エレクトリック・ユース (アルバム)
『エレクトリック・ユース』 | ||||||||
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デビー・ギブソン の スタジオ・アルバム | ||||||||
リリース | ||||||||
録音 |
ブルックリン Zスタジオ アディショナル・レコーディング:ニューヨーク ソーサラー・サウンド(#2, #3, #5, #6)、ザ・ヒット・ファクトリー(#9) | |||||||
ジャンル | ポップス、ティーン・ポップ、ダンス・ポップ | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||||||
プロデュース |
フレッド・ザール(#1, #7, #8, #10, #11) デビー・ギブソン(#2, #3, #4, #5, #6, #9, #10) | |||||||
専門評論家によるレビュー | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ゴールドディスク | ||||||||
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デビー・ギブソン アルバム 年表 | ||||||||
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『エレクトリック・ユース』(Electric Youth)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、デビー・ギブソンが1989年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ギブソンによれば、前作『アウト・オブ・ザ・ブルー』の後に作られた曲は一部に過ぎず、多くの曲は12歳から16歳の頃に作られたという[1]。「ロスト・イン・ユア・アイズ」は、本作リリース前の1988年のツアーで初披露されファンに好評だったことから、ギブソン本人はヒットを確信したという[12]。
反響・評価
[編集]先行シングル「ロスト・イン・ユア・アイズ」は、アメリカのBillboard Hot 100では「フーリッシュ・ビート」以来となる1位獲得を果たし[13]、全英シングルチャートでは34位に達して、自身6作目の全英トップ100シングルとなった[4]。
そして本作は、アメリカのBillboard 200では5週にわたり1位を獲得する大ヒットとなり[3]、1989年3月にはRIAAによりダブル・プラチナの認定を受けた[11]。全英アルバムチャートでは16週トップ100入りして最高8位を記録し、自身唯一の全英トップ10アルバムとなった[4]。オーストラリアでは1989年4月9日付のアルバム・チャートで初登場41位となり、同年8月13日に最高10位を記録して、最終的には合計32週トップ50入りするロング・ヒットとなった[5]。
ギブソンはASCAPにより、ブルース・スプリングスティーンと共に1989年度の「ソングライター・オブ・ザ・イヤー」に選出された[13]。ブライアン・バスはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「デビュー・アルバムと同様、巧みに作り込まれたティーン・ポップだが、前作ほどキラキラしておらず、インパクトも強くない。とはいえ、決して悪いアルバムではない」と評している[2]。
リイシュー
[編集]2021年には3枚組CD + DVDのデラックス・エディション盤がチェリー・ポップ・レコードから発売され、ボーナスDVDにはシングル4曲のミュージック・ビデオに加えて、1990年発表のライブ映像作品『Live Around the World』も収録された[14]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はデビー・ギブソン作。
- フー・ラヴズ・ヤー・ベイビー - "Who Loves Ya Baby?" - 4:01
- ロスト・イン・ユア・アイズ - "Lost in Your Eyes" - 3:32
- 見せかけの愛 - "Love in Disguise" - 4:18
- ヘルプレスリー・イン・ラヴ - "Helplessly in Love" - 4:10
- サイレンス・スピークス - "Silence Speaks (A Thousand Words)" - 3:38
- ビーン・ザ・ワン - "Should've Been the One" - 5:09
- エレクトリック・ユース - "Electric Youth" - 4:55
- ノー・モア・ライム - "No More Rhyme" - 4:13
- オーヴァー・ザ・ウォール - "Over the Wall" - 3:58
- ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー - "We Could Be Together" - 5:34
- シェイズ・オブ・ザ・パスト - "Shades of the Past" - 4:54
CDボーナス・トラック
[編集]- ウィ・クッド・ビー・トゥゲザー(キャンプファイアー・ミックス) - "We Could Be Together (Campfire Mix)" - 5:35
- ノー・モア・ライム(アコースティック・ミックス) - "No More Rhyme (Acoustic Mix)" - 4:13
2021年デラックス・エディション盤ボーナス・トラック
[編集]- "Electric Youth (Special DJ Edit)" - 3:41
- "Electric Youth (Latin Edit)" - 3:55
- "We Could Be Together (Remix)" - 5:39
- "Without You (Single Version)" (Debbie Gibson, Tatsuto Yamashita) - 4:21
2021年デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク
[編集]Electric Youth Remixes
[編集]- "Electric Youth (The Electro Mix)" - 6:39
- "Electric Youth (Electric Dub Gone Haywire)" - 6:34
- "Electric Youth (The Electric Dub)" - 6:34
- "Electric Youth (Deep House Mix)" - 7:37
- "Electric Youth (Shep’s House Dub)" - 5:57
- "Electric Youth (Shep’s House Beats)" - 6:05
- "Electric Youth (House Edit)" - 3:57
- "Electric Youth (7” Alternative Latin Edit)" - 3:55
Remixes & B-Sides
[編集]- "Silence Speaks (A Thousand Words) (Acoustic Mix)" - 3:41
