コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

エルミタージュ美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エルミタージュ劇場から転送)
エルミタージュ美術館
Государственный Эрмитаж
ネヴァ川から見たエルミタージュ美術館
エルミタージュ美術館の位置(サンクトペテルブルク内)
エルミタージュ美術館
サンクトペテルブルク内の位置
施設情報
正式名称 Государственный Эрмитаж
来館者数 4,119,103人 (2016年)[1]
開館 1764年
所在地 38 Palace Embankment, Dvortsovy Municipal Okrug , Cental District, Saint Petersburg
位置 北緯59度56分26秒 東経30度18分49秒 / 北緯59.94056度 東経30.31361度 / 59.94056; 30.31361座標: 北緯59度56分26秒 東経30度18分49秒 / 北緯59.94056度 東経30.31361度 / 59.94056; 30.31361
外部リンク 公式ウェブサイト
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

エルミタージュ美術館(エルミタージュびじゅつかん、: Эрмитаж [ɛrmʲɪˈtaʂ] ( 音声ファイル) エルミターシ: Hermitage Museum)は、サンクトペテルブルクにあるロシア国立美術館1990年に、サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群、として世界遺産に包括登録された。

名称

[編集]

ロシア語の正式名称はГосударственный Эрмитаж(国立エルミタージュ)。「エルミタージュ」はフランス語でHermitage、隠遁者/世捨て人の部屋、である。

概要

[編集]

小エルミタージュ (Малый Эрмитаж)、旧エルミタージュ (Старый Эрмитаж)、新エルミタージュ (Новый Эрмитаж)、エルミタージュ劇場 (Эрмитажный театр)、冬宮殿 (Зимний дворец) の5つの建物が一体で構成され、現在本館の冬宮殿はロマノフ朝時代の王宮である。

ネヴァ川(観光客が列を作って並ぶ宮殿広場の反対側)から見たエルミタージュ美術館の建物群:左から、エルミタージュ劇場 – 旧エルミタージュ – 小エルミタージュ – 冬宮殿 (新エルミタージュは旧エルミタージュの背後にある。)

歴史

[編集]
美術館内部

1764年エカチェリーナ2世ドイツの画商ゴツコフスキーが売り出した美術品を買い取り、エルミタージュ・コレクションが始まる[2][3][4]

エカチェリーナは冬宮殿の隣に自身専用の美術品展示室(小エルミタージュ)を1775年に建てた。エルミタージュは当時のフランス貴族が建てた個人的な離宮を意味し、ヴェルサイユプチトリアノンなどがある。その後もエカチェリーナのコレクションは増加し、1787年に東隣に増築(旧エルミタージュ)された。エルミタージュ劇場も1786年に建設された。

私的なコレクションであり当初は一般公開されなかったが、アレクサンドル2世当時の1863年に初代館長となったゲデオーノフにより市民も自由に観覧可能となる[5]。前後して新たに施設が増築されて1864年に新エルミタージュが完成した。

1917年ロシア革命後、貴族から没収したコレクションの集積所となった。1918年に、冬宮殿に存在した全ての研究、管理組織を建物共々エルミタージュ美術館として統合が決定された。この統合作業は第二次世界大戦後に完了した[5]1930年代に外貨の獲得を目的として政府により西側諸国へ所蔵品が売却された。

2014年12月に近接する旧参謀本部の建物を改修して新館を開館し、おもに印象派の作品を展示している。

主な所蔵作品

[編集]

絵画

[編集]
Category:エルミタージュ美術館所蔵の絵画も参照

イタリア

[編集]

スペイン

[編集]

フランドル・オランダ・ドイツ

[編集]

フランス (印象派以前)

[編集]

印象派以降

[編集]

遺物

[編集]

分館

[編集]

アクセス

[編集]

サンクトペテルブルク地下鉄5号線アドミラルチェイスカヤ駅(: Адмиралте́йская)下車。

ボランティア

[編集]

詳細は「エルミタージュ美術館ボランティアサービス」を参照。

その他

[編集]
  • 毎週月曜日は休館日となっている。
  • 毎月第一週目の木曜日は無料で入場できる(個人のみ)。
  • 館内での写真撮影・ビデオカメラの使用は可能(以前は有料であったが現在は無料。一部不可の場所もある)。
  • ネズミ退治のために地下で猫を飼っている。これらの猫は猫好きの職員によって世話されている。(エルミタージュの猫を参照)

脚注

[編集]
  1. ^ The Art Newspaper Ranking VISITOR FIGURES 2016” (PDF). The Art Newspaper. 2017年10月16日閲覧。
  2. ^ 小林和男『エルミタージュの緞帳』NHK出版、2001年。
  3. ^ 中野京子『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』光文社、2014年、109頁。ISBN 978-4-334-03811-3 
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年8月11日閲覧。
  5. ^ a b 郡司良夫・藤野幸雄『エルミタージュ 波乱と変動の歴史』勉誠出版、1997年。
  6. ^ 『地球の歩き方 2014〜15 ロシア』ダイヤモンド・ビッグ社、2014年、282頁。ISBN 978-4-478-04581-7 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]