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ウラル航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウラル航空
Уральские авиалинии
IATA
U6
ICAO
SVR
コールサイン
SVERDLOVSK AIR
設立 1943
運航開始 1993
ハブ空港
準ハブ空港
  • ジュコーフスキー空港
  • プルコヴォ空港
  • マイレージサービス Travelling Club "Wings"
    航空連合 未加盟
    保有機材数 45機(18機発注中)
    就航地 101
    本拠地 ロシアの旗 ロシアエカテリンブルク
    代表者 Sergei Skuratov (最高責任者)
    外部リンク 公式ウェブサイト
    テンプレートを表示

    ウラル航空 (ロシア語: Уральские авиалинии英語: Ural Airlines) は、ロシア連邦エカテリンブルクに本社を置く航空会社[1]。ロシア国内線に加えて、CIS(独立国家共同体)諸国やトルコドイツなどの周辺国の都市へ、定期便やチャーター便を就航している。近年急速に発展を遂げている航空会社の一つである[2]

    概要

    [編集]

    1943年にスヴェルドロフスク連合航空飛行隊 (Sverdlovsk United Air Squadron) がエカテリンブルク(当時はスヴェルドロフスク)コルツォヴォ国際空港を拠点として結成されたのが、ウラル航空の前身である[2]。しばらくの間はソビエト連邦フラッグ・キャリアであるアエロフロートの一部門として運航してきた。

    1993年に独立してウラル航空を設立。現在は、旅客・貨物航空機の運航の他、航空券予約や機材修理などの分野に進出している。

    2018年12月12日、日本の国土交通省より外国人国際航空運送事業の経営許可を受け[3]、12月21日より週2便の頻度で札幌/新千歳空港に就航した[4]

    2022年10月17日、アメリカ商務省が継続的な輸出違反があったとして、同社に対する輸出特権を停止する命令を出したと発表した[5]

    就航都市

    [編集]

    2024年12月現在、ウラル航空が拠点としている一部の都市は以下のとおり[6][7]。また、下表にはコロナの世界的流行2022年2月以降のロシア・ウクライナ情勢悪化に伴う臨時の長期運休中の路線も含める。

    ウラル航空 就航都市
    都市 空港 備考
    ロシア
    ロシアの旗 ロシア
    中央連邦管区
    モスクワ ドモジェドヴォ国際空港 ハブ空港
    ジュコーフスキー国際空港 焦点空港
    北西連邦管区
    サンクトペテルブルク プルコヴォ国際空港 焦点空港
    カリーニングラード フラブロヴォ空港
    南部連邦管区
    ロストフ・ナ・ドヌ プラトフ国際空港
    ソチ ソチ国際空港
    シンフェロポリ シンフェロポリ国際空港
    北カフカス連邦管区
    ミネラーリヌィエ・ヴォードィ ミネラーリヌィエ・ヴォードィ空港
    マハチカラ マハチカラ・ウイタシュ国際空港
    グロズヌイ グロズヌイ国際空港
    ウラジカフカス ウラジカフカス・ベスラン国際空港
    沿ヴォルガ連邦管区
    ニジニ・ノヴゴロド ストリギノ国際空港
    カザン カザン国際空港
    ペルミ ペルミ国際空港
    サマーラ クルモチ国際空港
    ウファ ウファ国際空港
    ウラル連邦管区
    エカテリンブルク コルツォヴォ国際空港 ハブ空港
    チェリャビンスク チェリャビンスク空港
    マグニトゴルスク マグニトゴルスク国際空港
    スルグト スルグト国際空港
    ニジネヴァルトフスク ニジネヴァルトフスク国際空港
    ノーヴィ・ウレンゴイ ノーヴィ・ウレンゴイ空港
    シベリア連邦管区
    ノヴォシビルスク トルマチョーヴォ空港
    クラスノヤルスク イェメリャノヴォ空港
    オムスク オムスク・ツェントラーリヌイ国際空港
    バルナウル バルナウル国際空港
    ノヤブリスク ノヤブリスク空港
    極東連邦管区
    ウラジオストク ウラジオストク国際空港
    ハバロフスク ハバロフスク空港
    チタ カダラ空港
    ブラゴヴェシチェンスク イグナチェヴォ空港
    旧ソ連 (ロシアを除く)
    ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン タシュケント タシュケント国際空港
    サマルカンド サマルカンド国際空港
    ナマンガン ナマンガン空港
    キルギスの旗 キルギス ビシュケク マナス国際空港
    オシ オシ空港
    タジキスタンの旗 タジキスタン ドゥシャンベ ドゥシャンベ空港
    ホジェンド ホジェンド空港
    クリャーブ クリャーブ空港
    アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン バクー ヘイダル・アリエフ国際空港
    ギャンジャ ギャンジャ国際空港
    アルメニアの旗 アルメニア エレバン ズヴァルトノッツ国際空港
    ヨーロッパ
    ドイツの旗 ドイツ フランクフルト フランクフルト空港
    イタリアの旗 イタリア リミニ リミニ空港
    モンテネグロの旗 モンテネグロ ティヴァト ティヴァト空港 季節便
    スペインの旗 スペイン バルセロナ バルセロナ=エル・プラット空港 季節便
    ポルトガルの旗 ポルトガル リスボン ウンベルト・デルガード空港
    西アジア
    トルコの旗 トルコ イスタンブール イスタンブール空港
    アンタルヤ アンタルヤ空港
    ダラマン ダラマン空港 季節便
    イスラエルの旗 イスラエル エイラート オブダ国際空港
    キプロスの旗 キプロス ラルナカ ラルナカ国際空港
    アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ アール・マクトゥーム国際空港
    東アジア
    日本の旗 日本 札幌 新千歳空港
    中華人民共和国の旗 中国 北京 北京大興国際空港
    合肥 合肥新橋国際空港
    南アジア
    インドの旗 インド ムンバイ チャトラパティ・シヴァージー国際空港
    北アフリカ
     エジプト フルガダ フルガダ国際空港
    シャルム・エル・シェイク シャルム・エル・シェイク国際空港
    休・廃止路線
    ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン ブハラ ブハラ国際空港
    ヌクス ヌクス空港
    カルシ カルシ空港
    ジョージア (国)の旗 ジョージア クタイシ ビルダー・クタイシ国際空港
    アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン レンキャラン レンキャラン国際空港
    アルメニアの旗 アルメニア ギュムリ シラク国際空港
    アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ ドバイ国際空港

