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ウーリークモザル属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウーリークモザル属
ミナミムリキ
ミナミムリキ Brachyteles arachnoides
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
: クモザル科 Atelidae
亜科 : クモザル亜科 Atelinae
: ウーリークモザル属 Brachyteles
学名
Brachyteles Spix, 1823[1][2]
模式種
Brachyteles arachnoides (Geoffroy, 1806)[2]
和名
ウーリークモザル属[1][3]

ウーリークモザル属(ウーリークモザルぞく、Brachyteles)は、哺乳綱霊長目クモザル科に分類される属。

これらは新世界猿(広鼻小目)の最大の種であり、北方種は世界の全てのサルの中でも絶滅の危機に瀕している種の一つである[4]。これらは、ブラジル南東部の海抜1500メートル付近の大西洋森林でのみ見られる。

大人のムリキは尾を除く体長50–80cm、 尾の長さ70-80cm、 体重は10-15kgである。色は茶色から黒色で、巻き付けるのに適した尾の下側には毛がない。

ムリキは葉食動物(草食動物)であるが、雨季にはかなりの量の果実や花を食し、その他樹皮、竹、シダ、花蜜、花粉、種子を食べる。

多くの広鼻小目と共通して、雄は定住制である。雌は5歳から7歳の青年期の始まりに他のグループに移る傾向にあり、その後11歳頃の成熟する。平均すると、雄はこの半分の時間で成熟する。

観測されたグループの大きさは8から43頭に及び、たくさんの雄と雌を含む。ムリキは複婚である。また、その他の多くの霊長類とは異なり雄は侵略的な遭遇なしに大半の時間を過ごす。そのため、縄張りも持たない。

「ムリキ」という名称は、「最大のサル」を意味する原住民のトゥピ語の単語に由来する。B. arachnoidesは「濃灰色のサル」と翻訳される「mono carvoeiro」としても知られている。

分類

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以前はウーリークモザルBrachyteles arachnoidesのみで本属を構成していた[1]

以下の分類・和名・英名は、日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ(2018)に従う[3]

人間との関係

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日本では2021年の時点でブラキュテレス属(ウーリークモザル属)単位で特定動物に指定されており、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された(2020年6月に施行)[5]

出典

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  1. ^ a b c 岩本光雄「サルの分類名(その5:オマキザル科)」『霊長類研究』第4巻 1号、日本霊長類学会、1988年、83 - 93頁。
  2. ^ a b Colin P. Groves, "Order Primates," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111 - 184.
  3. ^ a b 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2021年8月1日閲覧)
  4. ^ Chaves, Paulo B.; Alvarenga, Clara S.; Possamai, Carla de B.; Dias, Luiz G.; Boubli, Jean P.; Strier, Karen B.; Mendes, Sérgio L.; Fagundes, Valéria (3 June 2011). “Genetic diversity and population history of a critically endangered primate, the northern muriqui (Brachyteles hypoxanthus)”. PLoS ONE 6 (6): e20722. doi:10.1371/journal.pone.0020722. http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0020722. 
  5. ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理)環境省・2021年8月1日に利用)

関連項目

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