エドヴァルド・エリクセン
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エドヴァルド・エリクセン(Edvard Christian Johannes Eriksen、1876年3月10日 - 1959年1月12日)は、デンマークの彫刻家。コペンハーゲンの「人魚姫の像」の作者として知られる。名前のカタカナ表記は川副智子および肱岡千泰の訳文に従う[1]が、エドヴァル・エリックセンの表記もある[2]。
経歴
[編集]コペンハーゲン出身。1895年から1899年、デンマーク王立美術院に学ぶ。
1902年、シャルロッテンボー宮殿に作品「The Sufferer」が展示される。彼にとって本格的なキャリアの開始であるが、シャルロッテンボー宮殿には以後何回も作品が展示されている[3]。1904年、州立美術館が作品「Hope」を購入。1905年、作品「Doom」で賞を受ける[4]。
1913年8月23日、人魚姫の像が現在の場所に恒久的に設置される。この像の体部分は妻のエリーネ・エリクセンがモデルを務めた[5]。
1916年、カッラーラ美術アカデミアの名誉教授に推挙される[3]。1910年 - 1918年、クリスチャン9世と王妃ルイーゼ・フォン・ヘッセン=カッセルの大理石の石棺のために3体の女性像(Grief, Memory and Love)を制作。ロスキレ大聖堂に奉納[6]。
1914年、ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館の外壁を飾る砂岩のレリーフを制作、設置[7]
1930年、トーヴァルセン美術館の文化財修復士[8]に就任[9](1953年まで[3])。1932年、ダンネブロ勲章を授与される[10]。
出典
[編集]- ^ ヴォーン・スクリブナー 著、川副智子, 肱岡千泰 訳『[図説]人魚の文化史――神話・科学・マーメイド伝説』原書房、188頁。ISBN 978-4-562-05901-0。
- ^ 長島要一『デンマーク文化読本 日本との文化交流史から読み解く』丸善出版、2019年10月20日、74-75頁。ISBN 978-4-621-30559-1。
- ^ a b c “Edvard Eriksen”. DPH Trading. 2019年11月13日閲覧。
- ^ “The Little Mermaid”. mermaidsculpture.dk. 2022年7月22日閲覧。
- ^ “The Little Mermaid statue in Copenhagen Harbor of the Hans Christian Andersen fairy tale figure The Little Mermaid - Copenhagen Pictures”. copenhagenpictures.dk. 2017年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月8日閲覧。
- ^ Anne-Louise Sommer (2009) (デンマーク語). Den danske arkitektur. Gyldendal A/S. p. 91
- ^ (デンマーク語) Historiske meddelelser om København: Årbog 2000. Københavns Kommunalbestyrelse. (2000). p. 218
- ^ 大竹秀実、二神葉子「欧米における文化財の修復士―イタリアにおける「文化財修復士」資格を中心に―」『保存科学』第43号、2004年3月31日、133-145頁。
- ^ Hans Christian Andersen (1968) (英語). The Little Mermaid. Høst. p. 16
- ^ (デンマーク語) Dansk nytaar. Lutheran Publishing House. (1958). p. 144