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エリック・ミラザー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エリック・ミラザー Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Jean Eric Milazar
国籍 モーリシャスの旗 モーリシャス
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 200m, 400m
生年月日 (1975-06-01) 1975年6月1日(49歳)
出身地 モーリシャスの旗 ロドリゲス島
身長 190cm
体重 80kg
成績
オリンピック 400m 準決勝1組4着 (2004年)
4x100mR 予選3組5着 (2000年)
4x400mR 予選4組4着 (1996年)
世界選手権 400m 4位 (2001年)
4x100mR 準決勝2組7着 (2001年)
地域大会決勝 コモンウェルスゲームズ
400m 6位 (2002年)
4x100mR 7位 (1998年)
最高世界ランク 400m 7位 44秒69 (2001年)
自己ベスト
200m 20秒66 (2004年)
400m 44秒69 (2001年) モーリシャス記録
獲得メダル
陸上競技
モーリシャスの旗 モーリシャス
ワールドアスレチックファイナル
2003 モナコ 400m
アフリカ選手権
2000 アルジェ 400m
2002 ラデス 400m
2004 ブラザヴィル 400m
2000 アルジェ 4x100mR
2002 ラデス 4x400mR
2002 ラデス 4x100mR
フランス語圏競技大会
2001 オタワ 4x100mR
2009 ベイルート 400m
1997 アンタナナリボ 4x400mR
2001 オタワ 400m
2009 ベイルート 4x100mR
1997 アンタナナリボ 400m
2009 ベイルート 4x400mR
西アフリカ選手権
2005 ダカール 400m
インド洋諸島ゲームズ
1998 サン=ドニ 400m
1998 サン=ドニ 4x400mR
2003 モカ 400m
2003 モカ 4x400mR
2003 モカ 200m
アフリカ アフリカ
ワールドカップ
2002 マドリード 4x400mR
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エリック・ミラザーJean Eric Milazar1975年6月1日 ‐ )は、モーリシャスの元陸上競技選手。専門は短距離走400mの自己ベストは44秒69のモーリシャス記録保持者。2001年エドモントン世界選手権男子400mにおいて4位の実績を持つ。

インド洋に浮かぶ小国モーリシャスが生んだ世界レベルのロングスプリンターオリンピック世界選手権ではメダル獲得こそないが、2001年エドモントン世界選手権男子400mではモーリシャス初のファイナリストになり4位、2003年にはパリ世界選手権男子400mで2大会連続のファイナリストになり5位、年間王者決定戦と呼ばれていたワールドアスレチックファイナル男子400mで3位に入るなど活躍した。世界選手権男子400mでは2大会連続ファイナリストの実績を持つが、オリンピック男子400mでは2004年アテネ大会の準決勝進出が最高である。アフリカ選手権400mでは史上初の3連覇を達成した。

経歴

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2000年7月のアフリカ選手権男子400mを45秒62で制し、初のメジャータイトルを獲得した。

2001年8月のエドモントン世界選手権男子400m準決勝で44秒92をマークして組2着に入り、世界大会で初めて決勝に進出した。決勝は準決勝よりもタイムを落とす45秒13で5位(当時)に入ったが[1]、その後、アントニオ・ペティグルーのドーピング処分により、順位が4位に繰り上がった[2]

2002年8月のアフリカ選手権男子400mを45秒67で制し、この種目ではイノセント・エグブニケ(1985年大会・1988年大会)以来、2連覇を達成した史上2人目の選手となった[注 1]

2003年8月のパリ世界選手権男子400mに出場すると、予選を全体2位の45秒15、準決勝を全体4位(当時)の44秒75で突破し、2大会連続となる決勝に進出したが、決勝では45秒17と一番悪いタイムをマークして7位(当時)に終わった[3]。その後、ジェローム・ヤングカルビン・ハリソンのドーピング処分により、順位が5位に繰り上がった[4]

2003年9月13日に年間王者決定戦であるワールドアスレチックファイナル男子400mに出場すると45秒67をマークし、ジェローム・ヤング(45秒04)、マイケル・ブラックウッド(45秒25)、アレイン・フランシク(45秒25)に次ぐ4位(当時)に入った[5]。その後、ジェローム・ヤングのドーピング処分により、順位が3位に繰り上がった[6]

2004年7月のアフリカ選手権男子400mを45秒03で制し、この種目で男女通じて史上初の3連覇を達成した。

2004年8月のアテネオリンピック男子400m予選を45秒34(全体7位)で突破し、初めて準決勝に進出した。初の決勝進出がかかった準決勝では組2着までに入るか、3着以下の選手たちの中でタイム上位2選手になれば決勝に進出できたが、45秒23の組4着に終わり、全体8番目のタイムながら決勝には進出できなかった[7]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒66 (0.0) 2004年8月8日 スイスの旗 ラ・ショー=ド=フォン
300m 32秒57 2005年6月12日 フランスの旗 ヴィルヌーヴ=ダスク
400m 44秒69 2001年7月7日 スペインの旗 マドリード モーリシャス記録
室内
200m 21秒24 2006年1月27日 フランスの旗 オーボンヌ 室内モーリシャス記録
400m 46秒28 2006年2月26日 フランスの旗 オービエール 室内モーリシャス記録

