ウィリアム・ピーター (第2代ピーター男爵)
第2代ピーター男爵ウィリアム・ピーター(英: William Petre, 2nd Baron Petre、1575年6月24日 – 1637年5月5日)は、イングランド王国の貴族、庶民院議員。
生涯
[編集]初代ピーター男爵ジョン・ピーターと妻メアリー(1604年8月11日没、サー・エドワード・ウォルドグレイヴの娘)の息子として、1575年6月24日にエセックス州ウェスト・ホーンドンで生まれた[1]。洗礼式で初代バーリー男爵ウィリアム・セシル、第3代サセックス伯爵トマス・ラドクリフ、ノーサンバーランド伯爵夫人キャサリン・パーシーが代父母を務めた[1]。
カトリックの家庭教師の教育を受けた後[2]、1588年7月15日にオックスフォード大学エクセター・カレッジに入学、1591年2月4日にB.A.の学位を修得した[3]。1593年5月18日、ミドル・テンプルに入学した[1]。
1597年、エセックス選挙区で庶民院議員に選出された[4]。
1603年5月7日、騎士爵に叙された[1]。1613年10月11日に父が死去すると、ピーター男爵位を継承した[1]。
1623年にエセックス州の治安判事に就任したが、カトリックだったため1625年に解任された[2]。1626年にイングランド国教会に行かないことを責められ、1628年から1629年には危うく国教忌避で裁判にかけられるところになったが、国王チャールズ1世の介入で事なきを得た[2]。
1637年5月5日にエセックス州ウェスト・ホーンドンで死去、12日にインゲートストン・ホールで埋葬された[1]。長男ジョンが夭折したため、次男ロバートが爵位を継承した[1]。
家族
[編集]1596年11月8日、キャサリン・サマセット(Katherine Somerset、1575年ごろ – 1624年10月30日、第4代ウスター伯爵エドワード・サマセットの娘)と結婚[1]、7男3女をもうけた[2]。
- エリザベス - ウィリアム・シェルドン(William Sheldon、1588年/1589年 – 1659年、エドワード・シェルドンの息子)と結婚[5]
- ジョン(1598年10月23日 – 1604年4月7日埋葬[1])
- ロバート(1599年9月22日 – 1638年10月23日) - 第3代ピーター男爵[1]
- メアリー(1600年12月23日 – 1640年12月14日) - 次女。1615年5月、第3代テイナム男爵ジョン・ローパーと結婚、子供あり[6]
- ウィリアム(1602年7月28日 – 1678年1月16日) - 三男。翻訳家[7]
- ジョージ[1]
- キャサリン - ジョン・カリル(John Caryll)と結婚[8]
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1945). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Oakham to Richmond) (英語). Vol. 10 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 506–507.
- ^ a b c d J.H. (1981). "PETRE, William (1575-1637), of Ingatestone, Essex.". In Hasler, P. W. (ed.). The House of Commons 1558-1603 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年7月7日閲覧。
- ^ Foster, Joseph, ed. (1891). "Peach-Peyton". Alumni Oxonienses 1500-1714. Oxford: University of Oxford. pp. 1131–1154. British History Onlineより2024年7月7日閲覧。
- ^ Hasler, P. W., ed. (1981). "Essex". The House of Commons 1558-1603 (英語). The History of Parliament Trust. 2024年7月7日閲覧。
- ^ Nichols, John Gough, ed. (1866). "The English Ladies of Pontoise". The Herald and Genalogist (英語). London: J. G. Nichols and R. C. Nichols. 3: 423.
- ^ Cokayne, George Edward; White, Geoffrey H., eds. (1953). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Skelmersdale to Towton) (英語). Vol. 12.1 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. p. 681.
- ^ Seccombe, Thomas; Griffiths, Jane (4 October 2012) [23 September 2004]. "Petre, William". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/22048。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
- ^ Nichols, John Gough, ed. (1866). "The English Ladies of Pontoise". The Herald and Genalogist (英語). London: J. G. Nichols and R. C. Nichols. 3: 425.
外部リンク
[編集]- "ウィリアム・ピーターの関連資料一覧" (英語). イギリス国立公文書館.
イングランド議会 (en) | ||
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先代 トマス・ヘニッジ リチャード・ウォレン |
庶民院議員(エセックス選挙区選出) 1597年 – 1599年 同職:ジョン・ウェントワース |
次代 ヘンリー・メイナード フランシス・バリントン |
イングランドの爵位 | ||
先代 ジョン・ピーター |
ピーター男爵 1613年 – 1637年 |
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