エンジェル (2007年の映画)
エンジェル | |
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Angel | |
監督 | フランソワ・オゾン |
脚本 |
フランソワ・オゾン マーティン・クリンプ(台詞) |
原作 |
エリザベス・テイラー 『エンジェル』 |
製作 |
オリヴィエ・デルボス マイク・ミソニエ |
製作総指揮 | ターニャ・セガッチアン |
出演者 |
ロモーラ・ガライ シャーロット・ランプリング ルーシー・ラッセル マイケル・ファスベンダー サム・ニール |
音楽 | フィリップ・ロンビ |
撮影 | ドゥニ・ルノワール |
編集 | ミュリエル・ブルトン |
配給 |
ワイルドバンチ ABC Distribution ショウゲート |
公開 |
2007年3月14日 2007年12月8日 |
上映時間 | 134分 |
製作国 |
イギリス ベルギー フランス |
言語 | 英語 |
製作費 | €14,920,000[1] |
興行収入 | $2,835,903[2] |
『エンジェル』(Angel)は、2007年のイギリス・ベルギー・フランスのドラマ映画。監督・脚本はフランソワ・オゾン、出演はロモーラ・ガライとシャーロット・ランプリングなど。原作は英国の作家エリザベス・テイラーの同名長編小説。
ストーリー
[編集]英国の田舎町に住むエンジェル・デヴェレルは、食料品店を営む母と二人暮らしの夢見がちな少女で学校にあわず、家にこもって小説を書いて出版者に送りつけていた。そのうち出版人のセオ・ギルブライトによって刊行が決まり、エンジェルは人気作家になる。だがその小説は通俗的だとして批評家から批判された。エンジェルは、放蕩者の貴族の青年エスメ・ハウ=ネヴィンソンに恋をしてしまい、青年はいささかはカネ目当てでエンジェルと結婚する。エスメの妹ノラは、結婚もせず世間知らずのエンジェルの面倒を見るのだった。第一次大戦が起こってエスメは出征するが、負傷して帰ってきて、廃人のような日々を過ごし、ついに自殺してしまう。その後エンジェルは、エスメに愛人がいたことを知ってショックを受ける。エンジェルの小説は流行遅れとなり、エンジェルは気に入って購入した屋敷で息をひきとる。
小説ではエスメは湖でボートから落ちて死んだように描かれているが、映画版では屋敷内で首を吊る。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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エンジェル・デヴェレル | ロモーラ・ガライ | 甲斐田裕子 |
ハーマイオニー・ギルブライト | シャーロット・ランプリング | 高島雅羅 |
ノラ・ハウ=ネヴィンソン | ルーシー・ラッセル | 日野由利加 |
エスメ・ハウ=ネヴィンソン | マイケル・ファスベンダー | 小山力也 |
セオ・ギルブライト | サム・ニール | 小川真司 |
エンジェルの母親 | ジャクリーン・トン | |
アンジェリカ | ジェマ・パウエル | |
ロッティ叔母さん | ジャニーン・デュヴィツキ | |
ノーリー卿 | クリストファー・ベンジャミン |
製作
[編集]主人公エンジェルが憧れる豪邸「パラダイス」は、イギリスのサマセットにあるティンツフィールドという1863年建設の実在の館がモデルで、一部撮影も行なわれた。
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「時代遅れのメロドラマと社会風刺、豪華なセットと衣裳が織り交ぜられた奇妙な作品だが、『エンジェル』は決して飛び立つことはない。」であり、22件の評論のうち高く評価しているのは50%にあたる11件にとどまっており、平均して10点満点中5.07点を得ている[3]。 アロシネによれば、フランスの24のメディアによる評価の平均点は5点満点中3.8点である[4]。
出典
[編集]- ^ “Angel (2007)” (フランス語). JPBox-Office. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “Angel” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “Angel (2007)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “Critiques Presse pour le film Angel” (フランス語). AlloCiné. 2020年7月13日閲覧。