オセ
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概要
[編集]オゼ、オズ(Oze)[1][2]、オソ(Oso)[3] 、ウォソ(Voso)[3]ともよばれる。
『ゴエティア』によると、3または30[4]の軍団を率いる序列57番の地獄の大総裁である。一方、ヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』では、軍団に関する記述はない。
召喚すると、最初はヒョウの姿で現れるが、その後は人間の姿をとる。召喚者に教養学を教え、神学や隠された物事に関する質問に正しく答える能力を持つ。また、人間を変身させる力や狂気をもたらす力も持つ。オセの力を受けた人間は、自分が王や教皇などであると信じ込んでしまう。
『地獄の辞典』によると、オセは「王冠をかぶっているが、その支配は一日に一時間しか続かない。」という[2]。
脚注
[編集]- ^ ヨーハン・ヴァイヤーの手による『悪魔の偽王国』ではOzeだが、レジナルド・スコットの英訳版ではOseになっている。Pseudomonarchia Daemonum参照。
- ^ a b 『地獄の辞典』、70頁。
- ^ a b The Lesser Key of Solomon, pp.40-41
- ^ ジョゼフ・H・ピーターソン編集の版では3、アレイスター・クロウリーら編集の版では30となっている。GoetiaおよびThe Lesser Key of Solomon参照。
参考文献
[編集]- フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』大瀧啓裕訳、青土社、1992年。ISBN 4-7917-5185-X。
- コラン・ド・プランシー『地獄の辞典』床鍋剛彦訳、講談社、1990年。ISBN 4-06-201297-9。
- Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
- Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)