.go.jp. 農林水産省. 2023年1月23日閲覧。
- ^ 澁谷美紀, 「生活文化キャピタルの再構築にみる豊かさの諸相 文化的資源との比較から」『農林業問題研究』 44巻 4号 2009年 p.508-519, doi:10.7310/arfe1965.44.508
- ^ 荒瀬輝夫、熊谷真由子、内田泰三、「そば切りのつなぎとしてのオヤマボクチ (Synurus pungens (Fr. et Sav.) Kitam.) の葉の繊維収量」 信州大学農学部AFC報告 9: 33-38(2011), hdl:10091/13001
- ^ オヤマボクチの種子による大量増殖法 新潟県農業総合研究所 中山間地農業技術センター