- "Lost in Your Eyes (Piano & Vocal Mix)" - 3:36
- "Over the Wall (Dub)" - 4:28
- "We Could Be Together (House Mix)" - 7:21
- "We Could Be Together (House of Trix)" - 6:00
- "We Could Be Together (Radio Mix)" - 4:33
- "We Could Be Together (Live Mix - From Video)" - 7:49
- "We Could Be Together (Edit)" - 4:41
- "Without You (Instrumental Version)" (D. Gibson, T. Yamashita) - 4:20
- "In the Still of the Night (I’ll Remember)" (Fred Parris) - 3:54
- "Come Home (Wonder Years)" - 2:05
- "Love in Disguise (Instrumental)" - 4:20
2021年デラックス・エディション盤ボーナスDVD
[編集]- "Lost in Your Eyes (Promo Video)"
- "Electric Youth (Promo Video)"
- "No More Rhyme (Promo Video)"
- "We Could Be Together (Promo Video)"
- "Who Loves Ya Baby ? (Live)"
- "Over the Wall (Live)"
- "Lost in Your Eyes (Live)"
- "Don't Flirt with Me (Live)"
- "Dance to the Music (Live)" (Sylvester Stewart)
- "Love Under My Pillow (Live)"
- "Should've Been the One (Live)"
- "We Could Be Together (Live)"
- "No More Rhyme (Live)"
- "Electric Youth (Live)"
参加ミュージシャン
[編集]- デビー・ギブソン - ボーカル、バックグラウンド・ボーカル、ピアノ(on #2, #5, #6)、キーボード(on #6, #9)、ドラム・プログラミング(on #9)
- フレッド・ザール - キーボード、ドラム・プログラミング(on #1, #2, #3, #5, #7, #8, #10, #11)
- アイラ・シーゲル - アコースティック・ギター(on #1, #5, #7, #8, #9, #10, #11)、エレクトリック・ギター(on #4, #5, #7, #9, #10, #11)
- トミー・ウィリアムズ - エレクトリック・ギター(on #2, #3, #6)、アコースティック・ギター(on #6)
- カーク・パワーズ・バークハルト - ベース(on #5, #6)
- ルー・アペル - ドラムス(on #5, #6)
- バシリ・ジョンソン - パーカッション(#6を除く全曲)
- アダム・テセ - パーカッション、サクソフォーン(on #6)
- レスリー・ミング - ハイハット(on #1, #3, #8, #9)
- ジェフ・スミス - サクソフォーン・ソロ(on #1, #8)
- ロジャー・ローゼンバーグ - フルート・ソロ(on #5)
- エド・パレルモ - テナー・サクソフォーン(on #8, #10)
- バド・バリッジ - トランペット(on #8, #10)
- マット・ファインダーズ - トロンボーン(on #8, #10)
- ボブ・オズマン - チェロ(on #8)
- キャリー・ジョンソン - バックグラウンド・ボーカル(on #1, #3, #7, #8, #10, #11)
- リビー・ジョンソン - バックグラウンド・ボーカル(on #1, #7, #10, #11)
- キース・スチュワート - バックグラウンド・ボーカル(on #1, #9, #10)
- ティム・ローレス - バックグラウンド・ボーカル(on #8, #11)
- サンドラ・セント・ヴィクター - バックグラウンド・ボーカル(on #8)
- リンダ・モラン - バックグラウンド・ボーカル(on #10)
脚注
[編集]- ^ a b “Happy 30th: Debbie Gibson, ELECTRIC YOUTH”. Rhino Entertainment (2019年1月24日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b Buss, Bryan. “Electric Youth - Debbie Gibson - Album”. AllMusic. 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b “Debbie Gibson - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b c DEBBIE GIBSON songs and albums |full Official Chart history
- ^ a b australian-charts.com - Debbie Gibson - Electric Youth
- ^ “エレクトリック・ユース - デボラ・ギブソン”. オリコン. 2024年5月13日閲覧。
- ^ Debbie Gibson - Electric Youth - hitparade.ch
- ^ swedishcharts.com - Debbie Gibson - Electric Youth
- ^ charts.org.nz - Debbie Gibson - Electric Youth
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ a b Gold & Platinum - RIAA
- ^ “Lost In Your Eyes by Debbie Gibson”. Songfacts. 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b Breihan, Tom (2021年6月28日). “The Number Ones: Debbie Gibson's "Lost In Your Eyes"”. Stereogum. 2024年5月13日閲覧。
- ^ “デビー・ギブソン 1989年2ndアルバム『Electric Youth』が 3CD+DVDのデラックスエディションで登場 「Lost In Your Eyes」や 山下達郎「Without You」英詞カヴァーなどヒットシングル満載! リミックスやミュージックビデオなどボーナスコンテンツもたっぷり収録”. HMV&BOOKS. ローソンエンタテインメント (2021年9月22日). 2024年5月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- エレクトリック・ユース - Discogs (発売一覧)