エティエンヌ・ボビリエ
表示
エティエンヌ・ボビリエ | |
---|---|
生誕 |
1798年4月17日 フランス、ロン=ル=ソーニエ |
死没 |
1840年3月22日 (41歳没) シャロン=アン=シャンパーニュ |
研究分野 | 数学 |
指導教員 | シメオン・ドニ・ポアソン |
プロジェクト:人物伝 |
エティエンヌ・ボビリエ[1](ボビリエー、仏: Étienne Bobillier、1798年4月17日 - 1840年3月22日 )は、フランスの数学者。
19歳でエコール・ポリテクニークに入学、その後フランス国立高等工芸学校で数学教授を務めた[2]。
ボビリエの功績は主に幾何学で、カテナリー曲線、曲面の代数的な処理が知られる[3]。
初等幾何学の分野では、三角形の内接円と傍接円及び外接円半径を結び付ける公式などをもたらした[4]。ただし、この式はカルノー、フォイエルバッハなどによって既に知られており、またシュタイナーも再発見している。
ボビリエの定理
[編集]次の定理はボビリエの定理(Bobillier's theorem)と呼ばれる[5][6][7]。
- 2つの定円にそれぞれ2辺が接する三角形が合同を保って動くとき、他の1辺もある定円に接する。
他に、ある点Pの垂足円は、三角形の3頂点及びPを通る直角双曲線の中心を通る[8]という定理をボビリエの定理という場合もある[2][9][10]。
出典
[編集]- ^ ボイヤー 著、加賀美鉄雄, 浦野由有 訳『数学の歴史 5 (19世紀後期から20世紀まで)』朝倉書店、1985年7月。NDLJP:12608052。
- ^ a b MacTutor
- ^ Bobillier (1829-1830). “Statique. De l'équilibre de la chaînette sur une surface courbe” (フランス語). Annales de mathématiques pures et appliquées 20: 153–175. ISSN 2400-4790 .
- ^ るーしぇ、こんぶるーす 著、小倉金之助 訳『初等幾何學 第1卷 平面之部』山海堂出版部、1919年、454頁。NDLJP:1082035。
- ^ 長沢亀之助『幾何学辞典 : 問題解法』宝文館、1908年、130頁。NDLJP:828501。
- ^ 窪田, 忠彦『歯車の幾何学』河出書房、1948年、62頁。NDLJP:1159825。
- ^ ジョン, ケージ 著、山下安太郎, 高橋三蔵 訳『幾何学続編』有朋堂、1909年、208頁。NDLJP:828521。
- ^ Bobillier (1828-1829). “Géométrie des courbes. Mémoire sur l'hyperbole équilatère” (フランス語). Annales de mathématiques pures et appliquées 19: 349–359. ISSN 2400-4790 .
- ^ 窪田, 忠彦『初等幾何学特選問題』共立社書店、1932年、101頁。NDLJP:1211458。
- ^ H, E. (1943-10). “1674. Notes on Conics. 9: Bobillier's theorem” (英語). The Mathematical Gazette 27 (276): 179–180. doi:10.2307/3606067. ISSN 0025-5572 .
作品
[編集]- Cours de géométrie, 1849年
- Principes d'algèbre, 1865年
外部リンク
[編集]- O'Connor, John J.; Robertson, Edmund F., “Étienne E Bobillier”, MacTutor History of Mathematics archive, University of St Andrews.