コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アレイン・フランシク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレイン・フランシク Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム アレイン・ジェレミー・フランシク
ラテン文字 Alleyne Jeremy Francique
国籍 グレナダの旗 グレナダ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 400m
大学 アメリカ合衆国の旗 エセックス・カウンティー大学英語版
アメリカ合衆国の旗 ルイジアナ州立大学
生年月日 (1976-06-07) 1976年6月7日(48歳)
出身地 グレナダの旗 セント・アンドリュー教区
身長 188cm
体重 75kg
引退 2008年
成績
オリンピック 400m 4位 (2004年)
4x400mR 予選失格 (1996年)
世界選手権 400m 6位 (2001年, 2003年)
地域大会決勝 コモンウェルスゲームズ
400m 2位 (2006年)
自己ベスト
200m 20秒83 (2003年)
400m 44秒47 (2004年)
獲得メダル
陸上競技
グレナダの旗 グレナダ
世界室内選手権
2004 ブダペスト 400m
2006 モスクワ 400m
ワールドアスレチックファイナル
2003 モナコ 400m
コモンウェルスゲームズ
2006 メルボルン 400m
パンアメリカン競技大会
2003 サントドミンゴ 400m
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2006 カルタヘナ 400m
中央アメリカ・カリブ選手権
2003 セントジョージズ 400m
アメリカ大陸
ワールドカップ
2002 マドリード 4x400mR
2006 アテネ 4x400mR
編集 テンプレートのヘルプを表示する

アレイン・ジェレミー・フランシクAlleyne Jeremy Francique1976年6月7日 ‐ )は、グレナダセント・アンドリュー教区出身で短距離走が専門の元陸上競技選手。400mの屋外で44秒47、室内で45秒35の自己ベストを持つ、屋外と室内の元グレナダ記録保持者。2004年ブダペスト世界室内選手権男子400mで優勝し、小国グレナダに陸上競技主要世界大会初のメダルとなる金メダルをもたらした選手である。

経歴

[編集]

2001年

[編集]

8月のエドモントン世界選手権男子400mで初めて決勝に進出し、46秒23で7位(当時)に入った[1]。その後、アントニオ・ペティグルーのドーピング処分で順位が繰り上がった[2]

2003年

[編集]

8月のパリ世界選手権男子400mで2大会連続の決勝に進出するも、決勝は45秒48の8位(当時)に終わった[3]。その後、ジェローム・ヤングカルビン・ハリソン英語版のドーピング処分で順位が繰り上がった[4]。9月13日には年間王者決定戦であるワールドアスレチックファイナル男子400mに出場すると、ジェローム・ヤング(45秒04)、マイケル・ブラックウッド英語版(45秒25)に次ぐ、ブラックウッドと同タイム着差ありの3位(当時)に終わった[5]。その後、ジェローム・ヤングのドーピング処分で順位が繰り上がった[6]

2004年

[編集]

3月のブダペスト世界室内選手権男子400m準決勝を全体1位の46秒32で突破すると、決勝では45秒88をマークしてダヴィアン・クラーク英語版(45秒92)、ゲーリー・キカヤ(46秒30)らに競り勝ち、陸上競技主要世界大会でグレナダ初の金メダリストとなった[7][8]。8月のアテネオリンピック男子400mではタイム(45秒08)で拾われて準決勝を突破し、全ての競技を通じてグレナダ初のオリンピックファイナリストとなった[9]。決勝では44秒66をマークしたものの、3位のデリク・ブルーとは0秒24差の4位でメダル獲得はならなかった[10]

2006年

[編集]

3月のモスクワ世界室内選手権男子400m準決勝を全体1位の45秒86で突破すると、決勝では準決勝のタイムを縮める45秒54をマーク。予選で45秒74をマークしていたカリフォルニア・モレフェ(45秒75)、クリス・ブラウン(45秒78)らを破って優勝し[11]、この種目ではアントニオ・マッケイ1987年インディアナポリス大会1989年ブダペスト大会)以来、連覇を達成した史上2人目の選手となった[注 1][12]。同月のコモンウェルスゲームズ男子400mでは前回大会に続いて決勝に進出すると、決勝はジョン・ステフェンセン(44秒73)に次ぐ45秒09で2位に入り、全ての競技を通じてグレナダ初のコモンウェルスゲームズメダリストとなった[13]

自己ベスト

[編集]
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒83 2003年6月21日 グレナダの旗 セント・アンドリューズ
300m 33秒08 2007年5月27日 アメリカ合衆国の旗 ユージーン
400m 44秒47 2004年5月8日 日本の旗 大阪 元グレナダ記録
室内
400m 45秒35 2002年2月24日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル 元グレナダ記録
500m 1分02秒29 2000年2月12日 アメリカ合衆国の旗 ステートカレッジ
600m 1分18秒12 1999年3月13日 アメリカ合衆国の旗 チャールストン

