オオバチドメ
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オオバチドメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Hydrocotyle javanica Thunb. | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
オオバチドメ |
オオバチドメ (大葉血止、Hydrocotyle javanica) は、ウコギ科(旧分類ではセリ科)の植物の一つ。チドメグサに似て葉が大きい。山林の陰地に生える。
特徴
[編集]全体に柔らかく小柄な多年生草本[1]。茎は細く伸びて地面を這い、節ごとに根を出し、葉を付ける。葉には長い葉柄があり、葉は円形に近くて径3-6cm、縁はごく浅く掌状に切れ込み、その縁には鈍い鋸歯がある。葉表は緑色でつやがなく、表面には細かな毛がまばらに出る。
花をつける茎は斜めに立って10-20cmほどの高さになる。夏から秋にかけ、この枝の葉腋から花茎を伸ばし、団子状の花序を1から数個付ける。花柄には長短の差がある。花序は散形花序が頭状に集まったもので、花は緑白色。花茎の先端では複数の花序が寄り集まる場合もある。
名前は大葉チドメであり、チドメグサに似て葉が大きいことによる。
分布と生育環境
[編集]本州(関東以西)から九州まで、国外では東南アジア、東アフリカ、オーストラリアに分布する[2]。琉球列島では奄美大島の湯湾岳と徳之島の山上に希に産する[3]。
山林の樹下の湿ったところ、日陰に生える。本属の他の種が平地の日向に生え、往々にして雑草としてはびこるのに対して、本種はそのような場所には見られない。
分類
[編集]日本には本属の種が6種知られるが、本種は葉の大きさで一回り以上も大きく、判別は容易である。移入種にはより葉の大きいものもあるが、山林に出現するものはない。
利害
[編集]特に利害はない。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本II 離弁花類』(新装版),(1999),平凡社
- 牧野富太郎、『牧野 新日本植物圖鑑』、(1961)、図鑑の北隆館
- 初島住彦『琉球植物誌(追加・訂正版)』,(1975),沖縄生物教育研究会