    保有機材

    [編集]
    エアバスA321-200
    エアバスA321neo

    運航機材

    [編集]

    以前はアントノフイリューシンなどのソ連(現ロシア)製の航空機を用いていたが、2011年頃に退役し、現在はすべて欧州のエアバス社の機材に置き換えられている。

    ウラル航空 運航機材一覧(2023年現在)[8][9]
    機材 運用機数 発注機数 座席数 備考
    C Y
    エアバスA319-100 4 8 126 134
    エアバスA320-200 20 12 144 156 RA-73805はノヴォシビルスク不時着により解体見込み
    3 12 150 166
    エアバスA320neo 3 8 168 176
    エアバスA321-200 14 - 220 220 RA-73797/8はシャークレット装備
    VQ-BOZはモスクワ近郊不時着により全損解体済
    エアバスA321LR 8 - 236 236
    合計 52

    退役済機材

    [編集]
    ウラル航空 退役済機材一覧
    機材 退役年 保有数 備考
    アントノフAn-12 1998 2 アエロフロートからの独立と同時に退役。
    アントノフAn-24 2006 2 会社のブランドを変えるため退役。
    イリューシンIl-86 2010 4 一機はシベリア航空(現S7航空)からのリース機。

    導入された唯一のワイドボディー機である

    ツポレフTu-154B 2006 3 会社のブランドを変えるため退役。
    ツポレフTu-154M 2011 5 保有していた最後のソ連製の機体。
    合計 16

    事故・インシデント

    [編集]
    • 2019年8月15日、ジュコーフスキー空港発、シンフェロポリ行きのウラル航空178便(乗員7名、乗客226名)が離陸する際、カモメの群れと衝突するバードストライクを起こし、空港から1km未満のトウモロコシ畑に不時着した。74人が負傷し病院に搬送された。低高度(850ft)で両エンジンが停止したのにもかかわらず、奇跡的に死者は出なかった。

    脚注

    [編集]
    1. ^ Ural Airlines”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    2. ^ a b About Us”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    3. ^ 外国人国際航空運送事業の経営許可 (PDF) - 国土交通省 平成30年12月12日
    4. ^ ウラル航空、ウラジオストク-新千歳に就航 中国、ロシアの観光客狙う”. 苫小牧民報 (2018年12月22日). 2018年12月23日閲覧。
    5. ^ 米商務省、ロシア・ウラル航空の輸出特権停止命令(ロイター)”. LINE NEWS. 2022年10月18日閲覧。
    6. ^ Schedule of flights”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    7. ^ Route map”. Ural Airlines. 2015年8月30日閲覧。
    8. ^ Aircraft fleet”. www.uralairlines.com. 2019年9月8日閲覧。
    9. ^ Ural Airlines Fleet Details

    外部リンク

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