エルネスト・オシュデ
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エルネスト・オシュデ(Ernest Hoschedé, 1837年12月18日 - 1891年3月19日)は、フランスパリで百貨店を経営していた実業家[1]。美術コレクターであったが、1877年に破産し印象派の絵画コレクションを失っている。1878年よりオシュデ家はクロード・モネと共同生活をする。エルネスト・オシュデの死の翌年、妻のアリス・オシュデはクロード・モネと結婚している。
人物
[編集]パリのデパートを経営する実業家であり、美術評論家、美術蒐集家。印象派の後援者としても知られ、クロード・モネ、エドガー・ドガ、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレーの作品を購入し集めていた。
妻はベルギー出身のアリス(1844年 - 1911年)。エルネストは、パリの南モンジュロンにアリスが相続していたロッタンブール城を所有し、友人を招いては狩りや宴を催していた[2]。
経営難により1877年に倒産。絵画コレクションは1878年にオークションにかけられてしまう。オシュデはクロード・モネときわめて公私共に密接に関わっており、破産した翌年の1878年にはモネと共同生活を営んでいる。家族ぐるみの付き合いだが、妻アリスをめぐってオシュデとモネの関係は次第に悪化していく。オシュデの死後、妻を亡くしていたモネは、アリスと再婚した。
なお、オシュデの娘ブランシュ(1865年 - 1947年)とモネの息子ジャン(1867年 - 1914年)も結婚している[2]。
エルネスト・オシュデの子供
[編集]- マルト・オシュデ(Marthe Hoschedé、1864-1925)- 1900年にアメリカ人画家、セオドア・アール・バトラーと結婚。
- ブランシュ・オシュデ(Blanche Hoschedé、1865-1947)- 1897年にクロード・モネの息子、ジャン・モネ(1867-1914)と結婚。
- スザンヌ・オシュデ(Suzanne Hoschedé、1868–1899)- 1892年にアメリカ人画家、セオドア・アール・バトラーと結婚。
- ジャック・オシュデ(Jacques Hoschedé、1869-1941)
- ジェルメーヌ・オシュデ(Germaine Hoschedé、1873-1968)- 1902年に結婚。美術史家のPhilippe Piguet(1946- )の祖母。
- ジャン=ピエール・オシュデ(Jean-Pierre Hoschedé、1877 - 1961)- 1903年に結婚。歌手、TV司会者のドロテ(本名はフレデリク・オシェデ、1953- )の祖父。
出典
[編集]- ^ “Street Singer”. Museum of Fine Arts, Boston. 2017年11月23日閲覧。
- ^ a b 「モネ風景を見る眼」展図録(2013: 27)。
参考文献
[編集]- 『モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 展覧会図録』TBSテレビ、2013年。ISBN 978-4-906908-06-6。