オオカワヂシャ
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オオカワヂシャ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Veronica anagallis-aquatica L.[1] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
オオカワヂシャ(大川萵苣) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Water speedwell |
オオカワヂシャ(大川萵苣; 学名: Veronica anagallis-aquatica)とはオオバコ科クワガタソウ属の植物の一種。ヨーロッパからアジア北部原産で、日本には外来種として定着している。
リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[2][3]。
分布
[編集]ヨーロッパからアジア北部を原産地とする[4]。
特徴
[編集]越年草で[6]、河原や水田、河川や湖沼の岸辺などに生育し、根茎を伸ばして繁殖する。高さは30cm-100cmほどになる。葉の根元から花柄を伸ばし、4-9月に白紫色の花をたくさん咲かせる。種子の大きさは0.4mmと小さく、風に吹かれて運ばれたり、動物などに付着したりして拡散する。長楕円形でごく小さい鋸歯がある葉は、対生する[7]。よく似た種に在来種のカワヂシャ (Veronica undulata Wall.)[8]があるが、本種は葉の鋸歯が小さく、葉の幅が広く、緑色が濃いという特徴がある[4]。ただし、生育環境によって葉の形には多少の変異がある。
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河川の水辺に生育し、ときに群落をつくる。
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白紫色の花をたくさん咲かせる。
外来種問題
[編集]日本では1867年に神奈川県の相模での記録が初めてだが、詳しい導入経路や時期はよくわかっていない[4]。現在も分布を拡大させている。
在来種のカワヂシャと交雑することが観察されており、雑種個体はホナガカワヂシャ(Veronica × myriantha Tos. Tanaka)と呼ばれる[9]。この雑種の種子は発芽能力があり、カワジシャへの遺伝子汚染が心配される[9]。
静岡県の柿田川では、本種を抜き取ったり、刈り取ったりすることで交雑対策をしている[7]。
外来生物法により特定外来生物に指定されている。
脚注
[編集]- ^ オオカワヂシャ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 12
- ^ POWO (2019). Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:811610-1 Retrieved 23 September 2021.
- ^ a b c 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ 『改訂新版 日本の野生植物 5』p.86
- ^ 『日本の帰化植物』pp.189-190
- ^ a b DECO 編 編『外来生物事典』池田清彦 監修、東京書籍、2006年、P183頁。ISBN 4-487-80118-4。
- ^ カワヂシャ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』秀和システム、2006年11月5日。ISBN 4-7980-1485-0。
参考文献
[編集]- 清水建美編『日本の帰化植物』、平凡社、2003年
- 池田清彦監修、DECO 編、『外来生物事典』、東京書籍、2006年
- 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』、秀和システム、2006年
- 多紀保彦監修、財団法人自然環境研究センター編著 『決定版 日本の外来生物』、平凡社、2008年
- 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 5』、2017年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
外部リンク
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