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1995 アフリカ競技大会 (en ジンバブエの旗 ハラレ 4x400mR 3分06秒21 モーリシャス記録
1996 オリンピック アメリカ合衆国の旗 アトランタ 4x400mR 予選4組4着 3分08秒17 (4走)
1997 フランス語圏競技大会 (en マダガスカルの旗 アンタナナリボ 400m 3位 46秒67
4x400mR 2位 3分07秒30
1998 インド洋諸島ゲームズ フランスの旗 サン=ドニ 400m 優勝
4x400mR 優勝
コモンウェルスゲームズ (en マレーシアの旗 クアラルンプール 200m 2次予選1組6着 21秒16
4x100mR 7位 42秒70 (4走)
4x400mR 予選2組6着 3分08秒09 (2走)
1999 世界選手権 スペインの旗 セビリア 400m 2次予選棄権 DNS
アフリカ競技大会 (en 南アフリカ共和国の旗 ヨハネスブルグ 400m 7位 45秒71
4x100mR 5位 39秒83
2000 アフリカ選手権 (en アルジェリアの旗 アルジェ 400m 優勝 45秒62
4x100mR 2位 40秒07
オリンピック オーストラリアの旗 シドニー 400m 2次予選1組5着 45秒52
4x100mR 予選3組5着 39秒55 (2走)
2001 フランス語圏競技大会 (en カナダの旗 オタワ 400m 2位 44秒96
4x100mR 優勝 39秒04
世界選手権 カナダの旗 エドモントン 400m 4位 45秒13 大会後に5位から順位繰り上がり
4x100mR 準決勝2組7着 39秒25 (2走) 予選38秒99:モーリシャス記録
グッドウィルゲームズ (en オーストラリアの旗 ブリスベン 400m 4位 45秒65
2002 コモンウェルスゲームズ (en イギリスの旗 マンチェスター 400m 6位 45秒64
4x100mR 予選1組6着 40秒05 (4走)
アフリカ選手権 (en チュニジアの旗 ラデス 400m 優勝 45秒67
4x100mR 3位 40秒27 (4走)
4x400mR 2位 3分10秒14 (4走)
ワールドカップ (en スペインの旗 マドリード 400m 4位 45秒41 アフリカ大陸代表
4x400mR 2位 3分01秒69 (4走) アフリカ大陸代表混成チーム
2003 世界選手権 フランスの旗 パリ 400m 5位 45秒17 大会後に7位から順位繰り上がり
インド洋諸島ゲームズ モーリシャスの旗 モカ 200m 2位
400m 優勝
4x400mR 優勝
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 400m 3位 45秒67 大会後に4位から順位繰り上がり
2004 アフリカ選手権 (en コンゴ共和国の旗 ブラザヴィル 400m 優勝 45秒03 初の3連覇達成
オリンピック ギリシャの旗 アテネ 400m 準決勝1組4着 45秒23
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 400m 8位 46秒66
2005 西アフリカ選手権 セネガルの旗 ダカール 400m 優勝 46秒32
世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 400m 予選3組4着 45秒91
2006 コモンウェルスゲームズ (en オーストラリアの旗 メルボルン 400m 準決勝2組7着 46秒48
4x400mR 予選1組5着 3分08秒19 (3走)
アフリカ選手権 (en モーリシャスの旗 バンブース 400m 準決勝1組7着 46秒81
4x100mR 決勝途中棄権 DNF (2走)
4x400mR 4位 3分09秒78 (4走)
2007 アフリカ競技大会 (en アルジェリアの旗 アルジェ 400m 準決勝3組4着 46秒29
世界選手権 日本の旗 大阪 400m 予選4組5着 46秒55
2008 アフリカ選手権 (en エチオピアの旗 アディスアベバ 400m 5位 45秒96
4x400mR 7位 3分07秒60 (3走)
オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 400m 予選1組6着 46秒06
2009 世界選手権 ドイツの旗 ベルリン 400m 予選3組4着 46秒39
フランス語圏競技大会 (en レバノンの旗 ベイルート 400m 優勝 46秒00
4x100mR 2位 39秒60 (2走)
4x400mR 3位 3分08秒29 (4走)
2010 アフリカ選手権 (en ケニアの旗 ナイロビ 200m 準決勝2組8着 21秒50
400m 準決勝3組4着 46秒79
4x100mR 5位 40秒27 (2走)
コモンウェルスゲームズ (en インドの旗 デリー 200m 2次予選3組4着 21秒41
4x100mR 予選1組4着 40秒21 (2走)
4x400mR 予選1組6着 3分15秒78 (4走)
2011 アフリカ競技大会 (en モザンビークの旗 マプト 200m 予選4組5着 22秒26 (-4.1)
4x100mR 5位 39秒85

脚注

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注釈

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  1. ^ 女子選手を含めると、Ruth Atuti(1982年大会・1984年大会)も2連覇を達成していた。

出典

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  1. ^ Dragila does it again!”. アメリカ陸上競技連盟 (2001年8月6日). 2016年2月11日閲覧。
  2. ^ 第8回世界選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  3. ^ Event Report Men 400m Final”. 国際陸上競技連盟 (2003年8月26日). 2016年2月11日閲覧。
  4. ^ 第9回世界選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  5. ^ Event Report Men 400 metres”. 国際陸上競技連盟 (2003年9月12日). 2016年2月11日閲覧。
  6. ^ 第1回ワールドアスレチックファイナル男子400mリザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  7. ^ 第28回オリンピック男子400m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月12日閲覧。

外部リンク

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