エイエ・テリン
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エイエ・テリン Eje Thelin | |
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出生名 | Eilert Ove Thelin |
生誕 | 1938年6月9日 |
出身地 | スウェーデン |
死没 | 1990年5月18日(51歳没) |
ジャンル | ジャズ、フリー・ジャズ |
職業 | ミュージシャン、作曲家 |
担当楽器 | トロンボーン |
エイエ・テリン(Eje Thelin、1938年6月9日 - 1990年5月18日)は、革新的なスウェーデンのトロンボーン奏者であり、その軽妙なテクニックとリズミカルな迫力が仲間のトロンボーン奏者の間で広く賞賛された。おそらく、そのテクニックを、テナーサックス奏者のジョン・コルトレーンをはじめ、一般的に1960年代後半から1970年代にかけてのフリー・ジャズの音楽の多くを特徴づける、いわゆる「シーツ・オブ・サウンド (sheets of sound)」というスタイルに変換した、最初のジャズ・トロンボーン奏者であった。
テリンは1961年に自身のクインテットをスタートした。1968年から1972年までは、オーストリアのグラーツにある音楽アカデミーの学部に在籍。1970年代の残りの期間、スウェーデンで自身のエイエ・テリン・グループを率いた。1980年代には作曲にまで手を伸ばし、ヨーロッパの大規模なオーケストラのため委託作品を書き、時にはソリストとしての自分をフィーチャーした。その演奏の見事な技術的側面が注視されていた一方で、テリンは伝統的なバラードへの温かいアプローチ、後期の演奏から伝わってくる気持ちレトロなロマン主義でも知られていた。
ディスコグラフィ
[編集]リーダー・アルバム
[編集]- 『ソー・ファー』 - So Far (1963年、Columbia EMI Swenska AB) ※エイエ・テリン・クインテット名義
- At the German Jazz Festival (1964年、Dragon of Sweden) ※エイエ・テリン・クインテット名義
- Eje Thelin with Barney Wilen (1966年、Dragon of Sweden)
- Monday Morning (1969年、HörZu) ※with ロルフ・キューン、ヨアヒム・キューン
- In Paris (1970年、Metronome) ※with ヨアヒム・キューン
- Candles Of Vision (1972年、Calig)※with ピエール・ファーヴル、Jouck Minor
- Eje Thelin Group (1974年、Caprice) ※エイエ・テリン・グループ名義
- Live (1976年、Caprice) ※エイエ・テリン・グループ名義
- Hypothesis (1978年) ※エイエ・テリン・グループ名義
- Bits and Pieces (1980年、Phono Suecia)
- Polyglot (1981年、Caprice)
- E.T. Project (1986年、Dragon of Sweden)
- Eje Thelin Trio 1965 (2016年、Dragon of Sweden) ※エイエ・テリン・トリオ名義
- Eje Thelin Trio with Bengt Hallberg 1965 (2016年、Dragon of Sweden) ※エイエ・テリン・トリオ名義
作曲家アルバム
[編集]- Raggruppamento (1980年、Phono Suecia)
参加アルバム
[編集]- Eternal Rhythm (1972年、MPS/BASF)
- You Better Fly Away (1980年)
- Hoarded Dreams (2007年、Cuneiform) ※1983年録音
- Stockholm Sojourn (1974年、Prestige)
- Ballet Etudes (1962年、Polonia)
- Around 6 (1979年、ECM)
- Some of My Best Friends Are the Blues (1964年、Prestige)
脚注
[編集]参考
[編集]- Richards Cook's Jazz Encyclopedia London 2006