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オオマルバノホロシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオマルバノホロシ
群馬県尾瀬 2013年7月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: ナス目 Solanales
: ナス科 Solanaceae
: ナス属 Solanum
: オオマルバノホロシ
S. megacarpum
学名
Solanum megacarpum Koidz.[1]
和名
オオマルバノホロシ

オオマルバノホロシ(学名:Solanum megacarpum)は、ナス科ナス属多年草[2][3][4]

特徴

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地下に匍匐する根茎があり、そこから長いを伸ばす。茎はやわらかく、表面は褐色で、少し毛があるか無毛で、断面は円く、はややつる性となる。は互生し、長さ1.5-2.5cmになる葉柄があり、葉身は卵形から狭卵形で、長さ4-9cm、幅2-4cmになる。葉先は短くとがり、縁は全縁、基部は円形で、葉はほとんど無毛であるが、葉柄、葉の縁、葉脈上に短毛が生える[2][3][4]

花期は8-9月。茎の途中からまばらに分枝する、葉より長い集散花序をつけ、青紫色のを数個-10個つける。は皿形で、先は5裂する。花冠は5深裂し、開くと径1-1.5cmになり、各裂片の先はとがり、基部付近で背面に反り返る。花冠裂片の基部、花喉部に緑色の斑紋がある。雄蕊は黄色で5個あり、花の中心部に集まって直立し、葯は長さ5mmの細長いとがった槍状で、その先端が小さく開いて花粉を散らす。子房は2室からなり、花柱は糸状。果実は長さ12-15mmになる楕円形の液果で先がややとがり、秋に赤色に熟す[2][3][4]。果実は有毒であり[5]、食べられない。

分布と生育環境

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本州(京都府以北・千葉県以北)、北海道、南千島サハリンの冷温帯に分布し、低地や山地の湿原など、湿り気のある場所に生育する[2][3][4]尾瀬などにも多く生育している。夏に穂をなして花を開き、実は秋に熟す。

ギャラリー

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近縁種

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脚注

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  1. ^ オオマルバノホロシ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d 『日本の野生植物草本III合弁花類』p.95
  3. ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.664
  4. ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.409
  5. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、197頁。 

参考文献

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