主要大会成績

[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1996 オリンピック アメリカ合衆国の旗 アトランタ 4x400mR 予選 DQ (3走)
1999 パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 ウィニペグ 400m 予選 46秒46
世界選手権 スペインの旗 セビリア 400m 1次予選 47秒49
2001 中央アメリカ・カリブ選手権 (en グアテマラの旗 グアテマラシティ 400m 4位 45秒95
世界選手権 カナダの旗 エドモントン 400m 6位 46秒23
2002 コモンウェルスゲームズ (en イギリスの旗 マンチェスター 400m 5位 45秒47
ワールドカップ (en スペインの旗 マドリード 4x400mR 優勝 2分59秒19 (2走) アメリカ大陸代表 (混成チーム)
2003 世界室内選手権 イギリスの旗 バーミンガム 400m 予選 DQ
中央アメリカ・カリブ選手権 (en グレナダの旗 セントジョージズ 400m 優勝 45秒27
4x400mR 5位 3分06秒98 (2走) グレナダ記録
パンアメリカン競技大会 (en ドミニカ共和国の旗 サントドミンゴ 400m 3位 45秒51
4x400mR 8位 3分09秒50 (4走)
世界選手権 フランスの旗 パリ 400m 6位 45秒48
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 400m 2位 45秒25
2004 世界室内選手権 ハンガリーの旗 ブダペスト 400m 優勝 45秒88 グレナダ初の陸上世界大会金メダリスト
オリンピック ギリシャの旗 アテネ 400m 4位 44秒66 グレナダ初のオリンピックファイナリスト
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 400m 5位 45秒27
2005 世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 400m 準決勝 46秒59
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 400m 7位 45秒78
2006 世界室内選手権 ロシアの旗 モスクワ 400m 優勝 45秒54
コモンウェルスゲームズ (en オーストラリアの旗 メルボルン 400m 2位 45秒09 グレナダ初の大会メダリスト
中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en コロンビアの旗 カルタヘナ 400m 2位 45秒44
ワールドアスレチックファイナル (en ドイツの旗 シュトゥットガルト 400m 6位 45秒28
ワールドカップ (en ギリシャの旗 アテネ 400m 4位 45秒30 アメリカ大陸代表
4x400mR 2位 3分00秒14 (4走) アメリカ大陸代表 (混成チーム)
2007 パンアメリカン競技大会 (en ブラジルの旗 リオデジャネイロ 400m 5位 45秒49
世界選手権 日本の旗 大阪 400m 準決勝 45秒41
ワールドアスレチックファイナル (en ドイツの旗 シュトゥットガルト 400m 7位 46秒27
2008 世界室内選手権 スペインの旗 バレンシア 400m 予選 48秒64
オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 400m 予選 46秒15

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 女子選手を含めると3人目。ナタリア・ナザロワ2003年バーミンガム大会・2004年ブダペスト大会)以来。

出典

[編集]
  1. ^ Dragila does it again!”. アメリカ陸上競技連盟 (2001年8月6日). 2016年2月11日閲覧。
  2. ^ 第8回世界選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  3. ^ Event Report Men 400m Final”. 国際陸上競技連盟 (2003年8月26日). 2016年2月11日閲覧。
  4. ^ 第9回世界選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  5. ^ Event Report Men 400 metres”. 国際陸上競技連盟 (2003年9月12日). 2016年2月11日閲覧。
  6. ^ 第1回ワールドアスレチックファイナル男子400mリザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  7. ^ 第10回世界室内選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  8. ^ Clarke, Beckford win silver”. Jamaica Gleaner (2004年3月7日). 2015年1月9日閲覧。
  9. ^ Biography FRANCIQUE Alleyne”. 2006年コモンウェルスゲームズ. 2006年時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月11日閲覧。
  10. ^ 第28回オリンピック男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  11. ^ 第11回世界室内選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月11日閲覧。
  12. ^ Men's 400m Final”. 国際陸上競技連盟 (2006年3月12日). 2016年2月10日閲覧。
  13. ^ Commonwealth Games 2010: Caribbean Facts”. BBC (2010年10月8日). 2016年2月11日閲覧。

外部リンク

[編集]
記録
先代
400m
グレナダ記録保持者
( - 44秒47)

xxxx年xx月xx日 - 2011年9月8日
次代
キラニ・ジェームス
(44秒36)
2011年9月8日
先代
室内400m
グレナダ記録保持者
( - 45秒35)

xxxx年xx月xx日 - 2010年2月28日
次代
キラニ・ジェームス
(45秒24)
2010年2月28日
功績
過去
なし
陸上競技世界大会
グレナダ人金メダリスト

2004年世界室内選手権
2人目
キラニ・ジェームス
(男子400m)
2009年世界ユース選手権
過去
なし
コモンウェルスゲームズ
グレナダ人メダリスト

陸上競技以外の全ての競技を含む
2006 メルボルン
2人目
カート・フェリックス英語版
(陸上競技・男子十種競技・銅)
2014 グラスゴー
オリンピック
先代
Hazel-Ann Regi
(女子陸上選手)
2000 シドニー
グレナダ選手団
旗手

2004 アテネ
2008 北京(開会式*)
次代
開会式:キラニ・ジェームス
(男子陸上選手)
閉会式:Neisha Bernard-Thomas
(女子陸上選手)
2012 ロンドン

*閉会式はNeisha Bernard-Thomas(女子陸上選手)